概要
カラスザメは、ツノザメ目カラスザメ科に分類されるサメの総称で、40種以上が含まれている。
ほぼすべての種が深海に生息し、サメといえども一般的にイメージされる浅場のサメとは外見が大きく異なる。
体型こそサメを思わせるものだが、背びれのトゲ、カラスの名の由来となった黒褐色の鮫肌、そしてかすかな生物発光をも捉えるべく大きく進化したギョロリとした目玉などの独自の特徴を多くもつ。
その生態は謎に包まれているが、中深層を遊泳しその大きな目で甲殻類や頭足類などの獲物を探すとされている。
また、ヨロイザメ科の仲間にも見られる体表の微細な発光器を備え、上からの僅かな光に紛れるカモフラージュ能力をもつものも多い。