蒸気機関
じょうききかん
蒸気を動力源とする外燃機関。本項目ではレシプロ蒸気機関について記述する。
概要
蒸気機関とは、水をボイラーで加熱して発生する蒸気を用いて、ピストンやタービンを動かす外燃機関のこと。その中でもピストンを用いるもの(レシプロ式)を主に指す。タービン式の蒸気機関は蒸気タービンを参照。
レシプロ蒸気機関
スチームパンクのスチームはこれのことであり、それっぽい雰囲気の絵につけられていることもある。
レシプロ蒸気機関は18世紀からポンプや織機などの据え置き機械の動力源として広く使われ、19世紀に入るとトラクター(トラクションエンジン)や蒸気機関車や汽船などの乗り物の駆動用機関として普及した。
蒸気機関の開発者としてはジェームズ・ワットが広く知られているが、初めて実用化したのはトマス・ニューコメンによるもの(1712年)。
熱効率は極めて低く、蒸気タービンが35%前後あるのに対し6~10%にとどまる。