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概要編集

新世紀エヴァンゲリオンに登場する架空の天体にして、第二の使徒リリスの卵の名称。


遥か昔、まだ生命を持たない岩石惑星だった地球に、このリリスの卵を内包した小天体が地球に衝突した事で全てが始まる。

「ジャイアントインパクト(ファーストインパクト)」と呼ばれるこの衝突は、地表の岩石を巻き上げて衛星である月を形成すると共に、もともと地球にいた第一の使徒アダム(及びその使徒達)を冬眠させた。


卵から還ったリリスは、先住者であるアダムが眠っている間に、その身体から漏れ出す血液(LCL)から使徒となる人間(リリン)を産み、世界を制覇させた。


リリスの卵は日本の箱根の地下深くに埋没し、黒き月と呼ばれる存在となった。リリスは卵の中で眠りにつき、無限にLCLを垂れ流すだけの存在となっていた。

日本の第3新東京市及び、その地下にあるネルフ直轄の基地ジオフロントは、地下深くに埋まっている黒き月の真上に建造されており、休眠から覚めたアダムの使徒による襲来からリリスを守っている。


アニメ版では編集

劇場版26話にて、最終的に人類補完計画発動と同時にジオフロントの奥から浮上し、全ての人間をLCLに還元すると共に、世界中の魂をその内部に集めた。そして人間という生命を新たな生命へ進化させる為の卵となった。

本来であれば黒き月からは地球上の生物の魂を集約し、新たな生命が生まれるはずだったが、補完の中心となったシンジがそれを拒んだ為、魂と共に爆散し、消滅する。


新劇場版では……編集

新劇場版第3作『Q』で第13号機の覚醒に呼応するかのように浮上。初めて全容が露わになる。

完全な球状で描写されていたアニメ版から形状が大幅に変化しており、林檎の芯のようなシルエットに、クレーターがある隕石と螺旋の紋様が刻まれた杯が結合したかのような形状をしている。横たわった時の大きさは富士山を軽々と凌駕するほどのもの。

『Q』の終盤でフォースインパクトの始まりの儀式の際に地中から持ち上がり、空に浮かぶNERV本部に接近したが、フォースインパクトを阻止した事によって再び地上に落ちて転がる。また新劇場版第1作『序』では内部は生物的な様相を呈していた。

第4作『シン』ではNHG4隻を利用した工程により変化。アディショナルインパクト発動の為、ロンギヌスとカシウスを温存する目的で、黒き月をマテリアルとしたロンギヌスともカシウスとも異なる聖なる槍が作られ、ゼーレのシナリオとも異なる予定外のフォースインパクト、アナザーインパクト発動の為のトリガーとなった。

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