概要
皐月めいの父親で、宇和佐町の広域指定暴力団『宇和佐組』初代組長(当初は名字がテロップで書かれておらず便宜上だったが公式になり、名前は先の挿話で判明)。家族は毒両親。趣味はテディベア集め。高卒後、三ツ星レストランのシェフなど紆余曲折の職歴を経て妻の実家を取り戻す為に闇金経由で当時高名な『百鬼会』へ極道入り(但し、組織が拡大し過ぎて『黒のテッツイ』に登場する『花ケ前家』絡みで解散。数十年後に一族の一部が同様の手口を用い繰り返された)短期間で数名の部下を引き連れ組を立ち上げた。喧嘩の実力はカンフーに似た我流を使うなれど、武器の有無に関係無く玄人すらモノともしない。苦手なものは怖いもの系(ジェットコースターや、お化け屋敷)。酒豪で『BA-BARオバチャンホンポ』にある全ての酒を飲み干す。
初登場時のIF世界線では容姿が(髪質や肌が)異なり、姪アヤナとアヤネが間違われ、ハルトの上司に雇われた半グレ集団に拉致される憂き目に遭う。
強面でイヌヅカらを纏める実力を持ちながら、女子力…と言うかオカン力と言ったレベルの家事スキルの持ち主で、娘の親友達の親御で、イヌヅカと同じ元『宇和佐高校 四天王』であるひまりやアヤネからは「ママ友」と認知されている(初めてそう言われた時には「わしが…ママ友?」とやや困惑気味だった)。裕次郎とも面識があり、おだてに弱く「チョロいな…」「チョロいわね…」と妻からも利用されまくられた。サトルの回想では若い頃に当時は現役刑事であった宗一郎の取り調べで涙目にさせられていた。
孤立している娘を救う一手としてイヌヅカに「娘の友達になれ」とミッションを下した。
妻(めいの母)であるあおいと、友人の宗一郎とは幼馴染で、彼女には高校時代から想いを寄せており、宗一郎とは恋敵でもあったが、既に交通事故で亡くなっており、それを契機に宗一郎から疎遠。そのため宗一郎の娘が事故に遭い、事故を起こした警察官が敵対組織のサソリ組と共に事故を揉み消そうとした際は組員を使い制裁。あおいの墓参りで顔は合わせていないものの宗一郎からは感謝されている。
主婦顔負けの家事スキル(特に菓子・料理作り)はあおいを失い、ふさぎ込むめいを元気づけようと努力した結果、身に着けたもの(IFでは上述の通りシェフをしていた経験も理由に挙げられる)。その調理・製菓のスキルを活かして10余年前にとある主婦の腕を上げる為に裕次郎や、あおいの煽てで料理教室が開かれ、動機がリンゴの皮剥きレベルでも教師として主婦達に厳しいながらも丁寧な指導で料理下手であったアヤネですら彼の教えで克服し上達する。短期間では「荒療治が必要(レオン談)」と組員にも手伝ってもらっているが、お世辞にも周囲に言えるレベル(銃での脅迫やら、東京湾へ沈められる強権発動を行われた記憶が甦り、青ざめていた)ではないが、味は誰もが「幸せになれる」と言うお墨付きは保証される。あおいにとっては「スパルタに厳しく過ぎてるだけで、シェフレベルをとっくに越えていただけ」である。その腕を見込み惚れ込んだ、花山院つばきはレストラン『エメラルド』を立ち上げ、出資するオーナーになる。勝手に捨てられてしまう場合(単に山姥組が立ち上げたフレンチレストランを贔屓にする為)もあるが、それらも「まだ(客を満たせる味と腕が)足りない」と自戒するが、隣町の潰れ掛けたケーキ屋職人を数ヶ月で鍛え上げ、素人暴漢を撃退させる武闘派職人へと変える。
娘は勿論、組員たちのことも非常に大切に思っており、携帯の着信音はヘイジの歌声、待ち受けは自分達親子と組員たちの写真である。その人柄から組員たちからはとても慕われている。
更には関わった(自身の血縁ではない)未婚の女性すらも娘のように大事にし、将来結婚することになっても結婚式に出席しないどころか、そもそも嫁に出さない、出したくないとさえ言い出す始末である(自身が終始涙目で式に成らないのが目に見えているから)。