ユリウス・カエサルの言葉。
軍を率いたままルビコン川を渡る(※反逆を意味する行為)際に発せられた。
ラテン語では“alea iacta est(アーレア・ヤクタ・エスト)”(同じ意味だが、記録では“iacta alea est”となっている)と言う。
この場合の「賽」は賭博に用いるサイコロであり、「既に戻ることはできない所まで来ているので、やるしかない」というような意味。
この故事から、そういう決定を“cross the Rubicon”(ルビコン川を渡る)とも言う。
※当時のルビコン川はローマ本国と属州の境界線の一つであり、本国に軍団を展開させることは法的に禁じられていた。
その一見するとカッコイイ響きから、様々な作品におけるエピソードやBGMのタイトルだったり、キャラクターのセリフとして使われる事も多い。
投げられたのは「賽」(サイコロ)であり、
犀ではないし、
ルビコン川
賽は投げられたのセリフとセットで世界的に有名なルビコン川。国境になっていたぐらいなのでそれなりに大きな川なのかと思いきや、実はそこらの田んぼ沿いを流れていそうな程度の小川だったりする。
ただ現在ルビコン川と呼ばれている川が古代のルビコン川だったという確かな証拠はなく、現在のものは20世紀になってムッソリーニが「有名なルビコン川がどこにあるのか分からないのは恥ずかしい」という理由でいくつかあった"自称"ルビコン川の中からエイヤで決めたものである。
裏を返せば、伝承が混乱してしまうぐらい何の変哲もない川だったということなのだが。