概要
e621 とは いわゆるケモナーサイト の一つである。画像投稿サイトであると同時に、クラウドソーシング方式 で構築される「タグ検索」に重点を置いている。
「動物や擬人化されたキャラクターの、高品質で・時に奇抜で・最高に素晴らしいアート作品を、見たいと望む全ての人々のため、〝内容を問わず〟アーカイブすること」
を目標として掲げ、ケモナー向けであることを前面に押し出している。設立は2007年2月。
e621 の特筆すべき点は以下の通り。
- SourceやArtist名の表示などを条件に、無料に限れば誰でも作品を共有可能
- 一般ユーザー共同のボランティア活動によるタグの編集
- 細分化されたタグによる、作品の探しやすさ
- 偏りのない検索結果を提供するための、客観的なタグ付けの徹底
- ブラックリスト機能による、見たい・見たくない作品の選択
投稿される作品はイラスト・動画に限定される一方、R-18作品も取り扱っており、国内外から多数の作品が共有されている。
サイトシステムは Danbooru や rule34 を参考にしたらしい。他にも簡単なSNS機能を継承しつつも、独自の進化を遂げている。
イメージカラーは青と黄色。
サイト名前となっている「e621」だが、此方はうま味調味料として用いられるグルタミン酸ナトリウムを示すE番号であり、これはキャッチフレーズでもある「The Tasty Furry Site」(おいしいケモノのサイト)であることを主張・意味する、と言われている。
Hexerade(ヘクサレド)というオスの青いネコ獣人のキャラクターが公式マスコット。
通常の獣人であったりロボットであったりと、姿は絵師によって複数のデザインがある。
また複数の絵師から募集した看板イラストがあることも特徴。
e621のトップページにアクセスすることでランダムで表示される。
またここも現在のFAやFchanなどと同様に18歳未満であると明記されているキャラクターのエロ画像は原則禁止されている。
投稿に関しては厳しい規約があり、規約に反する画像は削除される。
明らかなケモロリ・ケモショタなどのe621で扱うことが難しそうな画像についてはWildCrittersのほうがメインに取り扱っているため、
低頭身のケモノが好きな人にはWildCrittersのほうが良いと思われる。
ブラックリスト(Blacklist)機能
機能の概要
e621 においては「 ブラックリスト 」という機能がある。
検索結果・サムネイル表示 から「 あなたが見たくない作品 」を理由の如何を問わず排除・見られないように出来る。 サイトを語る上では欠かせない重要な機能の一つだ。
対象は全員、誰でも利用可能 で、アカウント未所有・ログアウト状態までをも含む。すなわち Pixiv の ミュート機能 に相当し、それが e621 では 無制限かつ無料 で解放されているものと考えて欲しい。
一人一人に与えられた専用リストに、見たくない作品の タグ・種類・属性・条件など を登録したのち、機能を有効化すると発動する。
なお、リストの内容は以下の通りで管理される:
- アカウント未所有 or ログアウト状態 ⇒ ブラウザに紐づけ
- アカウントを利用してログイン状態 ⇒ それに紐づけ
機能の存在意義
当機能が存在する理由は「 見たくない作品を見られないようにする為 」と先述した通りである。
では、どんな時に使うか。( 理由の如何を問わないので「 人それぞれです 」と言えば、それまでだが...。)
一つは「 棲み分け 」。
e621 は 不特定多数かつ多国籍 のユーザーが利用する場所で、それぞれ違った文化や考えを持った人・作品・Artist が共存する「 文化のサラダボウル 」とも言える場所である。
文化の違いとは例えば、サイトが扱う大筋の種族は Furry/ケモノ だが、それ以外にも 広義的な人外・ケモノ耳・植物・機械などキリがない。
またジャンルでは、ほのぼのとした表情集があると思えば、お堅い政治もある。R-18方面を見ると、ただのエロのみならずgore・voreなんてものも。
利用者は各々の好きな物を求めて検索できる一方、見たくない作品に出会うことが当たり前の世界だ。
そういう環境下でも「こんなもの俺は嫌だから描くな」「嫌なら見るな」などと不毛な言い争いを起こさず、各々が本当に見たい・見たくないジャンルを選んで、快適に閲覧を楽しむために、ブラックリスト機能は存在するのである。
そして、タグを正確に機能させて正確な検索をユーザーに提供すること、ブラックリストによる棲み分けを図ること、両方とも e621 が TWYS(タグ付けは見える通りに行う)ポリシーを徹底する最大の理由なのだ。
もしも好みに合わない作品があるならブラックリスト機能を利用し、使うべきタグは自身の責任において調べる。事故で出会ってしまっても欠けたタグを黙って付けて立ち去る。これがe621 のルールであり常識なので、覚えておいて欲しい。なお、揉め事・荒らしには Banなどの処罰 あるいは 永久追放の厳罰 に処されるので覚悟するように。
ネタバレ回避も真っ当な理由である。
タイムリーな話だが、執筆時の e621 に限らず Twitter や Pixiv にさえも、リークポケモンの作品が、残念ながら投稿されてしまっている。
人によってはプレイが遅い場合も有りうるだろうが、いずれにせよ公式発表前のネタバレなど興醒めも良い所。言語道断だ。
第9世代すべての作品を排除するならば、このタグを使って欲しい。:
generation_9_pokemon
使用方法(アカウントを所有していない場合)
- 安全な場所へ行く。何も表示されないように検索する。
https://e621.net/posts?tags=abcde
- Blacklist のリンクを押すと Anonymous Blacklist が表示される。( 編集していなければブラックリストは初期状態 )
- 一番下の行を 改行 して タグ・条件を 1行に1つずつ 追加する。
- Save を押下! 忘れると反映されない。
- リストに登録したタグ(単体)で検索する。
- この時「何も表示されない」のが正解である。念のため「 Re-enable all 」ボタンでも確認できる。
( 筆者の手前味噌で恐縮だが 分かりやすさのため画像付きガイドを用意した。 )
使用方法(アカウントを所有してログインする場合)
まずログインを済ませましょう:
- ログイン画面へ行く。https://e621.net/session/new
- ログインしたら直ちにブラウザを閉じるか、新しいタブに移る。( でないと、これから消したい作品が見えてしまう危険性が高いぞ! )
ログインが完了しているならば:
- ユーザー設定を開く。
- Blacklisted tags 一番下の行を 改行 して タグ・条件を 1行に1つずつ 追加する。( 編集していなければブラックリストは初期状態 )
- Submit を押下! 忘れると反映されない。
- リストに登録したタグ(単体)で検索する。
- この時「何も表示されない」のが正解である。念のため「 Re-enable all 」ボタンでも確認できる。
アカウントの作成方法
- サイトルール ・ 利用規約TOSを確認する。
- Sign Up にアクセスする - https://e621.net/users/new
- 必要事項を入力する。
Name | ユーザー名。 常識ある、独自性のある6~18文字の半角を推奨。スペース・カンマ・セミコロンは不可。アンダーバーとハイフンはOK。一度作ると容易に変更できない。 |
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メールアドレス。 捨てアドでも構わないが、アカウントの有効化・パスワードのリセットには メールの確認が必要。 | |
Password | パスワード。 定期的な変更をお勧めする。 |
Time zone | タイムゾーン。 サイト上の日時表示に影響する。日本は GMT+09:00 |
- 受信するメールに記載されたURLにアクセス。
- 登録完了。
- アカウントの設定変更も、お忘れなく。