君たちはどう生きるか(吉野源三郎)
父親を亡くした少年「コペル君」こと本田潤一が、彼の叔父との対話や交換ノートをを通じて成長していく物語。吉野によると本書は元々物語として構想されたのではなく、倫理についての本として書かれたものであるという。
2017年に羽賀翔一が『『漫画 君たちはどう生きるか』のタイトルで漫画化し、これがベストセラーとなったことにより再び脚光を浴びた。
君たちはどう生きるか(宮崎駿)
2023年7月14日に公開された宮崎駿監督、スタジオジブリによる長編アニメーション映画である。
上記の吉野源三郎の小説の映画化ではないが、無関係な作品というわけでもない。宮崎曰く、「同小説が主人公にとって大きな意味を持つという形で関わり、物語そのものは冒険活劇ファンタジーとなる。」とのこと。
なお、本作は宣伝を一切行わないという異色の形式が取られており、ポスターもアオサギのようなキャラクターの頭部アップのイラスト1枚のみ(上のイラストはその再現)、公開日まで全てが謎に包まれていた。
プロデューサーの鈴木敏夫によると、「いろいろ考えているうちに一切宣伝がなかったら、皆さんどう思うんだろうと考えてみた。僕の考えですけど、これだけ情報があふれている時代、もしかしたら情報がないことがエンタテインメントになる。そんなふうに考えました。うまくいくかどうかわかりません。わからないけど、それを信じてやる、ということです」という意図があるとのこと。
また情報統制を行いながらも、大ヒットを記録した映画『THE FIRST SLAM DUNK』に触発されたことをイベントで言及している。
これに伴いパンフレットも後日発売するなど、劇中の内容が流出しないよう徹底的な対策が取られている。
キャスト
スタッフ
プロデューサー:鈴木敏夫
監督:宮崎駿
音楽:久石譲