下顎にサーベルタイガーのような大きく下側を向いた牙を持つが、上顎にはなかった。メイン画像を見ればわかると思うが、大抵の種が上顎に牙を持つゾウの仲間の中でこの特徴は珍しく、その特異性ゆえかあまり繁栄しなかったグループである(とはいえ2000万年間以上にもわたって生存しており、一定の成功を収めていたのは間違いない)この牙は肉食獣からの護身や同族間の争いの際に武器として使うほか、樹皮を剥がして食べるのに使ったと考えられている。温暖湿潤な環境に適応していたため、地球の寒冷化が厳しくなる時代(氷河期)に他の多くのゾウ類と共に姿を消していった。