概要
スーパーマリオRPGのラストダンジョンである「武器世界」の序盤に登場する中ボス。
斜めに設置された巨大な時計のような姿の「メビウス」と、その上部に配置されたベルのような「リンリン」2体、計3体の機械型モンスターで構成されている。目や口などの生物的な意匠がほとんど見られず、喋ることはできるがテキストは全てカタカナ表記であり、まさに機械(時計)の怪物と評するに相応しい。
カジオーとの決戦のためにマリオ一行が武器世界を突き進む中、巨大な時計が設置されたフロアに辿り着く。このフロアは前述の時計以外に何も見当たらないが、この時計にマリオが近付くと突然ベル(リンリン)がけたたましく鳴り始め、マリオを武器世界から追い出すべく襲い掛かってくる。
具体的にカジオー軍団の中ではどのようなポジションの存在なのかは不明。
ただ、マリオをマリオと認識したうえで襲ってくるので、武器ではなくともカジオーの差し金であることは間違いない。
戦闘中のメビウスは特殊な行動パターンを持ち、ターンが経過するごとにメビウス本体の時針が進み、指示した時間に合わせて専用のテキストと共に魔法を繰り出す。
行動のスケジュールは、
- １ジニ ナリマシタ コオリヲフラス ジカンデス → けっしょうorアイスロック
- ３ジニ ナリマシタ カイフクスル ジカンデス → かいふく
- ５ジニ ナリマシタ オーロラヲミル ジカンデス → オーロラのかがやき
- ６ジニ ナリマシタ ダイカイフクスル ジカンデス → だいかいふく
- ７ジニ ナリマシタ オフロヲタク ジカンデス → すいじょうきばくはつ
- ９ジニ ナリマシタ ナニモシナイ ジカンデス → 1ターン休み(?)
- １０ジニ ナリマシタ ハナミヲスル ジカンデス → さくらふぶき
- １２ジニ ナリマシタ ヒガノボル ジカンデス → コロナ
……「お風呂を焚く」と言いつつ大爆発していたり、12時に日が昇ったり、いろいろツッコミを入れたいところだが、メビウス自体は非常に魔法攻撃力が高く、状態異常や全体攻撃も多用するため、見た目に反して凶悪な戦闘力を誇る。特にアイスロックやコロナの威力は凄まじく、魔法防御力が足りないと一撃でやられてしまう。
一部の行動の後には1ターンの休みが入る。
ただし9時は「何もしない」などと言いながら、実はシステム上ではメビウス自身のFPが全回復しているという事実上の回復行動(つまり、12を除く3の倍数は回復行動になっている)。
このためどれだけ魔法を使おうとも基本的にメビウスのFPは尽きる事が無く、完全に破壊するまで攻撃は止まらない。
2体のリンリンは通常攻撃のほか、カカシのかねやちんこんのひびきなどの状態異常技を多用する。
ただし、「きょうふのルーレット」はその技名に反して恐怖状態ではなくガード不可の即死効果であり、即死耐性のアクセサリーなどで対策していないと非常に危険。
なお、強力な魔法である「ダークスター」も使用するが、リンリンはメビウスと比べて魔法攻撃力が低く、そこまで深刻なダメージにはならない場合も。
また、リンリンの特殊行動として、メビウスの指し示す時間をスキップする事がある。メビウスは基本的には前述のスケジュール通りに行動するが、このリンリンのスキップによってスケジュールが狂い、予定外の攻撃が飛び出してくる場合がある。
機械のモンスターであるためか、電撃系の攻撃が弱点。
また、メビウスはジャンプ系の攻撃にも弱い。
なお、メビウスもリンリンも全て撃破しないと戦闘は終了にならない。
メビウスを集中的に攻撃し、先に撃破すれば「時計が こわれた！！」というメッセージと共にメビウスの時針がまさしく狂ったように回りだす。この状態となればメビウスの魔法による猛攻を封殺することができる。
ただし、メビウスを先に倒した場合、戦闘終了時にメビウスから得られるはずの経験値やコインが手に入らない。経験値やコインが必要ならばリンリンから先に破壊しよう。ちなみにリンリンは破壊すると通常のザコ敵と同じように消滅する。
なおオリジナル版のメビウスは時計部分は背景であり、倒すと針だけが消えるがリメイク版では時計部分ごと消滅する。
モンスターリストでの説明は「1ジカン スギマシタ ゲームヲ ヤメル ジカンデス」。
余談
一部からは3つ目のスターピースを持っていながらカジオー軍団とはまるで無関係だったペパットと絡めて
『時限爆弾がモチーフ』と考察されている。
リメイク版では12時が『フレア』に変更されておりますます時限爆弾らしくなっている。
スーパーマリオくん9巻に登場するNo.48が操る悪（ワル）スターズは、No.48が宣言した通りに悪スターズが陣形を取って攻撃するというものになっている。
「本体が宣言すると邪悪なスターが陣形を組み、その通りに攻撃する」という点ではメビウス＆リンリンの攻撃演出とよく似ている。
