概要
人当たりが良く聡明なアルミンと、近寄り難い雰囲気を持ち、格闘術に秀でるアニ。
一見するとあまり関わりのない二人だが、「アンタ、弱いくせに根性あるからね」「アニってさ…実は結構優しいよね」等のセリフや、後に見せるアニの行動など、それなりの交流があったことを匂わせるシーンも存在する。
対照的な特徴 |
◆アルミン・・・座学トップ等、頭脳面に優れる。中性的な容姿と体格、柔らかい物腰や口調。
◆アニ・・・男勝りの戦闘能力(格闘術・立体起動術)等、運動面に優れる。目付きや雰囲気が鋭く、ぶっきらぼうな口調。
金髪碧眼・小柄同士 |
身長163cmで15歳の白人少年としては小柄なアルミン
身長153cmで16歳の白人少女としてはかなり小柄なアニ
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ネタバレ
【注意】以下はネタバレを含みます
第57回壁外調査において、アニは女型の巨人として調査兵団を襲撃。
その際多くの団員を殺戮したが、アルミンのことは顔を確認した後、殺さずに見逃している。
しかしその後、アニはアルミンによって正体を暴かれ追い詰められることになる。
アニが女型の巨人であるか否かを確かめる為におびき出したのはアルミンだが、その際彼が引き合いに出したのは他でもないアルミン自身である。
エレンを逃がす為に協力を求めるアルミンだが、根拠のない作戦という理由でアニは最初協力を断った。しかしアニの「私がそんな良い人に見えるの?」という問いかけをきっかけにアルミンは説得の材料をエレンから自分自身に切り替え、「アニがこの話に乗ってくれなかったら…アニは僕にとって悪い人になるね」とアニを煽る。
この言葉をきっかけにアニは作戦に乗ることになる。
挑発の意味合いもあっただろうが、もしこの時、アルミンがアニは自分に好意的であるという可能性に賭けてこの台詞を口にしたのであれば、相当である。
ただその結果アニはアルミンに問い質され追い詰められていくのだが、アニ自身、アルミンをあの時殺さなかったことについて自問しており、またアルミンもアニがマルコの立体機動装置を持っていたことに気付きながらも、女型の巨人襲来後まで周囲に黙っていた。
囚われたアニは自信を結晶の中に閉じ込め、以降その状態のまま拘束されている。
pixiv内ではこの設定を考慮した物悲しいイラストや作品も多い。
更なるネタバレ
4年後のマーレ編ではアニの結晶は兵団本部の地下深くに安置されており、アルミンは時折そこに通ってはエレンが自分から離れて行ってしまったことや、自分も作戦のために仕方なく敵兵や民間人を多く巻き込んでしまい、かつてのアニやライナー、ベルトルトと同じ立場になったと物言わぬアニに語り掛けていた。
そして、エレンが死闘の末に「始祖の巨人」を把握するとパラディ島全ての壁の硬質化を解いて「地鳴らし」を発動するのと同時にアニを覆っていた結晶も崩壊、4年ぶりに目を覚ました。
その後、ヒッチによって連れ出されアルミンやコニーらと再会するとエレンの「地鳴らし」を止めるために船で大陸へ向かい、その航路上でアニはアルミンへ結晶の中にいた間も、ヒッチと共に話しかけてくれていたことにお礼を言う。そして…
「何で相槌の1つも返さない岩なんかの相手して喋ってたの?もっと…明るくて楽しい子とかいたでしょ…?」
「それは…違うよ…会いたかったからだ…アニに…」
とアルミンは自分の気持ちを吐露。
アニは最初その言葉に顔を伏せ「何で?」とそしらぬ振りをしていたが、アルミンが驚いて「本当にわからないの?」と追い討ちをかけたその言葉に、「…わからない」とそれだけ答えたが、その顔は真っ赤に染まっていた。
その後、アニは飛行艇のメンテナンスを手伝うアルミンたちを横目に、ミカサへ飛行艇に乗らないことを伝えた。
そして遠くにいるアルミンを見つめ
「最後の時間くらい…穏やかで…いたい」
と告げる。
ミカサは驚愕した様子で、いつの間に、と驚くがすぐに冷静になり
そのアルミンは飛行艇に乗り、エレンの元に向かうと伝えるが、アニもそれは重々承知していた。
そしてついに飛行艇が飛び立つ時
アニはライナーに別れを告げ、遠くにいるアルミンたちに手を振る。
アルミンもアニもお互いに目を合わせるが、最後は何も言わず、アニは飛行艇から離れていった。
ミカサにこれでいいのかと聞かれたアルミンだったが、
「よかったよ…アニは…アニのままでいいんだから」
と目を伏せるのだった。