エスケープ(ウルトラマンブレーザー)
でんじのばけものとふたつのいしき
予告
宇宙から飛来する隕石に対抗すべく、奔走するSKaRD。しかしそれはかつてない驚異の前触れでしかなかった。
新たな敵を前にブレーザーはいかなる判断を下すのか。
次回『ウルトラマンブレーザー』「エスケープ」
隕石が開くとき、破滅が顔を覗かせる。
登場怪獣
宇宙電磁怪獣ゲバルガ
主な出来事
デマーガ戦を受け、ブレーザーは本当に味方なのか?という疑問が生まれ始めるSKaRDの面々。
「2つの意思が混在しているように見えた」と指摘するエミに、当事者たるゲントは複雑な表情になるのだった。
そんな折、宇宙から謎の物体が地球へ向けて飛来していた。GGF司令部はこれを怪獣と断定し、SKaRDにも出撃命令が下る。
作戦を指示するだけ指示し、あとをテルアキに任せるゲントに対し、彼からブレーザーの扱いをどうするか問われると「様子見だな」としてその場を去った。
……物言わぬブレーザーストーンを見つめて。
アースガロンを出撃させ待機するSKaRD。
一方、例の隕石は防衛軍の攻撃を電磁バリアと雷撃で無効化していた。これを受け、司令部司令官の源川は怪獣として認識、ハルノ参謀長は第二次攻撃として「サーボマリック弾頭」による気化爆発迎撃を試みる。
第三次攻撃に備えて待機するアースガロンに乗るゲントは、相方のアンリに「自分の中にもうひとつの奴がいたらどうするか」を問おうとするが、彼女は聞いていなかった。
間もなく第二次攻撃が開始されるも、全弾命中にも関わらず前進を続ける隕石に対し、遂にSKaRDの出番となる。
収束多目的レーザーによる撃墜を試みるゲントとアンリだが、今度は明確な回避行動によってあっさりかわされてしまい、更にはホバリングして落下地点を自らずらすというあからさまな意思を表してきた。
隕石は丸めていた身体を展開、宇宙電磁怪獣ゲバルガ
としての真の姿を見せ、アースガロンはMod-2ユニットを分離させCQCモードでの格闘戦に持ち込む。
誘導弾が来るまでの40秒を稼ぐため奮戦し、徐々に優勢になっていくアースガロンだったが、突如としてゲバルガは内部に大量の電磁エネルギーを貯め始める。何かを察したゲントはアンリに全速で離脱するように叫び、言われたアンリも大慌てでアースガロンを走らせる。
逃げ出したアースガロンを見て困惑する源川だったが、間もなく到着した第三次攻撃の誘導弾はゲバルガが展開した緑色の電磁バリアによって無力化、起動を反らされてしまった。
EMP……電磁パルスによるバリアはとうとうアースガロンに到達、全システムを切られたアースガロンはあえなく撃墜されてしまった。
ゲントは気絶したアンリを起こそうとしたが叶わず、最適解を探すも、ブレーザーブレスの出現に伴い「今日はホントに頼むぞ…」と呟きつつブレーザーへの変身を選ぶ。
ゲバルガと対峙するブレーザーは大きく善戦。対するゲバルガはその強固な外殻で守り、更には回転攻撃や捕縛からの電磁攻撃で追い詰め始める。
負けじとスパイラルバレードを放つが、やはりEMP電磁バリアがあっさり無効化し、反撃の雷撃がカラータイマーを点滅させるまでに消耗させてしまう。
回転攻撃で突撃してくるゲバルガだが、突如ブレーザーの左手が右手を引っ張ってブレーザーを横に投げ出させ、無理矢理回避させた。
その光景が、さっきアンリに全速で離脱させた自身の行動に重なって見えるゲント。
だが考える間もなくゲバルガは電磁攻撃を放とうとしており、再びスパイラルバレードを投擲しようとする……が、その手を左手がまたしても阻止。
ゲバルガと戦おうとする右手とそれを防ごうとする左手とでその場を右往左往するブレーザーに、エミとテルアキは困惑を隠せないでいた。
間もなくゲバルガは雷撃を放つが、それを左手が引っ張るように飛んで回避し、そのままブレーザーはどこかへ逃げてしまうのだった……。
敵を退かしたゲバルガは街へ前進。
源川は次の作戦を立案するようハルノに指示し去っていく。ハルノは、やり場のない怒りか上手く行かない現実か、思わず机を殴りつけてしまう。
一方ゲントはどこかの森の中へ転がっており、複雑な表情でストーンを見つめるのだった。
夜の街に現れるゲバルガ。
緑色の電磁バリアを展開し、全てを無力化するその光が街を包み始めていた……