概要
アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』を元にした、2023年の舞台版。
キャラクターや世界観を一新し、新たな世界でのエヴァンゲリオンを描く。
『エヴァンゲリオン』と名乗っているが、劇場公開前に宣伝に使用したビジュアルは白か黒のノースリーブの格好の男女が同じく白か黒の自分の着ている服とは逆の色の球体を持って全員同じ方向を見ているという、かなり抽象的でシンプルで意味が解らないものであった。
これはエヴァンゲリオン本編に登場する黒き月と白き月を現してると思われる。
さらにスポット映像もそれに準じたものであった。
それで公開前は精神世界にシフトした劇では無いだろうか?という憶測がなされた。
しかし実際の公演ではエヴァンゲリオンらしさがある舞台で、ちゃんと人造人間であるエヴァも登場する。キャラクターや世界観を一新しているものの、元のキャラクターや世界観、名前の命名形式(例:渡守ソウシ)を踏襲しているのが解る。
特にシンジやアスカを元に踏襲しているキャラクターはわかりやすい。
ただ主役はシンジのホジションのキャラクターではなく、加持リョウジのポジションのキャラクターである。
上映期間
- 東京公演
- 2023年5月6日~5月28日
- 長野・大阪公演予定
あらすじ
無秩序な開発、争いにより、海や大地は汚染され、壊滅的な惨状を呈した地球。限られた地域に「ドルフ」と呼ばれる集落を作り、暮らす人々がいた。
そんな「ドルフ」の1つ・エアデをリーダーとして牽引する渡守ソウシが、その日、目撃したもの…。新たな高エネルギー資源が特務機関「メンシュ」によって発見され、最高司令官・菅生マサツグの指揮のもと、「エヴァンゲリオン」が海底に穿ち、地中深く潜っていく。
しかし、ここで思いもよらない事態が発生する。掘り進めた地底から、巨大な未確認生物「イキモノ」が出現したのだ。エヴァで必死の迎撃を行い、なんとか「イキモノ」を地中に閉じ込め、強固な蓋をする。
それから半年。渡守ソウシは、ドルフのシェルターの向こうの光景に目を疑う。再びイキモノが出現した。イキモノと激闘を繰り広げるエヴァを茫然と見つめるソウシ。急変する事態を前に、動揺する蓮見タンを始めとするパイロットたち。疑念を強めるソウシは、メンシュのドルフ上級担当官・瑞穂ユウに近づく。
一体何が起きているのか?誰が何をしようとしているのか?イキモノとは?エヴァンゲリオンとは?明るみになる真実と晴れない疑念との間で人々は…
スタッフ
原案・構成・演出・振付:シディ・ラルビ・シェルカウイ
舞台版構成台本:ノゾエ征爾
上演脚本:渡部亮平
キャスト
渡守ソウシ:窪田正孝
瑞穂ユウ:石橋静河
菅生マサツグ:田中哲司
※村上氏の体調不良のため。
余談
壊滅状態の地球を舞台に、少数のコミュニティにこもって生活しているという点は、幻に終わったシト新生の完全新作部分を彷彿させる。