この項目にはスマートフォンアプリゲーム『Fate/Grand Order』の第一部全体に及ぶ核心的なネタバレがあります。
我が名はゲーティア。人理を以て人理を滅ぼし、その先を目指したもの。
誰もいない極点。…誰も望まない虚空の希望(ほし)を目指し続けたもの。
私はいま生まれ、いま滅びる。何の成果も、何の報酬もないとしても。
この全霊(いのち)をかけて、おまえを打ち砕く。
──我が怨敵。我が憎悪。我が運命よ。どうか見届けてほしい。この僅かな時間が、私に与えられた物語。
この僅かな、されど、あまりにも愛おしい時間が、ゲーティアと名乗ったものに与えられた、本当の人生だ。
人王ゲーティア
宝具
「主よ、生命の歓びを」
保有スキル
スキル名 | 備考 |
---|---|
十の王冠 | |
賢者の智慧 | |
愚者の智慧 |
真の魔術王ソロモンの第一宝具により、存在の基盤としての「七十二の魔神を束ねる魔術式」としての在り方を喪失した後に僅かな時間だけ見せた姿。
人類最後のマスターに敗北し、魔神柱が全て崩壊した後、「魔神王ゲーティア」としての残滓が人間の精神性を理解し、僅か5分の有限の命を得て、自らの意思で立ちふさがる。
光帯が消え神殿も崩壊し始めた今、この行動は最早無意味に等しかった。
つまり魔神王であったゲーティアなら取らないはずの行動だったが、敗北後に人間の精神性に目覚めた彼は勝ち逃げを許さず、敢えて消滅寸前の身体で最後の戦いに挑む。
もはや魔神としての形は無く、無残に崩れ去るのを待つばかりの人間の身体。右腕も無く至る所にヒビが入り、ボロボロになっている。
しかし、その表情は何処となくソロモン、Dr.ロマンに似ており、憑き物が落ちた様に穏やかなものになっていた。
多くの魔神は燃え尽き、神殿は崩壊した。我が消滅をもって、人理焼却も消滅する。
───だが………最後の勝ちまでは譲れない………!!
始めよう、カルデアのマスター………お前の勝ち(価値)を、私の手で焼却する………!!
そして新生を経て漸く得たただ1人の理解者を相手に、獣ではなく人として、十の指輪と共に無意味な、されど決して無価値ではない最終決戦に挑む。
──刻一刻と崩れていく身体。一秒、一瞬、その全てが愛おしい。
だがそれを悔やむ間もなく、眼前の最大最高の好敵手とぶつかり合う。
今できることすべてを込めたその果てと途上に、短くも面白い「人生」を噛み締めながら。
─────いや、まったく。……不自然なほど短く、不思議なほど、面白いな。人の、人生というヤツは─────
────────主よ、生命(ひとののぞみ)の歓びを。
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ゲーティア(Fate) 人間 人 人類 人間賛歌 人生 冠位時間神殿ソロモン
???:2部5章前編にてカルデア一行をキリシュタリアの手から救った者がいた。それはかつて彼らが慕っていた医師の姿そっくりだった。だが彼とは髪や目の色が違い、目つきや言動も彼のものとは思えなかった。そしてその去り方。それはあるクラスと同じだった。彼と似た姿を持ち、最終的に"人"に至ったものはこの人王しかいないが果たして...。