フレームを折りたためる機構のある自転車。
基本的に20インチ以下の小さいホイールを持つ小径車(ミニベロ)であり、中には8インチ以下の極端に小さなホイールを持つ折りたたみ自転車もある。
利点と欠点
コンパクトに折りたたんで持ち運びできる。袋に入れれば手荷物として列車やバスなどの公共交通機関に持ち込むことができ、旅先でサイクリングを楽しむ輪行に適している。コインロッカーに収納しておけるので駐輪中に盗まれる心配がなく、邪魔にならない。
また、クローゼットや自動車のトランクにも保管可能。輪行する気が無くとも、住居に駐輪スペースがないという理由で折りたたみ自転車は選ぶ(玄関内に置く)人もいる。
しかし、コンパクトにできるといっても、必ずしも軽量というわけではなく、同価格帯の自転車に比べると比べると折りたたみ機構(関節パーツ)の分むしろ重い(ママチャリより軽い事もあるが、それはタイヤが小さいからである)。アルミフレームやカーボンフレームを使用した高級車でもなければ15kgぐらいあり、輪行には向かない事も(自動車のトランクに載せるのなら気にならないだろうが)。また、折りたたみ機構の分、デリケートで壊れやすく、車種にもよるがメンテナンスに気を配る必要がある。
電動アシスト機構のある折り畳み自転車もあるが、当然モーターやバッテリーの分だけ重くなる。
また小径車である以上は段差等に弱い。逆に携帯性を重視した極端な小径車も存在する。ここまで行くとデザインが独特なので乗り慣れるのが大変とも(ついでに折りたたみ機構が凝っているので高価だったりする)。
なお、折りたたみ自転車を買ったものの「ほとんど折りたたまない」という人もいるが、折りたたみ自転車は折りたたんで室内保管が基本であり、野ざらし状態での保管は厳禁。雨ざらしでなくても「ママチャリ」感覚で駐輪場に置いておくような使い方をしてはいけない(ママチャリより盗まれやすいし)。
「見た目が可愛い」とか「気軽に楽しめる」(イメージがある)という理由で折りたたみ自転車に興味を持つ人もいるが、そのような人は折りたたみ機構のないミニベロを選ぶべきであろう。