概要
作中屈指の人造人間技師であり、ヒューリーに施術を行い人造人間として復活させた張本人。
純粋な人間ではあるが「造る者」として人造人間の対処法を熟知しており、並の人造人間なら大型の注射器や手術道具で瞬く間に破壊してしまう。
19世紀当時は一般化していない扇情的な下着を愛用し、退廃的な色気を漂わせる様はヒューリーに開口一番痴女呼ばわりされるほどだが、その心根はかなり純粋であったりする。
かつてインゴルシュタットにて技術を磨いており、幼年期のアシュヒトとエルムのことも知っている。当時偶然出会ったジョン=ドゥとは将来を約束し合うほどの仲に進展していたが、彼が(人造人間となる前の死体卿が仕組んだ)事故で致命傷を負った末に彼自身も知らぬ「最初の人造人間」の特性が発現し暴走した時に、インゴルシュタット上層部の思惑で囮にさせられ、自身の目の前で愛する人を倒され人造人間の素体とされるさまを見せられてから、彼らへの復讐を誓い、彼らの最高傑作である機能特化型人造人間「究極の8体」を倒せるだけの人造人間に出来る素体を探し求めていた。
後にスペック以上の活躍を成し遂げたヒューリーと、機能特化型人造人間として蘇生しつつも脱走したジョン=ドゥによって、インゴルシュタットさえも扇動した死体卿を倒すことで復讐は成し遂げられ、死体卿と相討つ形で機能停止したヒューリーから「残った人造人間を倒す」事を託されたジョン=ドゥと共に旅に出る。ジョン=ドゥも蘇生前の記憶も人格もまともに残ってはいないし、ピーベリー自身も傷つく前の心を取り戻す事などできないが、何だかんだで相性の良さを滲ませるその姿は、暗闇の中を歩くような物語の終わりに一抹の救いをもたらしていた。