パンストは、パンティーストッキングの略称。パンストの略称で書かれることの方が圧倒的に多い。
パンティーストッキング(Panty Stocking)は和製英語で、該当する英語はPantyhose(パンティーホーズ、主に米国で使用)、tights(タイツ、主に英国で使用)。
パンストとタイツ
共にショーツとソックスが一体となったものだが、主にパンストの名称は薄いもの、タイツは厚いものに対して用いられる。厚さの単位としては繊維の太さの単位であるデニール(denier)が用いられるが、両者の境は○○デニール、という明確な基準があるわけではない。パンストはタイツよりも薄いためタイツよりも伝線しやすく、着用には注意を要する。最近では穴が空いても伝線しないような製品も流通してきている。
タイツはパンストよりも透けにくいため、慎ましやかな感じが好みの方はタイツ支持になる傾向があるようだが、両者は似通っているため、パンストかつタイツフェチというパターンが大半ではないだろうか。パンストフェチとタイツフェチが争うという話はまず聞かない。喜ばしいことである。
パンストの美しさ、利点
パンストは履くことにより足の表面の傷や毛穴などを隠せるため、それだけで脚を美しく見せられる。
また、日本では主にベージュ系かブラック系が殆どだが、様々なカラーのパンストも出ているので、バリエーションに富んだファッションを楽しめる。
セクシーなイメージを出すのであれば、必須のアイテムといえよう。
パンストは普通のソックスよりも覆うところが広いため、防寒用になるという利点もある。
パンストの種類
ベージュ系
肌色に近い色で、日常生活からフォーマルな場面まで使用する場面は多岐に渡る。それ故パンスト売り場では確実に目にすることができ、入手には困らない。女子大生がリクルートスーツと共に履くのは大部分がベージュ系で、リクスー娘萌えには欠かせないアイテムと言えるだろう。
光沢のあるベージュ系はダンサーやレースクイーン、キャンギャルなどが着用するケースを良く目にする。代表例としてはチャコットの販売しているヌードパーキー、カタクラの販売しているフィティブライトなど。
ブラック系
ベージュ系同様、使用される場面は様々だが、フォーマルな場面で用いられるケースがやや多いか。喪服との組み合わせなどで陰気なイメージを抱く方もいると思われるが、女教師のイラストで多く出てくるように、黒はセクシーなイメージを演出するのに適している。黒は脚を引き締めて見せることが出来るので、是非現実の女性達にもお勧めしたいものである。CAの方々の多くはブラック系を履いており、CAフェチの必須アイテム。
その他カラー系
ベージュ系、ブラック系に比べると目にする機会は極端に少なくなるだろう。近年のカラータイツブームにより、カラータイツは目にする機会が若干増えたが、カラーパンストとなるとなかなかお目にかかれない。コーディネートが難しいということもカラーパンストの少ない原因の一つだろう。イラストも少ない。だが、ネットでカラーパンストの画像を探していただければその魅力はおわかりいただけると思う。
パンストフェチのポイント
パンスト越しのショーツ
パンスト越しに見えるショーツは、ストッキング越しのパンツというタグがあるように、見る者を刺激するポイントである。これはただのストッキングには出来ない、パンストだからこそ出来る特徴である。
股間部分
腰部分と脚部分が分かれているようなタイプが多かったが、最近では脚と腰の部分が一体化しているタイプ(所謂オールスルー)も増えてきている。後者で多い短冊マチはレオタードなどとの組み合わせが可能なだけでなく、その形自体もフェチ心を刺激する。しかし、前者のようにハッキリとパンストだと主張するものを敢えて見えるというのもまたフェチというものであろう。
ランガード、マチ付きのタイツ。
つま先部分
半月の補強があるものと、スルータイプがある。股間部分と同じように、スルータイプが増えてはいるが補強入りも依然として流通量は多い。補強ありと補強無し、どちらも甲乙付けがたい良さがある。パンストに包まれたつま先を動かしている女性などには、言葉では言い表せない興奮を覚えざるを得ない。
つま先補強ありのパンスト。
密着感
イラストとは直接は関係ないが、パンストの持つ密着感にフェチを感じる諸兄も少なくない。肌触りの良い素材が脚全体を包む感覚に虜となり、実際にパンストを着用する男性がいる。男子でも幼い頃に制服などとしてタイツを履かされた経験があるという方がいるため、この趣味を持っている方は意外に多いようである。
パンストの現状
以前は「高価なもの」というイメージがあったパンストだが、現在では500円程度で質の良いものが手に入れることが出来るようになったため、至る所で目にすることが出来るようになった。ありがたいことである。しかしながら、近年はパンストを履く若い女性が減っているという。パンストにより美しい脚を演出できるということを一人でも多くの女性に認識していただけると嬉しいのだが･･･。また、トレンカ、レギンスにその立場を取って代わられつつある。近年、カラータイツブームが起こり、パンストもサポートタイプのような高性能なものが次々と発売されており、これらがパンスト離れを食い止める一助となることを期待したい。