エラクゥス
えらくぅす
概要
『キングダムハーツ バースバイスリープ』に登場するキャラクター。
テラ、アクア、ヴェントゥスの3人の師匠であるキーブレードマスター。
「マスターキーパー」というキーブレードを所持している。
3人を自分の本当の子供のように思いやっている温厚な人物である一方、闇を悪とし、光こそが絶対という厳格な部分もある。
同じマスターであるイェン・シッドと面識を持つ。
マスター・ゼアノートとは兄弟弟子の関係にあり、エラクゥスの方が弟弟子である。
名前の由来は、スクウェア(SQUARE)のアナグラム。SQUARE→ERAQUS
名前の表記は「エラクゥス」だが、劇中の人物達は「エラクス」と発音している。
年齢は不明だが、同年代と思われるマスター・ゼアノートは80代半ばであるため、彼もそれくらいである可能性は高い。
青年エラクゥス
声:浪川大輔/ドレイク・ベル
「KINGDOM HEARTS Ⅲ」や「KHダークロード」では若かりし頃の様子が描かれた。
当時のゼアノートと共にチェスのようなボードゲームで対戦しつつキーブレード戦争について語り合う。ゲームによく負けていたようである。
Bbs時代の性格とはかなり異なり、少年時代は遅刻と逃げ足が専売特許で、お調子者のように振る舞っている。その一方で、鋭い洞察力を持ち合わせる。
初代キーブレードマスター(ダンデライオンのユニオンリーダー)の血を引いている。
余談だがBbsのエラクゥス役の井上真樹夫は長年石川五ェ門を演じており、その後五ェ門役を引き継いだ人物は浪川大輔である。更に、何の因果かマスター・ゼアノートの前任は井上真樹夫から見て先代の五ェ門役であった。厳密には語られていないが、キャスティングにはやや意図を感じる部分がある。
ネタバレ
当初はテラとアクアの2人をキーブレードマスターに任命しようと考えていたが、承認前にマスター・ゼアノートから「テラの心に闇が見える」と忠告されており、それが真実かどうか確かめるべく、物語の序盤にて旅立ちの地でマスター承認試験を開始。そしてマスター・ゼアノートの忠告通り、テラが試験中に闇の力を発動しかけてしまったため、結果としてアクアのみを合格とした。
試験終了後、旧友のイェン・シッドからアンヴァースの出現とマスター・ゼアノート失踪の報せを受け、テラとアクアにアンヴァースの討伐とマスター・ゼアノートの捜索を命じる。その際、任務次第ではマスター承認を再考すること、テラのことを実の息子のように思っていること、本当なら今すぐにでもマスターの称号を与えたいという本音をテラに明かしており、その上で力にこだわり過ぎないようにと忠告している。
一方、アクアに対しては最優先任務としてテラの監視を命じており、万が一テラが闇に落ちてしまいそうになった場合はすぐに連れ戻すように頼み込んでいる。(これは愛する弟子達を誰一人失いたくないというエラクゥスの愛情によるものであり、決してテラを疑ってのことではない。)また、彼女にはマスターの心得として、旅立ちの地の秘密についても伝えている。
そしてテラが任務で旅立った後、無断でテラを追いかけて行ったヴェントゥスを連れ戻すようアクアに命じた。
その後は物語の終盤で再び登場。ヴェントゥスが旅立ちの地に戻って来たことに安堵したが、ヴェントゥスからχブレードの真相について問い詰められた事で、マスター・ゼアノートがまだχブレード完成の野望を諦めていなかった事を悟り、その野望を阻止するために苦渋の決断としてヴェントゥスを封印しようとする。しかし急いで駆けつけたテラがそれを阻止し、闇の力を発動したテラを見て彼が闇に落ちたと判断し激高、彼と対決する。
対決後は両者共に冷静さを取り戻し、弟子達にキーブレードを向けてしまったことを謝罪するが、その直後にマスター・ゼアノートにとどめを刺され、テラの目の前で光となって消えていった。厳しいながらも弟子思いの心優しい人物であった彼の消滅に、テラは涙を流すのだった。
エラクゥスの消滅後、彼が遺したマスターキーパーは後にアクアに回収されている。
完全には消滅しておらず、テラの中に心を宿していた。