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編集者:奥多摩Network
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センシティブな作品

鍛冶屋の政

かじやのまさまたははなやのまさ

必殺シリーズの登場人物。初期の表稼業は花屋であった為『花屋の政』と呼ばれていたが、後に鍛冶屋に転職した。

演:村上弘明

概要

必殺シリーズ第23弾『必殺仕事人Ⅴ』からレギュラーとして登場するようになった若手の仕事人。

テレビでの初登場作は『仕事人Ⅴ』の実質上の序章である1985年1月4日に放送された正月スペシャル『必殺仕事人意外伝 主水、第七騎兵隊と闘う 大利根ウエスタン月夜』だが、それ以前に組紐屋の竜と共に1984年の舞台『からくり猫屋敷』に登場しており、そちらが本当の初登場となる。

登場当初の表稼業は花屋で、通り名も『花屋の政』だった。これは後述する育ての親の表稼業が影響している様子。

シリーズ第25弾『必殺仕事人Ⅴ激闘編』以降は鍛冶屋に転職しており、以降は『鍛冶屋の政』の呼び名が定着した。

佐渡島の出身で幼名は政吉。彼の実父もまた仕事人であったが、幼少期に役人に処刑されてしまい、女仕事人であった生け花の師匠『花簪のお京(演:野際陽子)』に育てられた。

後に、その育ての母親であるお京が自分の父を役人に売り飛ばした張本人であることを知ったことで、政は自ら彼女を葬り去ることとなった。

政にとって、この出来事が後のシリーズで「俺は自分の母親を殺した男だ」と自戒する程に心の傷となって残ってしまっており、『Ⅴ激闘編』以降鍛冶屋に転職したのはそれも一因だった様子。

当初はかつての飾り職人の秀よろしく感情にまかせて動くことの多い熱血漢だったが、しだいに丸くなり、中村主水とも長い付き合いを経るうちに打ち解けていった。

生真面目な性格から金に執着がないと思われたのか、何でも屋の加代から「政さんは金にうるさくなくてなくて助かる」と言われて「俺だって金は欲しいわ!」と激怒する様な一幕もあった。

また、組紐屋の竜とは昔馴染みで付き合いが長く、初登場時にも二人で裏稼業を行っていた。

このほか、劇場作品では秀とも面識があり、そちらでは良き友人どうしの間柄となっている。

劇場版第五作『必殺!5 黄金の血』では秀に諭されて一時は仕事人を抜けるが、最終的には佐渡の地獄組との決戦に駆け付けて敵側の首領の不意打ちから秀を庇って命を落とすと云う結果となっている。

殺し技

  • 仕事人Ⅴ

へし折った季節の花の枝で、悪人の首筋を突き刺す。

非常時には氷柱を使った事もあった。

ちなみに育ての親であるお京と同じ技である。

  • Ⅴ激闘編以降

組み立て式の手槍で相手の首元を突き刺す。

手槍は『必殺仕置人』に登場した棺桶の錠が使っていた物がモデルになっており特徴もよく似ているが、柄の材質が金属製から木製になって断面形状も八角形から六角形になり、刃の形状が直線的な三角錐状に変更されているのが特徴である。

手槍の接合時の音も、錠の物が「キリキリキリ…」という感じだったのに対し、政のものは「ガシッ、ガシリ」という硬質な重い感じの音になっている。

余談

実は『必殺仕事人Ⅴ』の名を冠したシリーズ全作品に主水以外でレギュラー出演した唯一の仕事人である。

TVスペシャルや劇場版でも『黄金の血』で殉職するまで連続で登場しており、秀に次いで長く主水と裏稼業で組んだ仕事人となった。

演者の村上氏はオファーを受けた当初、時代劇に出演することにあまり乗り気ではなかったようで、「髷は結わなくていいから」との説得を事務所から受けていたらしい。

花屋時代のみ、裏稼業の際は胸元の開いた洋装風の黒装束を着ており、首にはペンダントを着けていた。

鍛冶屋に転職してからは村上氏の長身を行かしたパワフルな演出が多くなり、鍛冶屋と云う表稼業を生かして防御用の手甲を自作したり、劇中で政の筋トレシーンが描かれる様になり、当時の流行りだったブルーワーカーの様な筋トレ道具を作ったりと視聴者を楽しませる演出が増えた。

編集者:奥多摩Network
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