この記事には性的な記述が含まれます。
概要
南太平洋ポリネシア地方で伝承されているという性技の一つで、日本ではゼロ年代半ばに紹介され流行した。
動きを重視するオラオラ系セックスとは真逆に、肌を合わせる密着感や精神的な結び付きを重視する「スローセックス」に分類される。
内容
諸説存在するが、ポリネシアンセックスを紹介した五木寛之の著書『サイレント・ラブ』の内容を要点にまとめると、以下の手順となる。
1日目
お互いに全裸となり、じっくりと身体を観察しながらコミュニケーションを取る。
双方で身体の良いところを褒め合うとさらに好し。
この日は性的な接触は禁止される。しばらく観察とコミュニケーションを楽しんだら、そのまま抱擁を交わして就寝する。
2日目
1日目同様、全裸でのコミュニケーションを楽しむ。
ここから軽いキスやスキンシップが解禁される。特に全身へのキスを用いた愛撫が推奨される。ただし性器や性感帯への愛撫はまだ禁止とする。
ひとしきり堪能したら、1日目のように抱擁を交わして就寝する。
3日目
1日目のルーティンからスタート。
ディープキス・性感帯への軽めの愛撫が解禁される。本格的な激しい愛撫や、性器への刺激はまだ禁止である。
ここから本番への気持ちが昂ってくるが、それを抑えて落ち着いたのち、抱擁を交わして就寝する。
4日目
1日目のルーティンから。
性器への軽い愛撫・性感帯への本格的な刺激が解禁される。
性的絶頂に達する事はまだ禁じられ、どんなに歯痒くとも寸止めしなければならない。そういう意味でも堪能した後は、徐々に刺激を弱めていき、最後は抱擁を交わして就寝する。
5日目
行為本番が解禁される。
やはり1日目のように互いに全裸で向き合い、逸る気持ちを抑えつつ軽いキスや愛撫からスタートさせていく。
行為はじっくりゆったりと、急に性器や性感帯を刺激せず、また激しくもせず時間をかけて堪能する。
徐々に刺激を強めて1時間以上は愛撫を続け、互いの気持ちが最高潮に達したらいよいよ挿入へ移る。
ここでも挿入後30分は動かず抱き合い、挿入後の感覚を味わいながら気持ちをさらに高めていく。
その後も腰使いも激しくせず、じっくり動きながら快感を堪能していく。そうして絶頂に達したら、後はお互いが満足するまで性行為を堪能する。
終了後も性器は結合させたままにしておき、そのまま後戯に移って抱き合ったまま就寝する。
付説
7日かけるとする場合もあり、その場合は3日目・4日目のメゾットをさらに細かく分解する。
また期間中は――
- 行為に集中出来るよう、テレビや携帯電話などの通信機器などは枕元から離して電源を切っておく。
- 血気を強める獣肉の摂取は減らし、魚や大豆を中心にタンパク質を補給する。
- ハーブティーやアロマなど、精神を落ち着ける手段を用いてリラックスして挑む。
……など興奮を抑制し、精神的な余裕を生む行動を心がけると良いとされる。
その他
最短でも丸五日をかけ、その中で挿入を伴うのは1日だけ。あとは愛撫に留める。また挿入後も30分は動かないまま密着。そうするとお互い動きがないまま快感を求める意識だけが膨れ上がり、波のようにオーガズムが何度も何度もやってくるのだとか。そして射精/膣イキ後も密着したまま時間をかけて後戯し、余韻を楽しむ事になる。
欠点としては、非常に個人差が大きいということ。特に経験の浅い男性の場合、途中で萎えてしまったり逆に我慢が効かなくなってしまったりと失敗しやすい。また女性側も、膣イキが苦手だったり強めのオナニーやセックスを好む女性にはオススメし難い。
だが交際や結婚歴が長く、セックスがマンネリ化したカップルでも成功率は下がるという。
つまり最も効果的なのは、「ある程度の信頼と認識を共有」できる、交際歴の長いカップルや新婚夫婦であるという。
実際、ポリネシアンセックスは「新婚初夜の儀礼」とも言われており、夫婦が長く連れ添い子孫繁栄を目指す意図もあると考えられている。
そして一番の欠点は、とにかく時間がかかるということ。長期リゾートにでも出掛ければ別だが、ひたすらセックスだけに集中できる時間を一週間ほど確保するのは、日本ではなかなかに厳しい。
それでも一度成功するとやみつきになるカップルは少なくないようで、特に女性は普段の男性主体のセックスとは違う深く大きな絶頂感を体験することで、セックスへの抵抗感が和らぎ再度その絶頂感を求めるようになるという。
同時にポリネシアンセックスを通じて、相手の新たな魅力や性感帯の発見があることも多く、セックスでの攻め方のバリエーションが増えるカップルも多いとのこと。
関連イラスト
注意
本タグ作品には、結構な数でBL作品が投稿されている。
それこそNLと同等数ほど投稿されており、苦手な人はマイナス検索等で外すなど、工夫していただきたい。