作品解説
あきのそら氏の単行本「笑顔を咲かせて」に収録されている成人向け漫画である。
純愛ものを手がけた氏の作品では珍しく、ヒロインが好きでもない男に調教されるシーンが描写されており、展開もややダーク。勿論、恋人同士との性行為も描かれており、作者はこの作品をNTRではないとアナウンスしている(参照ツイート)。実際、DLsiteでNTRパックに本作が入ったのを目の当たりにした作者がその事に苦言を呈していた(参照ツイート)。なお、DLsite側は即座に対応した模様。
本作を書く事となった切っ掛けは前前担当から「女の子のセリフの 大好き が軽い」との指摘であり、作者は「なら続き物で大好きをうんと重くしてやろうじゃないか!」と意気込んだ(参照ツイート)。
登場人物
- かなえ
この作品のヒロインにして主人公。
フルネームは「早崎かなえ」で『願いよ叶え』が彼女の名前の由来(参照ツイート)。
匠とは相思相愛の恋人であり、彼と一緒にいる時は心から笑顔を見せる。
それとは別に九条とは後述の理由で許嫁の関係となっているが、九条からは性奴隷に等しい扱いを受けており、処女も既に九条に捧げられた。その事もあってか、九条に対しては一貫して暗い表情をしていた。
- 匠
この作品のもう一人の主人公。フルネームは「如月匠」。
かなえを一目で辛そうな笑顔をしていたのが切っ掛けで彼女を追い、ふと見せた「心からの笑顔」で彼女の事が好きになった。そのかなえからは(ある理由もあってか)断られたが、粘り強く八回も告白したことでついに彼女と恋人同士になった。
かなえが自分とは別に許嫁がいる事を、そして肉体関係を持っている事を気づいていないが、第2話でその許嫁である九条によって知ってしまい……。
- 九条
かなえに父の会社に融資を持ちかける代わりに、自分と婚約させた上で性奴隷同然のように扱っていた。しかもかなえが匠と恋人同士であることを知ると、仲を引き裂くような行為を平然と行っていた。
関連タグ
この先は作品の核心に至るネタバレが含まれています。
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- かなえ
匠の目の前で九条に陵辱された挙句、九条からの性奴隷同然の仕打ちに耐えられずに屋上から飛び降りようとした。後に匠と再会しても泣きそうな笑顔で自分から突き放そうとしたが、匠からの想いを受けて九条との別れを切り出す事を決心(第4話冒頭で父親に電話でその旨を伝えた)。
しかし九条に陵辱……否、強姦された挙句、中出しされそうにされたが、間一髪で匠に救い出されて事なきを得た。そしてその現場を撮られた九条に別れを告げて匠との未来を掴み取った。
最終回では匠と結婚し、タイトル通りの満面の笑顔で物語を締めくくったのであった。
- 匠
目の前で九条に陵辱されたかなえの姿に耐えられずに逃げ出すように去ったが、彼女の笑顔を見たいという事を思い出した彼はかなえと再会して思いをぶつけた。
そしてかなえを強姦した九条を殴り飛ばして行くという思い切った行動を見せた(その際、九条の所有している車の窓を叩き割っていた)。
これによって本当の意味でかなえと一緒になり、最終回ではかなえと結婚していた。
- 九条
匠の目の前でかなえを陵辱する事で二人を引き離すだけでは飽き足らず、かなえを性奴隷に等しい扱いをさせた上で彼女から匠の事を忘れさせようと秘部に酒を注ぎ込んでいた(因みにこれは一発でアルコール中毒に至る危険な行為である)。
しかしかなえが自分ではなく匠の事を愛していることを思い知らされただけでなく、自分の知らない所で二人が結ばれる事を許してしまう。
かなえが自分と別れを切り出そうとすると彼女を強姦させ、更には中出しと監禁を目論んだが、既の所で匠に妨害された挙句、その場面を群衆に撮られてしまう。
追い打ちと言わんばかりにかなえに婚約破棄されてしまい、絶望する形で物語からフェードアウトした。
真・関連タグ
婚約破棄:この漫画では悪役がヒロインに婚約破棄されたというべきか。