概要
トリコ最終回構文とは、島袋光年氏の作品であるトリコに対して、ちなみにトリコは最終回で暴走したトリコを小松が泣きながら調理して連載終了と言う一連の文言を改変、もしくはまんま使うことで成立する文章。
最初に断っておくこととして、この構文の言っていることは半分事実ではない。
トリコの最終回は原作・アニメ版ともにいわゆる俺たちの戦いはこれからだエンドだが、アニメ版の物語はクッキングフェス編までであり、トリコ達は原作とは違いスタージュンと共にジョアと直接対決することとなる。
そして最終話手前の146話目にてトリコはグルメ細胞に支配される形で暴走し、小松が涙ながらにトリコに訴えかけるとトリコは理性を取り戻す。
よってトリコの暴走と小松が泣くのは真実であり、最終回と連載終了と調理は嘘である。
これは下記の通り、アニメ版トリコの関連商品であるグルメスパイザーに引っ掛けた遊びの文章であり、一種のブラックジョークでしかない。
メインイラストも別作品のネタバレに対する警告であり、当作とは無関係である。
トリコ最終回構文が発生するまで。
まず、このグルメスパイザーと言う商品は、アニメ版トリコの放送に伴って、販促商品としてスポンサーとなったおもちゃメーカーから発売された玩具であった。
しかし、この商品は発売当初から消費者からすさまじく評価の悪い商品であり、原作中で作者が若干ネタとしていじるまでの商品であった。
その後、トリコが連載終了し、アニメ・原作共に2000年代後半から、2010年代中期を代表する名作となり、グルメスパイザーの存在も忘れ去られた。しかし、時は流れて2020年の秋、とあるツイートをきっかけにネット上でグルメスパイザーブームが起こる。
ブームの内容自体は当該記事に詳しいが、このブームの中でグルメスパイザーMADのコメントには「ちなみにトリコは最終回で暴走したトリコを小松が泣きながら調理して連載終了」というコピペが書かれるのが一種のテンプレネタになってしまった。
このコピペの元ネタは諸説あるが、配信者であるはりーシのリスナーが、彼が3巻で飽きたというトリコを読ませる為、ある事ない事吹き込んだ結果生まれたデマであるという説が有力。あるいはグルメスパイザーについての投稿が話題になった翌日9/18にX(当時Twitter)に投稿された「トリコ最後まで読んでないけど自分の脳内AIの演算によるとトリコの最終回は、ラスボスに殺された小松を泣きながら食べて超パワーアップしてラスボスには勝つんだけど二度と物が食べられなくなって行方不明になる」という文面が変化したものとも考えられる。
また、この構文が流行して以降に完結を迎えた漫画の中には「暴走した主人公やヒロインを主人公、仲間が泣きながら殺す、食す」という展開があるものが複数あり、どれも一世を風靡した作品であったためとばっちりの被害を受けた。
関連タグ
チェンソーマン:第一部最終回で似たような展開が起こる。あまりに類似点が多い結末がミーム誕生のが、このミームが定着した原因の一つでもある。