共産趣味
きょうさんしゅみ
左翼陣営・左翼思想の行動・言論や(旧)共産圏等を考察する嗜好 日本にも存在する。
シンパ・思い入れ型
- 共産主義・社会主義・無政府主義、あるいはこうした思想を掲げる組織などに共感少なくとも幾分かの思い入れを抱きあるいはそれらに対する一定の評価をしつつも多くの場合その負の側面をも捉え、距離を保ちながら観察する。
- 場合によっては、集会やデモに参加して、その報告を行うこともある。
- 機関紙誌に投稿している趣味者など距離の置き方が狭い場合も存在する。
- 少数な派閥だが情報発信と収集に熱心であるため、興味本位型の趣味者から引用される事が多い。
回顧・回想系
- かつて活動家として左翼運動や党派に参加した経歴を持つ者が自己の体験や見聞をネット上などで語るタイプである。
- 長い年月を経て過去の体験をある程度は客観的にみている場合が多くその内容が一般には知られていない貴重な証言となっている例も少なくない。
- 過去に自己が関わった運動・集団に対する態度は、今でも密かな思い入れを感じさせるもの愛憎が入り交じった複雑なもの過去の体験が今も傷として残っていると感じ取れるものなどさまざまである。
- いずれの場合も、ゲバルトについては口を閉ざして語らない者が少なくない。
傍観・冷笑型
- 現在も活動を続ける過激派、左翼組織、活動的個人の実情からかけ離れた大言壮語やそれとうらはらな運動・組織実態を、シニカルに批判するタイプである。
- この型に属する者も概して情報収集には力を入れている。
- 冷戦リアルタイム世代や、1980年代あたりに大学などで学生運動最後の時代を目撃した者が多い。かつては多かったがソ連崩壊と学生運動の衰退と同時に数を減らしている。
- 興味本位型にロシア兵器好きやロシア語学習者が多いのに対し、こちらはソ連崩壊後のロシアにも否定的である事が多い(この辺は世代性もある)。
- その書き込みが強いニヒリズムを感じさせることもあり、また「主義者」に対する冷笑ともとれるので思い入れ型趣味者と激しい論争になることもある。 こういった場合距離をおいて自分たちのことを見ることができるかが重要な部分であるという考えが共産趣味に該当するネット掲示板の参加者においては、共有されていると見られる。
反共系
- 冷笑というより左翼組織・団体への否定的態度をはっきり出すところが違い。
- 転向者も多い。
興味本位型
- FPSゲームなどの軍事ゲームや萌えミリの流行で登場した21世紀からの多数派。冷戦を知らない世代が多い。
- 主に学生運動全盛期や、極左団体の分裂の系統図にハマったり、世界の共産主義運動や共産圏などへの興味から、文献・画像・グッズを漁ろうとするタイプ。旧文明の遺産を発掘して楽しむ現代考古学で、心理的には国鉄マニアや旧字体マニアなどと大差ない。「同志」「革命的」「反革命」「ヨシッ」「異議なし」「ナンセンス」「マンセー」「ウラー」などといった、「革命的な」用語を用いることもある。
- 親共・反共主義者の場合もあるが、余計なトラブルを避けるためか、自分自身の思想などをあまり書きたがらないケースも少なくない。そのため日本やアジアに残った共産主義勢力のことはあまり触れたがらず、話題は西洋に集中する傾向。
- また文献などを漁るなどの行為は場合によっては共産主義の古典などへの知識も求められるためそういった文献を熱心に読む者も少なからず存在する。
- 上坂すみれが代表例。
悪趣味系
- 粛清等の暴力行為に興味を抱くタイプ。共産圏同様にナチスに詳しかったり、ミリタリー趣味を兼ねることも多い。
変則右翼型
- 極右と極左には似ているところが多い。一般的にナチズムへの賛同はNGだがスターリニズムはそれほどでも無いため、代替として用いられる。
- 反戦左翼や韓国に対する敵意が強い一方、既存の右翼活動にも乗れないため、北朝鮮の立場から反戦左翼や韓国を批判するというアクロバティックな行動を行う。
- 「火の海」発言をしまくっていたイミョンバク時代に特に盛り上がったが、ムンジェインの対北宥和政策時代では数を減らしている。