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タイタンふたたびの編集履歴

2023-03-18 18:42:54 バージョン

タイタンふたたび

たいたんふたたび

「タイタンふたたび」とは、TRPG「アドバンスド・ファイティングファンタジー」のリプレイである。雑誌「ウォーロック」誌上にて掲載され、その前半部は単行本化された。

概要

「タイタンふたたび」とは、TRPG「アドバンスド・ファイティングファンタジー」のリプレイである。

雑誌「ウォーロック」誌上にて、46号から52号までが第一部、53号から57号までが第二部として掲載。グループSNEおよび、山本弘が第一部、友野詳が第二部のリプレイをそれぞれ行った。

そのうち、第一部のみが、社会思想社・教養文庫から単行本化されている(挿絵及び表紙イラストは、瀧口天晴)。


内容は、それぞれのゲームブック内の事件が解決後。一介の冒険者であるヒーロー(プレイヤー)たちが、依頼人により依頼されて集まり、事件後のそれぞれの舞台に赴く……といったもの。事件は全て解決しており、ラスボスなども討ち取られている。

それぞれの章は、「〇〇ふたたび」とタイトルが付けられている。


内容

駆け出しの冒険者たちが、サラモリスの市街地にて、ハーフエルフの女性・リディアから依頼を受ける。

それは「バルサス・ダイアの居城『混沌の要塞』に赴く必要があるため、ボディガードとして雇いたい」という依頼。かつてバルサスは、ハーフエルフの村から秘宝『真実の杖』を盗み出していた。リディアはそれを取り戻したいという。

一行は彼女の依頼を受け、今は亡きバルサス・ダイアの居城へと向かう。内部にはまだ罠や仕掛けなどは健在だったが、なんとか進んでいき、最上階のバルサスの部屋へとたどり着くが……。


バルサスの妻・ルクレチアに目を付けられた一行は、『腐れ病』という病にかかってしまい、ダークウッドの森に住む善き魔術師、ヤズトロモの元を訪ねる。

彼の「万能薬」で即座に回復したが、ルクレチアから奪ったマジックアイテム『支配の錫杖』の効力を消すためには、「盗賊都市」として名高い「ポート・ブラックサンド」の地下、古代カーセポリスの遺跡に隠されている『黒い杖』を用いるしかない。

その詳しい場所を聞くため、冒険者一行はポート・ブラックサンドに住むニカデマスを訪ねる。

死霊が守護する地下下水道内の遺跡に、銀の武器を用意して赴き、『黒の杖』を手に入れる一行。しかし街から出るにあたり、トラブルが起こり……。


『黒の杖』をルクレチアに奪われてしまった一行は、ヤズトロモの元へと戻るが、そこはルクレチアが襲撃した後だった。

ヤズトロモは、『支配の錫杖』の新たな無力化の方法を提案する。ダークウッドの森内部に、旧世界から連れてこられたミニマイトが囚われている。ミニマイトが放つアンチマジックの霊気の近くで杖を折れば、杖の魔力は失われる。

そして、ミニマイトの行方は、森の中に住む男・クインが知っているという。

かくして一行は、ダークウッドの森内部へと赴く事になった。


なお、「ウォーロック誌」53号から57号は、上気の続編のリプレイが掲載されているが、未単行本化。


登場キャラクター

  • カル・ニールセン

20歳、人間の元レンジャーの戦士。男性。

所有技能は「弓」「跳躍」「感知」「忍び足」「言語」「世界の知識」「魔法」

呪文は「鍵開け」「そらし」「蛇矢」

出身は柳谷の奥。両親からレンジャーの生活を教えられる。幼馴染の女性、セリナがブラックサンドへと行ってしまった事を知り、その後を追いかけんと旅に出た。

慎重な性格で、距離を取って弓で攻撃する。

田舎者コンプレックスを有し、それを指摘されると感情的になる。

一応劇中で、ブラックサンド内の酒場で踊り子をしているセリナと再会。「戻ろう」と説得するも聞き入れてもらえず、さらにはセリナから「思い込みの激しいところが嫌だった」などと言われ、すごすごと退散してしまった。

決まり文句「セリナ、君はどこに居るんだ」「田舎もんと思ってなめるなよ」

  • ミシャップ

125歳、森エルフの行商人(薬草売り)。男性。

所有技能は「投げ短剣」「弓」「回避」「暗視」「隠蔽」「言語」「森の知識」「魔法」

呪文は「光」「目くらまし」「呪文封じ」「衝撃」「浮遊」「全回復」

森エルフの社会で魔法を学んでいたが、仲間と仲たがいを起こし森を飛び出した。普段は薬草売りをしている。

とんでもない卑怯者で、自分の都合のためなら仲間も売る。

また、口がうまく、罵詈雑言はもとより、口車で相手を丸め込む事も得意(劇中でも、森で野営中にやって来たサイクロプスに対し、口車で退散させている)。更には、女性モンスターに「目くらまし」の呪文を用い、18禁な幻を見せて退散させた。

劇中で変装した時には、女装していた(女風呂にも入ってたりする)。

決まり文句「はっはっは、褒めてもらって光栄です」

  • ティラーン

19歳、人間の戦士(傭兵)。女性。

所有技能は「素手戦闘」「両手剣」「回避」「跳躍」「暗視」「感知」「手技」

戦士の母親と盗賊の父親の元で育てられた。自身は傭兵をしており、剣の修行のために旅に出た。

勝ち気な性格だが、少し寂しがり屋。

戦士としては有能で、劇中でもヒドラや死霊などと対戦し、倒している(特に死霊に対しては、銀のダガーで一撃で倒してしまった)。

決まり文句「ざけんじゃねえっ!」

  • 「のんきな」シニア

22歳、人間のレンジャー。女性。

所有技能は「剣」「弓」「回避」「乗馬」「跳躍」「感知」「森の知識」

ヨーレの森の片隅にある村から、旅を楽しみたくて出てきた。吟遊詩人も兼業している。

その名の通り、呑気な楽天家。

決まり文句「何とかなるさ」

  • 「長旅の」ランスター

23歳、人間の旅人。男性(黒人)。

所有技能は「剛力」「素手戦闘」「回避」「登攀」「開錠」「感知」「忍び歩き」「罠の知識」「魔法」

呪文は「体力増強」「技術回復」「開運」

黒人の男性。部族のオババにある日、「旅に出ろ」と言われ、その旅の目的を探すために旅している。

思考回路が若干変わっている変人。困った時には占いをして、その結果に従い行動する(持っているウサギの骨を蒔いて、そこから吉凶を判断する。火を起こして、その煙の具合で占う、など)。劇中で変装した時には、包帯を巻いてミイラ男みたいな姿になっていた。

また、剛力を有し、力仕事全般を行う。普段は携えた槍で戦うが、素手戦闘の方が強く、劇中ではドラゴンを素手で(しかも一撃で)倒している。

決まり文句「占いをしよう」「う~ん」

  • バーク

130歳、ドワーフの戦士。男性。

所有技能は「斧」「剛力」「素手戦闘」「回避」「暗視」「地下の知識」

頑固な両親に育てられた、筋金入りの頑固者。

典型的なドワーフらしく、エルフ(特に仲間のミシャップ)は嫌いで、オークやゴブリンはもっと嫌っている。

劇中で変装の必要に駆られた時には、不承不承だが髭をそり落としていた。

決まり文句「こっちへ来るな、エルフ!」


  • ルクレチア

バルサス・ダイアの妻。

バルサスが殺されてから、夫の志を継がんとする。上記冒険者一行をスカウトし、改めて柳谷を征服しようとした。

(ちなみにこのスカウトには、ミシャップ以外は断るも、ミシャップ本人は嬉々として受け、一時的に彼女の味方をした。そのため、「ミシャップの心の師」などと呼ばれたり)。


余談

ヒーロー(プレイヤー)たちは、劇中ではそれなりに善側の大義のために動いてはいる。

しかし、ブラックサンドでは「客から金を巻き上げる宿屋」にて、逆にその宿屋から金貨とアイテムを巻き上げたり、後の冒険では捕らわれのルクレチアに対して色々やらかそうとしていた(ゲームマスターことディレクターからも「もうアンタらをヒーローと呼びたくない」などと言われたりも)。


関連項目

ファイティングファンタジー

タイタン(ファイティングファンタジー)

ウォーロック(雑誌)

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