概要
保守的で伝統を重んじるイギリス人の気質が象徴できるライフル。リー・エンフィールドの歴史は長く、1895年に最初のモデルのマガジン リー・エンフィールド(MLE)が誕生した。その後、多くの改良を行い、第一次世界大戦が始まると、生産性を上げるために改良して開発したMk.Ⅲが採用された。他国のライフルと比べてボルトアクションの動作が短く、より早く連射ができるようになった。当時、一般的ではなかった着脱可能なボックス・マガジンを採用し、装弾数も10発装填できる特徴があった。
その後、第二次世界大戦が勃発した時は、Mk.Ⅲを改良したボルトアクションと装弾数はそのままで生産工程の簡略化と命中精度の向上等をしたNo.4 Mk.1が採用された。しかし、ドイツ軍の奇襲や空襲等で大量生産は遅れるが、1944年には前線の部隊の配備が完了してイギリス軍の標準装備となる。大戦終結後も、制式採用されていたが、アサルトライフルの誕生により各国が次々と乗り換えており、イギリス軍もL1A1を採用したことで60年以上愛されていたリー・エンフィールドは前線から姿を消し、狙撃銃としてL42A1が1980年代のフォークランド紛争まで使用される。
基本データ
(No.4 Mk.1)
全長 | 1130mm |
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銃身長 | 635mm |
重量 | 4170g |
口径 | .303ブリデッシュ |
装弾数 | 10発 |
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