ガンスターヒーローズ
がんすたーひーろーず
時は未来…。
地球ははびこる悪で荒廃し、地上の人々は混乱をきたし、秩序は失われていた。
しかしそのような中で、真実と正義をつらぬく集団が世界中をまたにかけ、活躍していた。
その名は、ガンスターヒーローズ!
人々から、ガンスターヒーローズと呼び讃えられ、悪者を次々と倒していく彼らの戦いは、時を越え、どこまでも続く。
世界に真の平和が訪れるまで…。
ストーリー
神を呼び起こすと言われる伝説の4つの秘石と、人々を月へと運ぶ宇宙戦艦「箱舟」が発掘されていた時、月では悪の組織により最終兵器が産み出されていた。
悪の破壊神ゴールデンシルバー・・・地上は次々と破壊され地獄へと変貌した。
怒りに燃えるガンスターズのレッド・ブルー・グリーン・イエローの4人は、熾烈な戦いの果てにゴールデンシルバーを秘石の力で封印する事に成功した。
しかしガンスターズもまた戦いで力を失い、新たな地上文明が現れる事を願って眠りについた。1人を除いて。
時が経ち、独裁国家「帝国」はゴールデンシルバーの復活を目論んだ。
時を同じくして復活したガンスターズのレッド・ブルー・イエローの3人は、帝国の野望を打ち砕き、今度こそゴールデンシルバーを永遠に葬る戦いに挑むのだった。
しかし、彼の前には、記憶をなくして帝国の手先となっていたグリーンが現れるのだった。
概要
コナミで魂斗羅を制作していたチームが独立して起業したトレジャーのメガドライブ用ソフト第一弾で、1993年9月10日にセガからリリースされた。1995年3月24日に同じくセガからゲームギア版も発売されたが、こちらはトレジャーではなくM2開発であり、一人専用のアクションシューティングゲームとなっているが、ハードの制約上、ドットのチラつきや処理落ちも見られてしまうが、メガドライブ版を良く再現している。
後にM2はニンテンドー3DSでオリジナル版に3D立体視(+α)を加えた移植版「3Dガンスターヒーローズ」を手がける事となる。
なお、ゲームボーイアドバンスで発売された「ガンスタースーパーヒーローズ」は今作+幾つかのセガ作品オマージュといったゲーム構成だが、ビジュアルが変わっただけで焼き直しの域を出ず、セガオマージュのパートが作品のテンポを殺しており評価は低い。
「岡野哲」「ゾルゲール哲」の名前でピンと来る諸兄であれば、評価が低い理由も察するであろう。
いわゆるライフ制の横スクロール型アクションシューティングゲームだが、ショット攻撃以外にコマンド入力による体術での攻撃も可能。とにかく敵がわらわらと現れるのでそれらを一掃していく点や、多関節の巨大キャラなどバカバカしさの裏に隠れた高度なプログラム能力(基本的に回転・拡大・縮小機能はメガドライブにない)により、爽快感のあるたいへん面白いゲームに仕上がっている。
プレイヤーは、ステージ1開始時に「レッド」か「ブルー」のどちからを選ぶ。レッドとブルーは完全なコンパチキャラではなくお互いに一長一短なところがある※。
※簡単に言うと、移動しながら攻撃可能なレッドは初心者向けで、移動しながら攻撃できないが攻撃できる方向がレッドよりも多いブルーは上級者向け。
また、レッドとブルーのショット攻撃は、フォース・ライトニング・ファイヤー・チェイサーの4種類を同時に最大2種類まで所持可能。
- フォース:連射性能の高いマシンガン
- ライトニング:貫通力のあるレーザー
- ファイヤー:リーチは短いが破壊力は絶大な火炎放射器
- チェイサー:威力は低いが高いホーミング性能で敵を追尾し攻撃する
さらに組み合わせる事で14種類の多彩な攻撃が可能となっている。
- フォース×フォース → マシンガンSS:フォースの強化版。弾が大きくなって拡散するようになった。
- フォース×ライトニング → レーザー100:32方向に発射可能になったライトニング。
- フォース×ファイヤー → バクレツファイヤー:敵に当たるかショットボタンをはなすと爆発する。連射できないが威力が非常に高い。
- フォース×チェイサー → バカホーミング:チェイサーの弾速の遅さをフォースによりカバーした誘導弾。
- ライトニング×ライトニング → 暴れん坊レーザー:連射性能が向上したライトニング。
- ライトニング×ファイヤー → ハラキリレーザー:レーザーソード。ショット攻撃に比べるとリーチは短いが、敵の弾を破壊する事が出来る。
- ライトニング×チェイサー → シャチョーレーザー:ホーミングレーザー攻撃。
- ファイヤー×ファイヤー → 死ね死ねファイヤー:射程が長くなった火炎放射器。
- ファイヤー×チェイサー → ロンリーソウルファイヤー:発射後に操作できる火の玉を発射する。
- チェイサー×チェイサー → マキビシ弾:弾速と威力が向上したチェイサー。
なお、2人同時プレイの際には味方をぶん投げて攻撃ができる。
火力が高い上に、投げられた味方にはダメージはないので意外に有用な攻撃だったりする。
ガンスターズ
ガンスターヒーローズの時代よりにも前に、悪の破壊神ゴールデンシルバーと戦い封印した少年少女達。それが「ガンスターズ」である。
力尽き、ゴールデンシルバーに破壊された地上に新たな文明が宿る事を願ってカプセルで眠りについた彼らは、ゴールデンシルバーを復活させようとする帝国の出現に呼応するかのようにブラウン博士により発見され、帝国に奪われた4つの秘石を奪還し、ゴールデンシルバーの復活を阻止せんと、帝国に対し敢然と立ち向かう。
レッド
正義に燃える熱血漢。落ち着かないところもあるが、持ち前のパワーで押し切る強い勇気を持っている。
プレイヤーキャラクターそのいち。
下方向への攻撃は空中でないとできず、斜め上へ方向固定した攻撃が出来ないが、移動しながら攻撃が可能。
なお、2005年にゲームボーイアドバンスで発売された「ガンスタースーパーヒーローズ」では、女の子として登場している。
本作品の未来のストーリーと言う設定なので、レッドの子孫…と言うことなのだろうか?
ブルー
正義や悪にゆらぐことなく、己の信じた道だけを歩む冷静派。少々ワガママだが銃の扱いには拘りを持っている。
プレイヤーキャラクターそのに。
熱血系なレッドと正反対のクールな性格で、攻撃しながら移動することができないかわりに、地上で下方向に攻撃できたり、斜め方向に固定した攻撃が可能。
イエロー
ガンスターズの紅一点。帝国軍の手先となった兄・グリーンのことを心配している。
戦闘力を持たないNPC。帝国に兄がいると言うお約束なキャラなうえにお約束の如く途中で帝国に拉致される。
Dr.ブラウン
ガンスターズを発掘し、助けた考古学者。気さくでいろいろなアドバイスをくれる。
ガンスターズが眠るカプセルを発見して復活させた人物。
ヒーローに憧れていたが、年には勝てず、ガンスターズのサポート役やアドバイザーに徹する。
帝国軍
破壊神ゴールデンシルバー復活の為、4つの秘石とガンスターズの命を狙う者達。
グレイ
帝国を率い、ゴールデンシルバーを復活させようとする張本人。
「帝国」の最高指導者で、ゴールデンシルバー復活を企てた人物。作中では直接的にプレイヤーと戦闘する事は無い。
ピンク・カイン・コタロー
ピンキーローダーに乗り、古代遺跡でレッドたちを待ち受ける。
いわゆる「三悪」トリオキャラで、帝国幹部の紅一点なドロンジョ役のピンク、戦闘メカをあやつるデブキャラのコタロー、直接攻撃してくるスマートな体型のカインの3人で構成されており、コタローとカインはピンクの子分的立ち位置にいる。
スマッシュ大作
幾度となく、レッドたちに立ち向かってくる帝国軍大佐。
データイーストのアクションゲーム「エドワードランディ」のラスボス覇怪魔人をモチーフにしたような赤い軍服と背中のロケットがトレードマークな人物。
過去の戦いの際も、ガンスターズに敵対している事がデモで描かれている。
G.I.オレンジ
大型空中戦艦の艦長を務め、身一つで戦いを挑んでくる。
筋骨隆々だが素早さも持ち合わせているモヒカン軍人。
ブラック
遊び好きでずるがしこい、奇妙な要塞の主。
スゴロク要塞と言う変な基地を任されている小悪党。
ザコ
敵の中でもその名の通り「ザコ」的存在。色によって強さが違う。
色が違うだけで同じ外見ながらも、雑魚戦闘員から幹部クラスまで様々存在している。
グリーン
セブンフォースを操作し、地下採掘所で戦いを挑んでくる。イエローの兄であり、元ガンスターズのメンバーだったが、今は帝国軍の手先に。
過去の戦いの際にガンスターズの一員として戦ったイエローの兄。多彩な変形を繰り出す戦闘メカ「セブンフォース」を操ってガンスターズの前に立ちはだかる。
他のガンスターズよりも先に復活したが、記憶を失っていた為に帝国についている。
セブンフォース
形態の一つ、ソルジャーフォース
グリーンが操る戦闘メカで、名前の通り7つの形態に変形する。ロボ形態で走る姿はかなりコミカル。
ハード以上だと7つ全ての形態と戦うので長期戦は免れない。
同社の「エイリアンソルジャー」にも同名のボスが登場しており、ガンスタのものが先出。なお、「エイリアンソルジャー」のセブンフォースは諸事情により変形は5形態まで。
ゴールデンシルバー
昔、ガンスターズによって月に封印された悪の破壊神。
4つの秘石によって呼び起こせるのだが…。
伝説の破壊神。過去の戦いでガンスターズに敗れ封印されたが、帝国により復活させられようとしている。
トレジャーのセガサターン用アクションゲーム「ガーディアンヒーローズ」にも登場する。
関連タグ
関連作品など
- ガンスタースーパーヒーローズ(これは上記の事情で曰くつきのもの)
- 東京エンカウント(第19回で磁石コンビがプレイした)
- メガドライブミニ(本作が収録されている)