老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます
ろうごにそなえていせかいではちまんまいのきんかをためます
概要
2015年11月、オンライン小説投稿サイト『小説家になろう』にて連載開始。略称は『ろうきん』または『ろうきん8』。
作者はFUNA氏。
後にKラノベブックスから書籍化。既刊7巻。イラストは東西氏が担当。
シリウスKCから漫画版が出版。既刊10巻。モトエ恵介氏が作画を担当。
なお、書籍の版元はいずれも講談社。
家族を事故で無くした少女が、崖から落ちた時に転移能力を手に入れて中世ヨーロッパ並みの文化水準の異世界に来てしまうが、転移能力を駆使しながら老後の財産を築くために奮闘する物語。
2022年7月26日にアニメ化が決定した。FUNA氏にとって2作品目のアニメ化となる。
2023年冬アニメとして朝日放送およびテレビ朝日系列24局ネットのANiMAZiNG!!!枠とBS11、AT-Xにて放送。アニメーション制作はFelixFilm。
あらすじ
事故で両親と兄を亡くした少女・山野光波は、遺産を奪おうとする親族や不良達からの攻勢をなんとか退けたものの、精神的な負担が響いて大学受験に失敗してしまう。将来を憂いながら気分転換のために観光地の見晴らしの良い岬に来ていたが、そこでチンピラ達に絡まれて抵抗したはずみで誤って崖から落とされてしまう。
光波は「死にたくない!」と必死に足掻き、空を切った手が何かを掴んだ感触がした瞬間に謎の悲鳴が響き渡った。すると、光波は突然どこかの森に転移していた。そこは、中世ヨーロッパみたいな世界で言葉も通じず困惑する光波だったが、のちに謎の存在から異世界に転移する能力を手に入れたことを知る。
光波は、その力を駆使して地球と異世界を行き来し、上手く事業をやり取りすれば就活や進学しなくても財産を築けることを思いつく。光波は老後に備えるために20億円、およそ金貨8万枚相当を貯めるために奮闘する。
登場人物
主要人物
主人公。18歳。
両親と兄が事故死し天涯孤独の身となり、気晴らしに来た岬で崖から落とされた時に転移能力を手に入れ、それを駆使して地球と異世界を行き来して老後の資金を集めている。
ボーゼス伯爵領にある山村にすむ銀髪の少女。8歳。
異世界に転移したミツハが最初に出会った人物。のちに子爵となったミツハから家臣候補して自領に迎えられる。
- サビーネ・フォン・ゼグレイウス(CV:前田佳織里)
ゼグレイウス王国の第三王女。
興味本位で一人でミツハの雑貨屋に訪れ、帰りに人攫いに攫われそうになるが、ミツハに助けられる。それ以降、ミツハを「お姉様」と呼んで非常に懐いており、よく雑貨屋に入り浸っており、偶然見つけてしまったDVDを鑑賞している。
一方で、王族として知識が豊富な上に自転車を一発で乗りこなしたりボードゲームを数回でミツハ達を圧倒するなど非常に多彩。また、それに付け込んでミツハに色々とおねだりしたり相手の弱みを握るなど腹黒い一面もある。
ボーゼス伯爵家
- クラウス・フォン・ボーゼス
ボーゼス伯爵家当主で、ミツハが転生した異世界の地の領主。
領民に助けられたという名目で面会に来たミツハと家族一同で対面し、ミツハの(嘘の)実情を聞いて同情し、色々と便宜を図り、ミツハの王国での後見人の立場をとる。あわよくば、アレクシスかテオドールの嫁にしたいと思っている。
- イリス・フォン・ボーゼス
ボーゼス伯爵夫人。
気が強い性格で、ミツハが恐れる数少ない人物の一人。
ミツハとの顔合わせでミツハが母の形見(という体)の真珠のネックレスを売ろうと考えていた際、(この異世界では)国宝級の価値があるそれを売ろうとすることに激昂したが、母親の想いを聞いて同情し、伯爵と同じく後見人の立場をとる。
ミツハのことを気に入っており、王都に来てはミツハの雑貨屋に押し入ったり、強引に王都の屋敷に招いたりしている。
- アレクシス・フォン・ボーゼス
ボーゼス家長男。
初対面の時からミツハに一目ぼれしており、積極的にアプローチしようとしているが、全く上手くいっていない。
- テオドール・フォン・ボーゼス
ボーゼス家次男。
兄と比べれば奥手な性格。
ベアトリス・フォン・ボーゼス
ボーゼス家末女。
関連動画
アニメPV第1弾
アニメPV第2弾
関連タグ
私、能力は平均値でって言ったよね!・ポーション頼みで生き延びます!:『小説家になろう』内にある同じ作者の作品。前者に関してはテレビアニメ化された実績があり、関西地区では朝日放送で放送された。後者については書籍版と漫画版の版元が講談社。