説明
硬貨を入れると鍵が掛けられるようになっている仕組みのロッカー。
よく配置されている場所は、駅、バスターミナル、空港などの交通関連施設や、プール、銭湯、スキー場など持ち物の大部分を放置して利用する施設である。
コインロッカーを使用する時に入れるコインは、ロッカーの設定により、徴収される場合(有料)と開錠時に返却される場合(実質無料)とがある。
2010年代以降は交通系ICカードなどの電子マネーを用い、これらに設定されているIDを利用した電子錠(使用した電子マネーが、そのまま鍵の役割を果たす)を使っているものも増えている。
預けてはいけないもの
以下のものは、コインロッカーに預けてはならない、とされている。主には保管の担保や保証が効かない(預かっている最中に何かが起きて預かった品に損壊・損害が起きても、その被害の回復ができない)ことが理由に挙げられる。
無論、以下に挙げるだけでなく、各ロッカー独自にもっと多くの「預けてはいけないもの」が設定されている場合もある。
コインロッカーは注意書きをよく読んで、マナーを守り、常識の範疇で、きちんと適正な方法で利用しましょう。
現金・貴重品・壊れやすいもの
コインロッカーはあくまでも一時預かりの場であり、使われる鍵もそれを前提とした普通の鍵である。つくりも屋外利用が視野に入っているため、ある程度は頑丈に作ってあるが別に耐衝撃とか耐温(耐冷・耐熱)構造とかは採用していない。(極端な高温や低温に晒されれば当然壊れる)
ゆえに、貴重品類を預かる事には適していない。
危険物・爆発物・液体・溶解性&揮発性物品
石油類(エーテル・ガソリン・石油・軽油・機械油など)、劇性酸化反応金属(ナトリウム・マグネシウム・燐など)、火薬類、薬品、水や飲料その他もろもろ。
コインロッカーはある程度の密閉性があるが、こうしたものの保管には対応していない。
銃刀法に定められた管理品に該当するもの
拳銃やライフル、剣や日本刀や長身のナイフ、クロスボウなどの武器類。これらを預けることも法律違反になる。
生物、生ものなど痛みやすいもの、傷んだ末に異臭を放つもの
特にこれに当てはまるものとして死体や嬰児(乳幼児)がある。もちろんペットも当てはまる。
コインロッカーは密閉性と防音に優れているため、こうしたもの(特に生き物)が入れられると発見が高確率で遅れ、適切な処置をとれずに取り返しのつかない事となり手遅れになる可能性が格段に上がる。
上述したように気体や液体を完全保管するほどの密閉性は保てないが、保温はできないし酸素供給も不可能なコインロッカーの中は生物の生存を保証できる環境ではない。こんな空間に生物を入れる事は、その行為だけで入れる生物に「死ね」と言っているも同然なのである。特にこれがペットや乳幼児ともなればもはやその行為が示すものは言うに及ばぬ(言わずとも理解すべき)事である。
なお1970年代に「コインロッカーベイビー」という犯罪(保護責任者遺棄致死事件・未必の故意による殺人事件・幼児虐待案件)が起こり社会問題化。のちに怪談やフィクションのキャラのモチーフとなるなど多くの影響を与えている。
言うに及ばず。前述の死体にも通ずる話。コインロッカーはバイオケミカル(BC)施設ではないので、こうしたものの保管は総合的な意味で不可能。
用例・比喩として
また、競馬や競艇で大人気の馬が勝つことやその馬をコインロッカーともいう。
500円玉を入れたらロッカーを開ける時にそれがそのまま排出されるように100円をかけて100円しか返ってこない事例のことを指す。
スマートファルコンという馬が活躍していた時代はこの現象が多く勝ちすぎて嫌われているが一番人気を軸に2着、3着を決める方法もあった。
(賭けにはオッズというものがあり圧倒的人気だと1.0倍という数値になりこの馬が勝てばそのまま金が返ってくる。人気は馬券を買った数で決まる為あえて不人気と言うことにはできない。アメリカのスペクタキュラーピッドという馬は強かったがあるレースの前に馬主が不評を流してあえて買わせなくし持ち馬自身は勝ったので大金を儲けたという逸話はある。)
関連タグ
コインロッカーベイビー:犯罪行為。絶対にやってはいけない。