概要
『燃えろ!!ロボコン』の主人公。
抽選で当たった栗原家に居候するお手伝いロボット。人間と仲良くするのが使命。
エネルギー源は電気エネルギーで、コンセントから給電可能(これが原因で栗原家の電気代が逼迫したばかりか、無理に給電すると街一体を停電させてしまう)。
失敗した時には両手で頭を押さえて「ウララ〜」というのが癖。
「ロボレナリン・全開!」の言葉と共にフルパワーを発揮する。さらに本気を出した時の掛け声は「根性! 根性!ロボ根性!」
先代同様、ゴキブリが苦手で遭遇すると大暴れで周囲を破壊してしまう。
デザインは概ね先代ロボコンを踏襲しているが、胴体の下部分にヘッドライトが追加されるなど自動車らしいフォルムになっており、ロボコンカーへの変形がより現実的なものになった。
各話での活躍(?)
1話
空から落下し、栗原家の屋根をぶち抜いて初登場。
「まずは裸の付き合いを」と言って家族と一緒に入浴しようと風呂掃除をするも、ゴキブリを見てパニックを起こし蛇口を破壊。
栗原一家は車(トヨタ・マークⅡ)を出し温泉へ向かうと、自身もロボコンカーに変形し追いかける。
だが、栗原一家を乗せた車は「通行禁止 落石注意」の看板に差し掛かったところでブレーキが利かなくなり暴走、いよいよ崖から落ちそうになったところで腕を伸ばして車を引き上げた。
2話
冒頭、充電するために通話中のママさんを尻目に電話線を抜き、給電プラグを空いたコンセントに接続する。
隣町のおばさんに茶碗を届けるのをジュンのはじめてのおつかいに決め、2人で出かける。
しかしママさんはロボビンに配達を頼んでおり、勝手に持ち出して怒られる。
途中で寄り道し、ジュンとはぐれてしまう(ジュンの方もロボコンを追いかけているうちに道を忘れてしまった)。
そのうちににわか雨が降り、さらに寄り道したことで口喧嘩になりすねるも、寒そうなジュンのために肉まんを買って来る。
2人は仲直りし再出発するが、偶然ロボビンと出くわし荷物を取り合ううちにロボボスも現れ彼も「二度と配達できないようグシャグシャにしてやる」と荷物を破壊しようとする。
ロボコンは荷物を守るべくロボボスと戦闘、見事ロボボスを投げ飛ばし無事おばさんの家に茶碗を届けた。
これで100点だと浮かれるロボコンだったが、結果は0点。
理由はあの直後投げ飛ばされたロボボスが天井をぶち抜いておばさんの部屋に落下したことで件の茶碗が割れたためであった。
その晩、先の2件で機嫌を損ねたママさんに「ジュンと一緒に夕飯の支度、手伝いなさい!」と怒鳴られるが、エネルギーが切れかかってるからと再び給電。
しかし、急速充電したために栗原家はおろか、近隣の家まで停電してしまい、家族から大目玉を食らう。
3話
冒頭、モモコが早起きしてチョコを作っているところに寝ぼけて計量カップを踏んで転び、その弾みで鍋の中のチョコレートがかかって火傷し飛び上がる。
直後、栗原家を訪れたロボピーから特大チョコとキスを迫られ逃げ惑う。
その後、電器店『アキバトップ』店長の川崎太郎と大宮次郎と会い、彼らの店を手伝うことに。
しかし、自分が100点取った時のことを妄想して浮かれてしまい、商品を次々倒し止めに入った川崎と大宮も弾き飛ばしてしまう。
その倒した商品に紛れていた『開発No.59 ゴキブリさんいらっしゃい』から這い出したゴキブリを見てパニックを起こし、ロボケロとぶつかる。
その後ロボコンはアキバトップのワゴン車に乗せられ、着いた先はアキバトップ秘密研究所。
手術着に着替えた川崎と大宮はロボコンの解体手術を行うも、頑丈なボディにはいかなる工具も通らなかった。
彼らの真意は「間抜けで役に立たないから解体して部品だけでも役立ててやろう」というものだった。
業を煮やした川崎は『開発No.009 切れるんです』(見た目はランドセルにチェーンソーが接続されたもの)を起動し、今度こそロボコンを解体しようとする。
そこへ追跡していたオサムとジュンが駆け付け、ロボコンを手術台から降ろそうとするも大宮に羽交い絞めにされるが、ロボピーが先程の特大チョコを投げて登場。
実はそれは導火線付きの花火チョコであり、既に切れるんですの火花に引火し爆発寸前だった。
オサムとジュンが自分を助けようとしているのを見て、ロボ根性で鎖を切り、ロボコンカーに変形して2人を乗せて脱出。
結果は自分を助けるために駆け付けた栗原兄弟とロボピーに迷惑をかけたとして0点。
その晩、ママさんとモモコが朝のチョコを用いたケーキを家族に振舞った。
ロボコン用に用意したという、着火すると蝋燭から花火が出る「花火チョコ」を見て嫌がるロボコン、オサム、ジュンであった…。
4話
パパさんが大切にしていた戦闘機のプラモデルが壊れ、絶版でもう売ってないと語るパパさんを尻目にそのプラモデルを直す。
その後、ネックが曲がったギターも直す…が、オサムとジュンと3人で出かけた時にはまた壊れた。
街で故障中の自販機を叩いて直そうとするが、叩きすぎて缶が乱射してしまい、通りかかったおばあさんの盾になる。
少し進んで自転車の外れたチェーンを元に戻そうとするが、力が強すぎて本体を曲げてしまい、さらにチェーンも切れてしまった。
その後、先程のおばあさんの家を訪れ、今は壊れて動かないステレオを目にする。
おばあさん曰く「ステレオに使われている部品がないから電気屋も修理できない」とのこと。
ここでロボデジを呼ぶが、彼によればその部品とは真空管であり、型の合う真空管を探すことに。
途中で鉢合わせしたロボボスが粗大ゴミから古いポータブルテレビを持ってきたという話を聞き、オサムと2人で粗大ゴミの山をあさり、家電を一台一台調べる(傍観していたロボデジは「無駄なことを」と呆れていた)。
しかし、オサムがゴミ山からテレビを引き抜いたことでその上に積まれていた冷蔵庫や洗濯機が崩れ2人は家電の下敷きに。
どうにか抜け出せた2人は、古いラジオから真空管を発見。それをおばあさんに届けステレオに接続すると、早速スイッチを入れる(真空管はスイッチONから効果を発揮するまで数秒かかるが、世代的にそのことを知らないオサムとロボコンはロボデジからこのことを聞かされるまでテンパっていた)。
結果は叩いた自販機が吐き出した缶でロボビンがつまづき、更に自転車と板塀を壊したことにより0点。
帰宅後、パパさんがジュンたちの祖父が大切にしていた古いラジオを直してほしいと頼み、手刀で叩いたら火花を吹き出したためパパさんに激怒される。
5話
冒頭、カレー用の皿を手を滑らせて割ってしまい、ママさんに怒られる。
ジュンを連れてオサムをパソコンショップまで迎えに行くと部活帰りのモモコも合流し、途中カレーの匂いにつられてロボモグの屋台を訪れる。「今食べちゃうと晩御飯が食べられなくなる」というロボコンを尻目に姉弟はロボモグのカレーライスを食べてしまう。
帰宅後、パパさんと姉弟はカレーを食べようとしないのでママさんは機嫌を悪くし翌朝家出。
家出したママさんに代わり家事をしようとするロボコンだったが、洗濯物には穴があき、風呂の蛇口は破壊、掃除機をかけているとゴキブリパニックで家中の壁を壊す。
その後同棲を迫るロボピーからロボコンカーに変形し逃げ出し、帰宅後おなかをすかせた姉弟のため通りかかったロボモグに声をかけるが彼の作る料理はみんなカレー味だったので不評。
母親の不在を寂しがる姉弟を連れてママさんを探しに行く(ちなみにすれ違いに帰宅したパパさんは、部屋の惨状を見て絶望していた)。
ロボコンカーに変形して商店街を一心不乱に走っていると、洋品店から袋を下げて退店するママさんに出くわす。
ロボコンは洗濯で家族の服に穴をあけたことを謝るが、ママさんは家族のために新しい服を買っていたのだった。
その夜、ママさんも無事帰宅し、家族皆でカニ鍋を食べるのであった。
結果は案の定0点。ママさんが言った「ロボコンに頑張られると心配」というのをロボコン自身は「自分が頑張ったから帰って来た」と勘違いしていた。
そして夜、パパさんがまた料理を作るも、その料理とはまたまたカレーであった(しかもロボコンの顔が米と海苔で描かれたプチトマト入り)。