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演:鮎川いずみ


概要編集

『必殺仕事人』(第1シリーズ)中盤から登場した女性で、仕事人の密偵。

当初はおしま(演:三島ゆり子)と共同で質屋を経営しつつ二人で密偵を担当しており、元締であり愛人でもある六蔵(演:木村功)との仲介役も担っていた。そのためこの当時は単に「加代」と呼称される。

その後『新必殺仕事人』にて自らの住む長屋にて何でも屋を開業。以降「何でも屋の加代」の名で呼ばれるようになった。


漁師であった親を海難事故で亡くしたうえに悪人に身も心も弄ばれ、満身創痍のところを六蔵に救われた、という悲惨な過去を持つ。そのためか登場したばかりの頃は冷静かつやや暗い性格であった。

『必殺仕事人』最終回で江戸を離れてから相当苦労したらしく、同心の主水ですらドン引きするほどの物乞いのような姿で江戸に舞い戻る。何でも屋を始めて以降その経験もあってか、気ままながらも自ら食い扶持を稼がねばならない厳しい状況の中で逞しさを身に着けてゆき、同時にかなり活発で騒がしい様子を多く見せるようになっていった(案外こちらが素の性格なのかもしれない)。


見た目はなかなかの美人とされており、本人も自覚しているらしく、悪人相手に色仕掛けを用い陽動することもある(ただし不埒な目的で寄ってくる輩は割と容赦なく追い払う)。

情に篤く世話焼きな一面もあり、表稼業でもしばしば裏稼業仲間も含めた顔見知りの面倒を見ようとする。気があるのか、の家に上がりこんでいることも少なくない。

その一方で、仲間からの依頼であってもきっちり依頼料を頂戴するくらいには金にうるさく、『新必殺仕事人』以降、シリーズを追うごとに拍車がかかっている。

また、旅先で旅費をそっくりだまし取られ命からがら江戸に戻る羽目になったり、事件に巻き込まれた拍子に仕事をしくじり一文無しの極貧生活を強いられた挙句にあわや殺されかけたりするなど、割と不幸体質。


何でも屋の名に恥じず劇中では様々な仕事(引越しの手伝い、饅頭売り、人探し等々)をしているが、仕事が無いときは自らの住む長屋で寝転がっていたり、逆に手製と思しき旗を持って何でも屋の売り込みをしていたりする。

表稼業にはそれなりに真面目に取り組んでいて、日々の寝食に困らない程度には稼げており何でも屋として名も知れている様子で、悪人の被害者が「仕事人を捜してくれないか」と彼女のもとを訪ねてくることも多い(その際、あくまで自分が当事者であることを伏せて依頼を受け、主水たちに持ち込んでいる)。

『必殺仕事人Ⅲ』では西順之助を見かけては表稼業を手伝わせようとし、結局逃げられることもしばしばだったが、『必殺仕事人Ⅳ』では訳あって自宅での学生生活が難しくなってしまった彼の親代わりとなり、二人で何でも屋の仕事を行うことも増えた。


基本的に情報収集役のため自ら殺しを行うことは少ないが、順之助のサポート役として自身も悪人の始末に向かうことが多いほか、他のメンバーの武器を用いるなどして直接悪人を始末したことも何度かある。


余談編集

演者の鮎川いずみは加代を演じる以前にも『必殺仕置人』にてゲスト出演したのを皮切りにシリーズに頻繁に出演しており、『必殺商売人』では秀英尼、『翔べ!必殺うらごろし』では旅の巫女・おねむとしてレギュラー出演していた。このほか『必殺仕事人Ⅲ』の「冬の花」、『必殺仕事人Ⅳ』の「花の涙」、『必殺仕事人Ⅴ・激闘編』の「女は海」といったエンディング曲の歌唱も担当している。

ちなみに質屋の共同経営者として共演していた三島ゆり子も『仕置人』にて準レギュラーとして出演していた(役名は全く同じ『おしま』だったが別人とのこと)。


関連タグ編集

必殺仕事人 必殺シリーズ


花御殿のお菊:のちのシリーズにおける似たような立ち位置の人物。

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