概要
取材に応じるときは薄緑のオウムの被り物をしており、自画像は黒い鳥人として描かれる正体不明の一児の母の女性である。
多摩美術大学在学中から個展などで発表した動植物や少女などを緻密に描いた作品が一部で話題になっており、2013年になり『ヒグチユウコ作品集』として作品をまとめたものが出版された。
2014年には『ふたりのねこ』を出版し絵本作家としてデビューし、その作風に魅了された企業やブランドからの依頼でいくつものコラボレーションを展開している。(ホルベイン、資生堂、GUCCI、LAWSON、モスバーガー、UNIQLO、ディズニー、ワーナーブラザーズ、ラデュレなど)
特に猫をモチーフにした絵画作品が有名で、生後3か月で引き取った「ボリス」という名の愛猫をモデルに作品を作成していることが知られている。
なお2018年に、この猫の名を冠した「ボリス雑貨店」というギャラリーを渋谷に立ち上げた。
作風は一見メルヘンチックに見えるものであるが、ある種の「悪意」が含まれる毒のある作風であり、20~40代くらいの女性ファンが多いといわれている。
また画家として知られるが、世代的なものからか漫画やアニメとのコラボもいくつか発表している。
2019年には「ヒグチユウコ展circus」を世田谷文学館で開催。
神戸、広島、静岡、高知、愛知、福岡、長野、岡山を巡回し、2022年には「森アーツセンターギャラリー」において大規模展覧会『ヒグチユウコ展 CIRCUS FINAL END』が開催されて今までの画業がさらに広く知られることになった。