概要
アクババとは、『デルトラ・クエスト』に登場する怪物。
影の大王が操っている7羽の巨大な怪鳥。小説の挿絵では長い首を持ち、鋭いクチバシの中に無数の歯を備えたハゲワシのような姿をしており、アニメ及び漫画版では爬虫類のような頭部にグライダーのような翼を持つ生物として描かれている。
デルトラの竜たちよりは小さいものの、攻撃性や残虐性は非常に強い。
死肉を喰らい、千年を生きると伝えられる。
もともと「アクババ」とはデルトラから海を隔てた地に居るとされた巨大な鳥の名で、交易の中で伝わったその鳥の特徴と似ていたために、影の王国の怪鳥もアクババの名で呼ばれるようになった。ただし各部のトゲやクチバシの歯など、海外のアクババとは一致しない攻撃的な形質も備えているようだ。
「デルトラの伝説」ではかつて影の大王がまだ人の姿をしていた頃、北の山脈で巨大な鳥の卵を見い出した事が語られており、おそらくはこの鳥に品種改良を施して生み出されたものだと考えられる。
活躍
デルトラの地を統べる竜たちを群れをなして襲い、天敵も居なかった彼らを緩やかに絶滅へ追いやっていく。
普段は民間人を襲撃する様子を見せなかった(そのため、無害と認識する者も多かった)が、アディンとの戦いでは兵士を襲う様子が見られるなど、地上の獲物への意欲ははっきり描かれている。
そしてデルトラ襲撃の際、ベルトを破壊して宝石を各地の魔境へとバラまく役目を担った。
その後はデルトラの地を飛び回り、地上の監視と反逆者への襲撃を行なっており、リーフ達一行を旅の道中で襲う場面も見られた。
デル城奪還のさいには全羽が終結し戦いを繰り広げたが、王として覚醒したリーフによってベルトの力で退けられた。
「四人の歌姫」篇での最終盤、全羽がヒラに集結しオパールの竜とトパーズの竜を襲うも、各地の竜たちが加勢に現れた結果、数羽が返り討ちに遭って死亡。
生き残りは恐れをなし、影の王国へと逃げ帰っていった。