ウォンバット

うぉんばっと

ウォンバット科に属する哺乳類。

概要

有袋類の一種。

オーストラリアのタスマニア島などに分布。

体長は1mほど。草食。夜行性。

クマを小さくしたような体型で、尻尾はほとんどない。

基本的に憶病な生きものだが、穴を掘るためにその爪は意外と太く鋭い。

防御の仕方は一風変わっており、巣穴やテリトリーに点在する緊急避難用の穴に頭から潜り込むと、お尻で天敵の攻撃から身を守る。

お尻はかなり硬く、叩くと実際に「こんこん」とドアをノックするような音がする。

何よりも恐ろしいのはそれでもあきらめない捕食者への攻撃だ。

わざとお尻をさげ咬みつき易くさせて、相手が噛みついてきたときに突然お尻を上げる。

噛みついた相手は逃げる間もなく巣穴の天井とウォンバットの硬いお尻に挟まれることとなり、最悪の場合、頭蓋骨骨折という悪夢に見舞われる。

この防御の仕方は対捕食者だけではなく、捕獲しようとする全てのものに平等にふるまわれるため、人間が巣穴に潜ったウォンバットを捕獲しようとしたものなら、腕を複雑骨折する可能性も無きにしも非ずなのでご注意願いたい。