他者にある欠点を何か探し出すことを言う。
また、それが転じて探し出した欠点を理由に他者のことを悪く言うことの揶揄にも用いられる。
時に「重箱の隅をつつく」という諺でも形容され、主に別に対象の評価に際して全体から見てそこまで重大でもない些細な問題や欠点を指してそれを批判することを言う。
人間ならば過去か現在に犯したちょっとした過失に当たる言動や行為に対して、作品物ならば致命的とは言えないまでもどこかに見られた矛盾や破綻、未成の部分に対してそれを批判点として指摘することに当たるが、近頃ではそんな小さな欠点をさも“作品全体における重大な欠陥”、“取り返しのつかない罪悪的な行為”のように扱って対象の全体的な評価を決めつけ、そこから過剰なまでに否定的結論につなげるケースも増えてきており、加えてその対象のアンチな人間がさらに強い批判の根拠にするために無理やり対象の些細な欠点を取り上げようという一種の“揚げ足取り”と化しているのも事実である。