ストライクウィッチーズの世界観をベースにした二次創作作品に付けられるタグの一つである。提案者は汚狐氏。
主に現実の1991年の湾岸戦争で使われた兵器をベースとしたジェットストライカーが使われており、登場人物もストライクウィッチーズの血縁関係者が多い。
世界観
「ストライクウィッチーズ」から約40年後。大戦後も人類は謎の兵器軍<ネウロイ>の脅威に幾度も晒され、ネウロイと対等以上に渡り合える唯一の存在、<ウィッチ>達の強力な力と、人類の英知によって打倒されてきた。
1990年8月、アラビア半島を治めるジャズィーラ連合王国の上空に3つの巨大なネウロイの<巣>が現れる。必死の抵抗も空しく国土は蹂躙され、世界最大の産出量を誇った油田のほとんどが奪われてしまった。
人々の命を容赦なく奪い、世界に脅威を与え続けるネウロイに対し、人類は地域を問わず多数の国家による連合軍、多国籍軍を組織した。その先鋒にはウィッチの姿があり、アラビア半島の解放、そして世界を守るため、彼女達の熾烈な戦いが再び幕を開けたのだった。
舞台
アラビア半島全域を領土とする豊かな産油国「ジャズィーラ連合王国」。サウジアラビアがモデル。
(※以上「ストライクウィッチーズ1991 湾岸ネウロイ戦争の推移とか」より抜粋)
登場人物
リベリオン合衆国
- パティ・ミッチェル大尉
コールサイン<スラッガー1>、TACネーム<マヴェリック>。リベリオン合衆国海軍フォレスタル級空母<サラトガ>航空隊、第84戦闘飛行隊"スラッガー"小隊所属。18歳。態度は悪いが仲間思いなトップガン出のエース。後述のカザンスキー少佐とはライバルで親友。使用機材:F-14A飛行脚、M9銃剣付きM16A2、M1911拳銃。
- ニコル・ブラッドショウ少尉
コールサイン<スラッガー2>、TACネーム<グース>。"スラッガー"小隊小隊二番機。15歳。ミッチェル大尉のファンであり、僚機を務める。ドジっ娘且つちょっと百合。使用機材:F-14A飛行脚、M60軽機関銃、M9拳銃。
- アリサ・ホワイトホース大尉
リベリオン合衆国空軍第48戦闘航空団、"アーチャー"中隊長。コールサイン<アーチャー1>、TACネーム<ロングボウ>。18歳。ネイティブリベリアン出身の地上攻撃魔女。長距離狙撃が得意で無類のコーヒー党。使用機材:F-15E飛行脚、NTW-20対物ライフル、UZI短機関銃。
- タバサ・カザンスキー少佐
リベリオン合衆国海軍空母<サラトガ>ウィッチ隊隊長、第84戦闘飛行隊所属。コールサイン<ロジャース1>、TACネーム<アイスレディ>。18歳。冷静で実直で堅物、だが泣き虫であり、ミッチェル大尉の親友。同じくトップガン卒で一時期教導官も務めた。教え子は後述のカーナー中尉など。使用機材:F/A-18A、M14SWR、M9拳銃。
- レイチェル・カーナー中尉
リベリオン合衆国海軍空母<サラトガ>ウィッチ隊、第84戦闘飛行隊所属。コールサイン<ロジャース2>、TACネーム<スライダー>。17歳。カザンスキー少佐の教え子で僚機を務める。弾丸強化の固有魔法持ちの優秀なドッグファイター。セクハラ常習犯でスケベ。使用機材:F/A-18A、M3ショットガン。
- テレサ・パワーズ少尉
リベリオン合衆国空軍第9偵察航空団、電子情報収集(ELINT)偵察機部隊所属。コールサイン<ホルス>。元はホワイトホース大尉の「アーチャー」中隊で二番機を務めていたが、盗撮の常習犯で偵察部隊に左遷。尊敬するウィッチはシャーロット・E・イェーガー。使用機材:SR-71、偵察用カメラ、M9拳銃。
- ドロシー・ゼルコ中尉
リベリオン合衆国空軍第49戦闘航空団、夜間爆撃隊<ベガ隊>所属。コールサイン<ベガ31>、TACネーム<ゴースト>。優秀な夜間爆撃ウィッチ。夜目の効く魔眼と空間把握と通信に強い魔導針で夜間の重要拠点へのピンポイント爆撃をこなす。デルタフォース<デルタ12>の隊員たちと親交が深い。使用機材:F-117A、減音器付きM16カービンまたはM9拳銃。
- ドミニカ・ランド中尉
リベリオン合衆国空軍第52戦闘航空団、カールスラント連邦空軍混成隊<シュワルツ>隊隊長。コールサイン<シュワルツ1>、TACネーム<ティンクルホッグ>。18歳。海兵隊出身の地上攻撃魔女。後述のキャラハン少尉とは海兵隊時代からの付き合い。対地射撃の名手。海兵隊出身のせいで口が悪く、僚機のルーデル曹長を泣かせてしまうこともしばしば。使用機材:A-10A、GAU-2SW航空歩兵専用7.62mmガトリングガン。
- ミラベル・キャラハン少尉
リベリオン合衆国空軍第48戦闘航空団、電子戦部隊<スケアクロウ>隊所属。コールサイン<スケアクロウ6>、TACネーム<イリュージョン>。ランド中尉と同じく海兵隊出身の航空歩兵。幻術系固有魔法と電子戦飛行脚により友軍機への援護を担当する。いたずら好き。使用機材:EF-111A、MAC11SMG
- マリア・J・パターソン伍長
リベリオン合衆国陸軍第24機械化歩兵師団、第5陸戦ウィッチ小隊<ウォードッグ>砲手。ロックフィールド曹長から絶大な信頼を得ている、<ウォードッグ>の砲手。同陸軍内でも特に50mm砲の扱いに長けているとされ、家屋一軒を貫通しての中型陸上兵器の撃破も記録している。肝が据わっており、ボーイッシュな性格。使用機材:M1A1エイブラムス、"ビッグガン"50mm滑腔砲、M9拳銃。
- 鏡子・マリー・オオイシ伍長
リベリオン合衆国海兵隊・第1海兵師団、武装偵察中隊<サラブレット>援護射手。16歳。ストライカーはM3ブラッドリー高速歩行脚、使用武装はM40A1狙撃銃、M9拳銃等。使い魔はコヨーテ。ロスアンジェルスの扶桑系移民の家系で、家業の不振から海兵隊に志願した。固有魔法である夜間視能力と狙撃能力を生かし、フォース・リーコンの援護射手を務める。変わった型の魔導針は愛銃M40の操作のために調整がなされたもので、望遠スコープを覗き込んだ際に術式を埋め込む形になっている。落ち着いた物腰とは裏腹に、海兵隊特有のワイルドさを併せ持っている。実家はスシ・バーだが生魚は苦手。
- クレア・ブラッドショウ大尉
リベリオン合衆国海兵隊・第1海兵航空団、<ワイルドキャット>中隊長。18歳。コールサイン<ワイルドキャット1>、TACネーム<ブラッディ>。ストライカーはAV-8B ハリアーⅡ戦闘攻撃機、使用武装はM203擲弾投射器付きM16A2小銃、ブラウニー・ハイパワー拳銃等。使い魔は猫。ニコル・ブラッドショウの姉で、カリブ海周辺で主な戦歴をもつ。湾岸ネウロイ戦争では半島南岸の戦線を戦い抜き、戦争末期に妹と再会を果たした。温和な性格ではあるが、自ら危険に飛び込んで行く性分で、彼女の積極的な航空支援で命を救われた兵士も多く、戦争中ワイルドキャット隊のエンブレムを見ない日はなかった、という伝説が囁かれる程である。
- イヴリン・オヘア少尉
リベリオン合衆国海兵隊・第1海兵航空団、<ワイルドキャット>中隊所属。16歳。コールサイン<ワイルドキャット2>、TACネーム<パウンダー>。ストライカーはAV-8BハリアーⅡ戦闘攻撃機、使用武装はM29リボルバー拳銃、手榴弾、RPG-7D擲弾発射器など。使い魔は山猫。祖母は大戦中スオムス義勇中隊で活躍した元海軍航空隊のキャサリン・オヘアで、母は海兵隊の陸戦ウィッチ。母の赴任地の関係から扶桑・沖縄で生まれ育ち、故郷テキサスで暮らした期間は短い。そのため片言だが扶桑語はそこそこ堪能。ランチャー系の重火器による火力支援を担当し、当初はSMAWやM72などロケットランチャーの携行を推奨されていたが、当の本人はRPG-7が気に入っているようだ。
- アニー・ライトマン少佐
リベリオン合衆国空軍第52戦闘航空団飛行隊長兼、<スリングショット>中隊長。18歳。コールサイン<スリングショット1>、TACネーム<ガントレット>。ストライカーはF-16Dファイティングファルコン軽戦闘脚、使用武装はM21小銃など。使い魔は山猫。ニューヨーク、ブロンクスの生まれ。幼い頃よりバスケットボール選手に憧れていたが、ウィッチとしての素質があったことから中学校進学を辞退し軍学校に転進し、訓練と学業に励む傍らバスケにも熱心に取り組む。かつては同航空団<キルシャーク>中隊(A-10A装備)に所属、ドミニカ・ランド中尉と共にA-10狂信者だったのだが、機種転換にあっさり応じてしまった事について未だに突っ掛かられる。現在はランド中尉が<キルシャーク>中隊長を受け継ぎ、<シュワルツ>特別小隊を兼任する。
- ボニータ・サンチェス准尉
リベリオン合衆国海兵隊第一海兵航空団所属。25歳。コールサイン<スカルナイト6>。元は海兵隊の陸戦ウィッチで、20歳で魔力を失った後ヘリ部隊に転向した。愛犬の「ロック」は魔女だった時の使い魔の子犬。
- チャールズ・ブラックウッド軍曹
リベリオン合衆国海軍空母「サラトガ」ストライカーユニット管理班。20歳。愛称は「チャーリー」。パティ・ミッチェル大尉の従兄弟だが、本人は彼女を「マベリック」と呼ぶ。幼少時の「将来はウィッチになりたい」という発言で弱みを握られている。ミッチェル大尉曰く、「世界一F-14を知り尽くした男」で、整備の腕は相応のものと思われる。
- ジャック・ハンター大尉
リベリオン合衆国陸軍特殊部隊<デルタ12>隊長。42歳。
「悪人顔」とよく茶化される。仲間の命を救う事を第一と考え、指揮した小隊内での戦死者は湾岸までなかった。
- ニコラス・シュワルツコフ大将
リベリオン合衆国陸軍・多国籍軍総司令官。56歳。過去の対ネウロイ戦争にも従事した歴戦の将軍。危険を顧みず、常に前線で指揮を執り、その豪快さと風貌から、「ザ・ベア」の通称で呼ばれる。湾岸戦争では「砂漠の嵐」作戦、「砂漠の剣」作戦を成功させる。戦後、元帥への昇進と陸軍参謀総長の就任を辞退し、退役した。
オラーシャ連邦
- リーリャ・アレクセーエヴナ・スタリコヴァ少佐
オラーシャ連邦海軍空母<アドミラル・クズネツォフ>第3ウィッチ小隊隊長。通称<氷空の大鶴>。固有魔法に魔眼を持つオラーシャのトップエースの一人。自信家のお嬢様だが、甘えん坊。後述のヴァルナフスカヤ大尉とは幼少からの付き合いで、姉妹のように慕っている。使用機材:Su-33、ALS-7。
- リュドミラ・ヴァシリーエヴナ・ヴァルナフスカヤ大尉
<アドミラル・クズネツォフ>第3ウィッチ小隊2番機。17歳。スタリコヴァ少佐の侍女であり僚機。無口で感情を見せない。常にスタリコヴァ少佐のサポートに回っている。使用機材:Su-33、NSV重機関銃。
- レナータ・ボリゾヴナ・バランニコヴァ軍曹
- ディーナ・ダニロヴナ・デニソヴァ中尉
オラーシャ連邦空軍第4航空軍、第14飛行中隊所属。コールサイン<赤09>。16歳。大人しく、辛い過去のせいでいくらか人間不信になっている。ウィッチとしての人生に導いた上司のウィッチを尊敬し、大層な恩義を感じている。使用機材:Su-27、SAIGA-12半自動式散弾銃。
- アンナ・ヴァレンチノヴナ・ヴァシチェンコ中佐
オラーシャ連邦空軍、第13独立親衛航空歩兵大隊・第14中隊長兼飛行隊長。19歳。コールサイン<赤46>、ストライカーはSu-27"ジュラヴリク"戦闘脚、使用武装はAKM自動小銃など。使い魔は熊。オラーシャ掃討戦時はシベリア南方戦線で多くの戦功を挙げ、その後に親衛航空歩兵大隊の飛行隊長に抜擢された。湾岸では、半島北東部の最前線で戦い、北部の「巣」の攻略、リャド奪還戦にも参加した。ディーナ・デニソヴァ少尉を入隊前から面倒を見ており、航空歩兵に導いたとされる。
カールスラント連邦
- ユーディット・ルーデル曹長
リベリオン合衆国空軍第52戦闘航空団、カールスラント連邦空軍混成隊<シュワルツ>隊所属。コールサイン<シュワルツ2>、TACネーム<リーパー>。13歳。先の大戦の伝説の地上攻撃魔女、ハンナ・ルーデル退役大佐の孫。パッとしない実力から、リベリオン空軍に出向させられランド中尉の僚機を務めることに。気弱な性格だが、湾岸ネウロイ戦争にてその実力を発揮することとなった。使用機材:A-10A、GAU-2SW航空歩兵専用7.62mmガトリングガン。
- ウルリケ・フリーダ・フォン・リヒトホーフェン少佐
カールスラント連邦空軍第73戦闘航空団(JG73)第1小隊所属。コールサイン<赤1>、通称<真紅の戦乙女>。17歳。容姿端麗でカリスマ性を持ち合わせることから、戦力誇示の為の広告塔になっている。徹底した完璧主義者で、常に凛とした風格を漂わせている。反面世間知らずな所があり、バイセクシャルの気がある。使用機材:MiG-29KL、HK51カービン、ロングソード。
- ニナ・ゲオルギーネ・マルセイユ中尉
カールスラント連邦空軍第73戦闘航空団第1小隊所属。コールサイン<黄11>。15歳。<アフリカの星>ハンナ・ユスティーナ・マルセイユの孫に当たる。当時の彼女を知る者に「驚くほどそっくりだ」と言わしめ、勝負好きでじゃじゃ馬な性格や射撃の命中率の驚異的な高さも、まるで若返ったハンナそのもののようだと評される。また、飲酒未遂等の問題行動の常習犯でもある。使用機材:MiG-29KL、MG3汎用機関銃。
- エリザ・ヘルルーガ・ヘスラー中佐
カールスラント陸軍・帝立第511重戦車大隊(通称:ティーゲル・バタリオン)司令。18歳。ストライカーはレオパルト1A5戦闘歩行脚、使用武装はC96拳銃、40mm携行ライフル砲等。使い魔は白虎。陸戦最強との呼び声高く、エリート魔女の部隊である帝立戦車大隊を統率する。オラーシャ鎮圧戦初期だけでも同部隊は多大な戦果を挙げたとされ、当時少佐であった彼女自身、負傷して前線を退くまでに十数の敵ネウロイを撃破している。その容姿から「銀色の虎」と呼ばれ、同大隊は「ティーゲル・バタリオン」とあだ名された。あまり言葉を発するのを好まないが、それは自身の歳の割に幼なげな声に重大なコンプレックスを抱えているためである。
- ベルタ・マルガレータ・フォン・ミルヒ大佐
カールスラント連邦空軍第73戦闘航空団司令。コールサイン<青0>、通称<白海の鬼神>。32歳。前線に出ることは殆どなくなったが、現役同然の強い魔力を保っている。かなり珍しい特異体質のためか、容姿も実年齢よりだいぶ幼い。そのせいで航空団司令としての威厳も欠け、強いコンプレックスを抱えている。使用機材:F-4FKL、G3A3ライフル。
- パウラ・ヴィットマン少尉
カールスラント連邦陸軍・帝立第511重戦車大隊、第24小隊指揮官。17歳。ストライカーはレオパルト2A3、使用武装はG3A4小銃など。使い魔はジャーマン・ウルフスピッツ犬。オラーシャ掃討戦に於いてヘスラー少佐(当時)の小隊の砲手を務め、多くの戦功を挙げる。配下からも多大な信頼を受け、面倒見の良さから「姉さん」呼ばわりされる。背丈も高め。実は4人兄妹の末っ子であり、祖母は大戦中の元ウィッチ、兄2人はそれぞれ海軍と陸軍国境警備隊に所属するという家柄である。
- リア・カリウス軍曹
カールスラント連邦陸軍・帝立第511重戦車大隊、24小隊援護射手。16歳。ストライカーはレオパルト2A3支援仕様、使用武装はMG3汎用機関銃、MP5K短機関銃、重火器類など。使い魔は豹。薬局を営む家の一人娘として生まれ、本来は薬剤師か看護婦になるはずだったが、いつ頃か湧き出した破壊衝動のせいで軍を志望するようになる。陸戦ウィッチ小隊の援護射手という役割は願ったり叶ったりだった。爆薬類の扱いも本職の工兵並に巧妙である。指揮官のヴィットマン少尉、砲手のマイヤー軍曹との3人でよく「姉妹」に喩えられるほどの仲睦まじい。決まって末の妹扱いされる。少尉を「姉」と始めに呼びだしたのは彼女である。
- マルティナ・マイヤー軍曹
カールスラント連邦陸軍・帝立第511重戦車大隊、24小隊砲手。16歳。<紅の破壊天使(※自称)>。ストライカーはレオパルト2A3砲手仕様、使用武装は50mm携行砲、G17拳銃など。使い魔は黒猫。元々は虚弱体質で、幼い頃は屋内で暮らす事が多く陽の光が苦手だったが、自らの魔法力には自信を持っていた。やや高等な魔法を使用することができ、軍に入ってすぐに弾丸強化の固有魔法を自力で会得する。少々イタい妄想をしがちで、自分は魔界かそこらから降臨した堕天使か何かであると思い込んでいる。好きなものはお菓子、リアとじゃれ合うこと、パウラに甘えること。
扶桑国
- 龍蔵寺 蕉子(りゅうぞうじ しょうこ)三等空尉
扶桑国国防空軍中東派遣軍(原隊は築城基地防空隊、第8航空団)<キャバルリー>小隊所属。17歳。TACネーム<ドラゴン>。武士の家系の出身で、扶桑太刀を使いこなす。後述の大友三尉とは親友である。座学は苦手でドジっ娘だが、素直な性格。使用機材:F-1、F-15CF、89式5.56mm短銃、太刀。
- 大友 沙夜華(おおとも さやか)三等空尉
<キャバルリー>小隊所属。17歳。TACネーム<レッドグラス>。大気の流動を把握できる能力を持ち、空戦でも正確に銃弾を目標へ叩き込むことが出来る。前述の龍蔵寺三等空尉と対照的で、理知的でクールな性格。使用機材:F-1、F-4EF、64式7.62mm狙撃銃、P220 9mm拳銃。
- 徳川 幸(とくがわ ゆき)三等海佐
扶桑国国防海軍空母「洋龍」飛行隊長。19歳。コールサイン<ランサー1>、TACネーム<フラグ>。ストライカーはF-14AF トムキャット艦上戦闘脚、使用武装は89式小銃、P226 9mm拳銃等。使い魔は狸。上級士官でありながら平時はデスクワークに没頭し、小心者で周囲に流され易い「昼行灯」だが、ストライカーを装備すると途端に人格が変わり、その変わりようから「暴れん坊将軍」ともあだ名される。実のところ江戸に幕府を開いた徳川家の縁戚の末裔である。湾岸での戦功は僚機の北条一尉の影に隠れがちだが、戦争後期・カフジ油田防空戦で多くの戦果を挙げ、戦後二等海佐に昇進した。
- 北条 水静(ほうじょう みしず)一等海尉
扶桑国国防海軍空母「洋龍」飛行隊所属。コールサイン<ランサー2>、TACネーム<プリンシパル>。ストライカーはF-14AF トムキャット艦上戦闘脚、使用武装は銃剣付き三八式狙撃銃・カスタム、P226 9mm拳銃等。使い魔はフソウトカゲ。裕福な家庭の生まれで根っからのお嬢様気質。しかし、家柄で評価されるのを嫌い、実力主義な面も持つ。薙刀、弓術、銃剣術も心得ており、現扶桑軍では珍しい三八式歩兵銃の改造品に着剣しての格闘戦を得意とする。ペルシャ湾上の防空戦で戦果を挙げ続け、同隊隊長で僚機の徳川三佐を凌ぐスコアを叩き出す。その過程でリベリオン海軍のミッチェル大尉、オラーシャ海軍のスタリコヴァ少佐との三つ巴となって張り合ったという。お茶と和菓子が大好物。料理は大の苦手で修行中。
- 蠣崎 アシリノア(かきざき あしりのあ)三等海佐
扶桑国国防海軍・空母「信濃」航空隊、前線管制官及び飛行隊長。18歳。コールサイン及びTACネームは<シャインレイ>。ストライカーはE-2CF"ホークアイ"早期警戒/空中管制ユニット、F-14AFトムキャット戦闘脚。使用武装は64式小銃など。使い魔はタンチョウヅル。扶桑の北方民族(アイヌ)の出身。泳ぎは不得意だったが国防海軍に入る際に克服した。優れた広域探知能力を持ち、E-2ホークアイを装備することによって更に索敵・管制範囲を増大させる。時には戦闘脚を装備しての空対空戦闘も受け持つが、本人は空中管制の方が性に合っているという。任務中熱唱することで有名で、他国の軍人にすら愛称の「カッキー」で呼ばれる事がしばしばある。
ブリタニア連邦
- ウェンディ・マロニー中尉
ブリタニア連邦空軍・第139飛行隊、<キメラ>中隊所属。17歳。ストライカーはトーネードGR.1戦闘攻撃機、使用武装はL80A1等。使い魔はレトリバー。大戦中悪名を馳せたトレヴァー・マロニーの曾孫に当たる。ウィッチになるに当たって、周囲からの風当たりは強かったが、底抜けにポジティブな性格が幸いして第一線での活躍を果たす。
- ハディージャ・ナシール中尉
原隊はアラビア連合空軍・第8航空団第4中隊。戦争初期にブリタニア空軍第139飛行隊に編入。ストライカーはトーネードIDS戦闘攻撃機、使用武装はRPD軽機関銃等。使い魔はサバククロコブラ。当初はドライな性格な上、ブリタニア含む欧州人への不信感を抱いていたが、マロニー中尉と組んでからは徐々に打ち解け合い、湾岸でも屈指の名コンビとなって活躍する。
ガリア共和国
- ロザリー・ジョルゼット・クロステルマン大尉
ガリア海軍クレマンソー級航空母艦<フォッシュ>航空隊ウィッチ隊所属。17歳。コールサイン<青7>。自由ガリア空軍の英雄として讃えられたペリーヌ・クロステルマンの孫で、幼少時より共に暮らしていた。かなりおっとりとした性格。使用機材:ラファールA、シュペル・エタンダール、FA-MASライフル、サーベル。
- ナタリー・サグナ中尉
ガリア海軍空母「フォッシュ」飛行隊所属。17歳。コールサイン<青15>、ストライカーはシュペル・エタンダール、使用武装はM2重機関銃など。使い魔はフェレット。威力強化の固有魔法を持ち、重装甲目標への対地攻撃を得意とする。ロザリー大尉の寵愛を受け、それを単なる上下関係によるものだと思い込んでいる。自身も大尉がガチで好きなのだが、他人には悟られまいとしている。
ジャズィーラ連合王国
- サミラ・ビント・イブラーヒム・アル=ジャズィーラ
アラビア連合空軍臨時編成隊所属。17歳。コールサイン<グリフォン12>。冒険好きで、やると決めれば突っ走る性分。使用機材:F-15DJA、ARM-1 7.62mm支援火器又はAR-2 5.56mmライフル。
- ラニーヤ・アリー大尉
ジャズィーラ連合王国アラビア連合空軍第5航空団所属。18歳。コールサイン<グリフォン6>、通称<砂漠の猟犬>。過去5回の被撃墜で左目を失いかけるが超回復し、千里眼の力を手に入れた。しっかり者で世話焼きな性格が災いしてか、無茶をすることもしばしば。使用機材:MiG-31、F-15DJA、MINIMI軽機関銃、シャムシール(曲刀)。
ファティマ・ターヒラ中尉
アラビア連合陸軍第3騎兵師団・第8中隊長、第383魔女小隊指揮官。18歳。ストライカーはT-72M戦闘歩行脚、使用武装はAKS-74U小銃、G18機関拳銃など。使い魔はフェネック。クウェート近郊に居を置くベドウィン族の首長の娘。早くから陸軍に志願し、オラーシャ掃討戦ではシベリア南方戦線に派遣され、ネウロイの局地戦群を相手に戦った。湾岸では、第3騎兵師団が首都リャドよりアブダビ方面へ撤退、アラビア海方面軍へ合流し故郷クウェート市の奪還のため東岸油田地帯を北進した。特別な固有魔法を持たないにもかかわらず、陸戦ウィッチとしては戦争中屈指の活躍を見せた。 「砂漠は私達の味方ですもの、敵に勝てっこなんかないわ」◆Fāṭima(ファティマ、又はファーティマ)とはアラブ人の女性名として割とポピュラーな名であり、預言者ムハンマドの娘ファーティマに由来。
ロマーニャ公国
- ガブリエラ・ルッキーニ中尉
ロマーニャ公国空軍第10戦闘航空団所属。17歳。コールサイン<白35>、通称<ミッシーレ>。フランチェスカ・ルッキーニの孫に当たり、シャーロット・E・イェーガーとは面識がある。そのせいか度が過ぎる程のスピード狂で、ストライカーには速度を徹底的に重視したチューニングを施している。夢中になると周囲の迷惑も気に掛けず、能天気で楽観主義者。使用機材:F-104S、MG42/59汎用機関銃、M92拳銃。
バルトランド公国
- アリシア・エリックソン大尉
バルトランド公国空軍、第4航空団・第1戦闘飛行隊所属。19歳。通称<金色の大天使>。ストライカーはJA-37"ヴィゲン"戦闘脚、使用武装はM82A1狙撃銃、G19拳銃など。使い魔はスウェーディッシュ・ラップフント犬。バルトランド空軍トップクラスのエース。オラーシャ掃討戦では、主にコラ半島方面の戦線で戦った。長い金髪を靡かせ飛ぶ姿の美しさと、対地攻撃部隊の護衛任務では一人も欠けることなく生還させた記録から、<金色の大天使>の別名でも知られる。暑さと日焼けが唯一の大敵。
登場兵器
- 可変型ストライカー メッサーシャルフMe-S003”ツォウベラー”
1989年オラーシャ掃討戦の最中、次々と出現するネウロイ群の巨大兵器に対する決定打となるため、カールスラント海軍技術将校フランツィスカ・ハルトマン中尉(当時)の指揮下、空・海軍共用の「可変式打撃戦術機003号」の名称で開発がスタートし、メッサーシャルフ社が製造に当たった。ウィッチの一般的なストライカーを拡大したものであり、搭乗するウィッチの魔法力を動力源にする事は変わりない。 設計思想は大戦中ブリタニアで極秘裏に開発されていた「ウォーロック」の流れを汲み、機体各部には接収したネウロイのコアを加工したものを組み込んでいるが、暴走及びネウロイ化のリスクは克服されている。機体は大型化しているが、搭乗者の思考または魔力により各部の加工コアを制御することで機体動作の反応速度は更に向上しており、コア自体が発するエネルギーにより搭乗者の体力、魔力負担も軽減される。また、魔導エンジンの出力も従来のストライカーを凌いでいる。 完成した試作初号機はオラーシャ掃討戦末期に実戦投入され、「ツォウベラー(魔術師)」の名称が与えられた。テストパイロットとしてフランツィスカ自らが搭乗し、白海に展開していた空母「フォン・ブラウン」から発艦した。機体に数カ所のクラックが見られたが、初出撃で大小含む10機の飛行型ネウロイを撃墜した。次世代機の装備として期待される異次元空間ウェポンベイの上、同じくフランツィスカが開発に関わった新兵器であるエーテルレーザーキャノンを搭載し、大型兵器すら一撃で撃墜する攻撃力を有していた。 これに各国軍の関心を集め、新たな開発費を受領する。1990年、湾岸ネウロイ戦争が勃発すると、空母「プリンツェシン・ウィトゲンシュタイン」航空隊に試作2号機が配備され、フランツィスカの実妹であるグレーティア・ハルトマン少尉がパイロットに抜擢される。実戦テストにより期待以上の戦果をもたらしたが、もともと稀少な接収コアを使用し、製造コストが高いことと、奇特な機体制御システムの為か度重なる搭乗でウィッチの精神に影響を及ぼすことが発覚し、フランツィスカは責任感からプロジェクトを脱退。以降開発は難航した。
- 「洋龍(ようりゅう)」型航空母艦
扶桑国国防海軍初の原子力機関搭載艦。1970年代後期、世界的な遠洋安保協定の締結に伴い、大戦後軍縮を続けていた海軍大国扶桑の空母不足を補う形で計画された本格的な大型空母である。リベリオン合衆国海軍ニミッツ級空母を手本に設計され、ほぼ同等の性能を有する。「CVN-1"洋龍"」と同型艦に「CVN-02"蛟龍(みずち)"」が存在する。湾岸には「洋龍」と「CV-110"信濃"」がペルシャ湾方面へ展開し、「蛟龍」は扶桑本国で待機となっていた。