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概要
アカツキガンダムに採用された黄金に輝く特殊な材質の装甲。ナノスケールのビーム回折格子層(ビームを層内部の格子構造で屈折させ、吸収させる層)と超微細プラズマ臨界制御層(吸収したビームを的確な位置に放出して目標に『反射』させるためにプラズマ制御する層)から構成される鏡面装甲で、直撃したビームを即座に屈折・反射する特殊な機能を持つ。
反射出来るビームについては、通常のビームライフルはもちろん、高出力のガナーザクウォーリアのオルトロス、果ては戦艦に搭載された主砲や陽電子砲までも無効化できるほどであり、ビーム兵器に対しては無敵の強さを持つ。
(跳ね返し切れない陽電気などの高出力ビームは拡散に止まっているが、それでも規格外の防御力)
似た例で言うなればフォビドゥンガンダムのようなゲシュマイディッヒパンツァーを全身に常時展開しているようなものである。
敵の放ったビームを機体の表面で受け止め、相手にそのまま跳ね返す、あるいはそのビームを別の敵機に当てるという芸当を可能としている。
この装甲はビームに対しては無敵に近い反面、実弾兵器に対する防御能力については通常装甲と同程度である。加えてヤタノカガミの装甲も、アカツキ1機分の装甲でM1アストレイ20機以上が生産可能な程の高コストを誇っているなど、コストパフォーマンスに関しては劣悪であった。(もっとも、運用時期であるCE73ではビーム兵器が主流になっており、ヤタノカガミを知らずにビームを放つ敵が多かったため、劇中で実弾兵器に関してはさほど問題にはならず、むしろ電力を存分に兵装に回せるようになった)
またビームサーベルに対しては有効かは不明となっている。
(劇中ではデスティニーガンダムのビームブーメランを関節部に被弾しており、以降は斬撃武器の被弾描写が無いため)
なお、この設定はアカツキのオマージュ元である百式の金色の装甲には対ビームコーティングであるという設定に起因するが、こちらはあくまで気休め程度の効果でしかなかったとされ、ヤタノカガミのような明確に効果のある描写はなされなかった。
余談
現実にも誘電体多層膜と呼ばれる、誘電体材料を用いた積層体が存在する。これは多層構造を活かして侵入してきた電磁波や粒子線(中性子線など)の反射率を高める、あるいは特定の波長のみを狙って反射するというもの(要は、層毎に少しずつ屈折・反射することで最終的にはほぼ全て反射しきるというメカニズム)であり、宇宙工学で用いられる高精度な光学センサーなどによく用いられる。一時的に層構造内にビームを保持した上で反射を行う点にてヤタノカガミと非常に似通っている。
また、現実には誘電体多層膜に限らず構造的に電磁波や粒子線を制御する技術は意外と多く、それらと比較すればヤタノカガミもそこまで奇想天外な技術ではない。