「探求の苦しみは知らないことの苦しみに比べれば何程でもありません。」
概要
神河次元の空に住むムーンフォークあるいは空民と呼ばれる種族のプレインズウォーカー。
自分自身は理解し記録するために存在するものだと捉えており大規模な騒乱への介入は好しとしない根っからの学者肌タイプ。
実地研究を専門の研究者であり、天文学、生物学、錬金術、その他あらゆる学問に精通している。
灯に覚醒した彼女にとって多元宇宙は知識の宝庫であり、それを巻物にしたため空民の拠点“朧宮”に収めるため日々研究のため様々な次元を渡り歩いている。
また、家庭持ちなお且つネズミの亜人種・鼠人の孤児を養子としており、さらに朧宮の自宅に アジャニが来訪時には子供たちと共に歓迎したり、彼女とも面識があったりと、意外と人脈もある。
タミヨウは物語の魔法の使い手であり、それぞれ異なる物語が綴られた多数の巻物を所持している。たとえば石のふりをして鬼の宝を盗んだ 悪忌の寓話を読めば、それはタミヨウの存在を周囲の目から隠すといった具合にそれを広げて読むことで現実世界に何らかの影響を与えることが可能である。ただし巻物の中でも鉄の輪で閉じられた3本は自身の危機に陥ってでも絶対に使わないと固く誓っている。(詳しい効果は不明だが、うち1本はファイレクシアとの戦争を経て崩壊した人工次元『セラの領土』にまつわるモノだということから次元崩壊クラスの危険性を秘めたものではないかとファンは憶測している。)
カード性能
月の賢者タミヨウ
マナコスト | (3)(青)(青) |
---|---|
カードタイプ | プレインズウォーカー — タミヨウ |
初期忠誠度 | 4 |
能力 | [+1]:パーマネント1つを対象とし、それをタップする。それはそれのコントローラーの次のアンタップ・ステップにアンタップしない。 |
[-2]:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーがコントロールするタップ状態のクリーチャー1体につきカードを1枚引く。 | |
[-8]:あなたは「あなたの手札の上限はなくなる」と「いずれかのカードがいずれかの領域からあなたの墓地に置かれるたび、あなたはそれをあなたの手札に戻してもよい。」を持つ紋章を得る。 |
ゴシックホラー世界に突如登場した和風プレインズウォーカーとしてファンを驚かせた1枚。収録されたエキスパンションは『アヴァシンの帰還』能力はタップ+アンタップ制限・ドロー・カードの恒久的な回収。呪文や特殊能力を巧みに使い分け試合の流れを操作するコントロールデッキ向き。使い方は[+1]能力で時間を稼ぎドローを稼ぐ・もしくは「撃てば勝ち」な[-8]能力まで粘るのどちらか。
実地研究者、タミヨウ
マナコスト | (1)(緑)(白)(青) |
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カードタイプ | プレインズウォーカー — タミヨウ |
初期忠誠度 | 4 |
能力 | [+1]:クリーチャー最大2体を対象とする。あなたの次のターンまで、対象としたクリーチャーが1体戦闘ダメージを与えるたび、あなたはカードを1枚引く。 |
[-2]:土地でないパーマネント最大2つを対象とし、それらをタップする。それらは、それらのコントローラーの次のアンタップ・ステップにアンタップしない。 | |
[-7]:カードを3枚引く。あなたは「あなたは、あなたの手札から土地でないカードを、それらのマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。」を持つ紋章を得る。 |
1ブロックにプレインズウォーカー・カードは5枚という原則があるものの、エキスパンション『イニストラードを覆う影』ブロックの背景ストーリーに関わる今回を逃すと次カード化のチャンスがいつ来るかわからないので第2セット『異界月』で再登場。そういった経緯からか簡単に使いこなせないようにしてゲームバランスを保つために3色カードとなる。しかしその反面、[+1]能力はクリーチャーと併用して使用すれば手札を稼げ[-2]能力は2枚を2ターンにわたり無力化といったアドバンテージ取得・妨害と実用的な能力を複数備えている。
伝承の収集者、タミヨウ
マナコスト | (2)(緑)(青) |
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カードタイプ | 伝説のプレインズウォーカー — タミヨウ |
初期忠誠度 | 5 |
能力 | 対戦相手がコントロールしている呪文や能力は、あなたにカードを捨てさせることもパーマネントを生け贄に捧げさせることもできない。 |
[+1]:土地でないカード名1つを選び、その後あなたのライブラリーの一番上からカードを4枚公開する。その中から、その選ばれた名前を持つカードをすべてあなたの手札に加え、残りをあなたの墓地に置く。 | |
[-3]:あなたの墓地からカード1枚を対象とし、それをあなたの手札に戻す |
灯争大戦で登場した3枚目のタミヨウ。
分かりやすい墓地回収能力以外はトリッキー過ぎる能力ゆえに使いどころが難しいカード。
常在型能力は対戦相手によるディスカードおよび強制生贄系除去のシャットアウト。その手の能力はほとんど黒なので、効く相手と効かない相手がはっきり分かれる。
+1能力はカード名を指定し、ライブラリーの一番上の4枚から探して手札に加える。
土地は指定できないため、4枚残っているカードを指定したとしても最速で出した場合(ライブラリー残49枚)で30%弱、ライブラリー残30枚時点で約45%に過ぎず、ギャンブル性が高い。
指名は当たれば儲け物程度に考え、忠誠度の増加や-3能力のための墓地肥やしを目的に使っていくことになるだろう。
実際のところ、常在型能力が黒に強いのでそっち系デッキ対策以外では使いどころが難しいカード。
……なのだが、緑に見られる1ターンダメージ無効カードでしのぎつつ、1ターン追加する『運命のきずな』(カードテキストは外部リンク参照)を連発する“ターボネクサス”と呼ばれるデッキでは色があっており、自身でライブラリーに戻るので、前述の+1能力では終盤高確率で引けるので相性が良く、同デッキを大きく強化する要因となった。
ちなみに件の『運命のきずな』、元は基本セット2019のBOX特典限定であるにもかかわらず、トーナメントシーンで通用するカードパワーを有していたため、極端な供給不足に陥ってしまったという問題があったのだが、それはまた別のお話……
なお、日本語版のブースターパックに限り、50%の確率で日本イラストレーター描き下ろしのオリジナルアート版プレインズウォーカー・カードが通常版の代わりに封入されており、
担当するのは藤ちょこ氏。(ユーザーページリンク参照)