石黒亜矢子
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いしぐろあやこ
日本の絵描き、絵本作家。
20代から妖怪画を描き続けていたが、専門学校でグラフィックデザインは学んでいたものの美大での専門的な技術教育はうけておらず、持ち込みをしても当時の出版界では受け入れられない「誰も見てくれなかった」という時代を送る。
しかし、作品を見たマガジンハウスの編集長の「なんか、おもしろいね。ちょっと出してみようか。今の世の中、何があたるか分かんないからね。」という一言から2001年に『平成版物の怪図録』が出版されてデビューした。
なお件の作品集はあまり売れずに初版で絶版になってしまったのだが、挿絵などの仕事をこなしていたところ、妖怪小説の大家京極夏彦氏の目に触れ、装画などで声を掛けてもらうばかりか展覧会開催の協力もしていただいたことから、徐々に妖怪好き界隈で知られるようになっていったのだという。
画家では曾我蕭白が好きで、自身の画風には昭和アニメの影響があると語る。
上記のように体系立った技法は学んでいないので、画材にはあまりこだわらずに、使い方も自己流で描いているそうである。
その後Twitterで不定期にアップしていたイシグロアヤコ名義の『てんまると家族絵日記』が話題になり、お化けや化け猫をテーマにした『ばけねこぞろぞろ』や、絵本『おおきなねことちいさなねこ』『えとえとがっせん』『いもうとかいぎ』、妖怪テーマの他の作家の絵本の挿絵を担当し人気を博している。
またあるときは『伊藤潤二の猫日記よん&むー』に登場する、白目で猫好きの婚約者A子として知られるホラー漫画家Jこと伊藤潤二の妻でもある。
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