仮作成
かりさくせい
概要
創作や執筆、工業製品の開発などで行われる手法。いきなり完成を目指して細部まで細かく作り込む手法では、不整合の発覚などで要素の大部分を変更することになった際、多くのコスト(時間・手間)を無駄にしてしまうことになる。
そのため、試作あるいは当たりを付ける目的で大雑把に、あるいは最低限の動作確認を目的として大雑把なプロトタイプを作成するのである。
ピクシブ百科事典の仮作成
ピクシブ百科事典においては、自分で記事を執筆する知識・意欲がないユーザーが執筆依頼目的で内容がない記事を立項する行為を仮作成と呼ぶ者もいる(いわば、メイン画像のようなものである)。本文10文字未満の記事は作成できないため、下記のテンプレートを用いていることが多い。
『本記事はただいま執筆依頼提出中です。正しい記事内容を作成できる方は記事の執筆をお願い致します。なお、第三者の権利を侵害しないよう十分注意してください。』 |
規約にこの手法を禁じた項目が存在しないのをいいことに、「私物化や不正確な内容で作成されることを防止する」などと称して(内容のない記事を作るのが何故「不正確な内容を防止する」のか、意味不明であるが)この行為を常習的に行なっているユーザーが複数おり、「立て逃げ」として顰蹙を買っていた。仮作成済みの記事が「執筆依頼」記事に掲載されることもあり、当該記事には仮作成を正当化する趣旨の注意書きが書かれていたこともあった。
しかし、2023年3月29日に公式が制定したガイドラインで、「記事内に情報が十分に存在しない記事」の禁止が明記され、「仮作成は百科事典の主旨に反する」ことが明確に示された。
自力で内容のある記事を作れないユーザーは、空の記事を作ることなどはせず、他のユーザーに執筆の提案をするのにとどめるべきである。
ちなみに現在、上記のテンプレートを使用して仮作成されている記事は実に2000件近くに及んでおり、これらへの対応もまた1つの問題となる。
さらにそれらの記事の大半は投稿数が0~一桁と使うユーザーが極端に少ないマイナーな事柄に関するものも多く、執筆できるユーザーがいないまま年単位で放置されがちである。
その一方で、上記のテンプレートを仮作成のために用いるのではなく、初版が中傷的あるいは虚偽の内容、もしくは無断転載や立て逃げ同然の記事に対して、白紙化の代用として用いることもある。これは問題のある記事を処理する際に、白紙化よりも穏当な対応として行われる。
ちなみにWikipediaでは、まだ不十分だが発展可能性のある記事を「スタブ」(切り株の意味)と呼ぶが、これは書きかけの記事のことを指し、ピクシブ百科事典でしばしば見られるような内容が空っぽの記事のことではない。