メビウス&リンリン

めびうすとりんりん

スーパーマリオRPGに登場するキャラクター。

概要

『スーパーマリオRPG』のラストダンジョンである武器世界の序盤に登場する中ボス。

斜めに設置された巨大な時計のような姿の「メビウス」とその上部に配置されたベルのような「リンリン」2体、計3体の機械型モンスターで構成されている。

ツリ目に見える意匠こそあるが生物的な要素はほとんど見られず、喋る事はできるがテキストは全てカタカナ表記とまさに機械(時計)の怪物と評するに相応しい。

カジオーとの決戦のためにマリオ一行が武器世界を突き進む中、巨大な時計が設置されたフロアに辿り着く。

このフロアは前述の時計以外に何も見当たらないが、この時計にマリオが近付くと突然ベル(リンリン)がけたたましく鳴り始めてマリオを武器世界から追い出すべく襲い掛かってくる。

具体的にカジオー軍団の中ではどのようなポジションの存在なのかは不明だがマリオをマリオと認識したうえで襲ってくるので武器ではなくともカジオーの差し金である事は間違いない。

戦闘中のメビウスは特殊な行動パターンを持ち、ターンが経過する毎にメビウス本体の時針が進んで指示した時間に合わせて専用のテキストと共に魔法を繰り出す。

行動のスケジュールは、

…「お風呂を焚く」と言いつつ大爆発していたり12時に日が昇ったりといろいろツッコミが入りそうな気がしないでもない。

しかし、メビウス自体は非常に魔法攻撃力が高く状態異常や全体攻撃も多用するため見た目に反して凶悪な戦闘力を誇る。

特にアイスロックやコロナの威力は凄まじく、魔法防御力が足りないと一撃でやられてしまう。

一部の行動の後には1ターンの休みが入るため付け入る隙もある。

…と思いきや9時は「何もしない」と言いながら実はシステム上ではメビウス自身のFPが全回復しているという事実上の回復行動(つまり、12を除く3の倍数は回復行動になっている)。

このためどれだけ魔法を使おうとも基本的にメビウスのFPは尽きる事が無く、完全に破壊するまで攻撃は止まらない。

2体のリンリンは通常攻撃の他、「カカシのかね」や「ちんこんのひびき」などの状態異常技を多用する。

ただし、「きょうふのルーレット」はその技名に反して恐怖状態ではなくガード不可の一撃必殺であり、「セーフティーリング」など一撃必殺に耐性あるアクセサリーなどで対策していないと非常に危険。

なお、カリバーも使用していた強力な魔法である「ダークスター」も使用するがリンリンはメビウスと比べて魔法攻撃力が低いためそこまで深刻なダメージにはならない場合も。

また、リンリンの特殊行動としてメビウスの指し示す時間をスキップする事がある。

メビウスは基本的には前述のスケジュール通りに行動するが、このリンリンのスキップによってスケジュールを狂わされて予定外の攻撃が飛び出してくる場合がある。

機械のモンスターであるためか、どちらも雷属性の技が弱点でメビウスはジャンプ系の攻撃にも弱いため全体と単体の雷魔法が使用できるマロをパーティーに入れてマリオはメビウスを集中攻撃するといいだろう。

なお、メビウスもリンリンも全て撃破しないと戦闘は終了にならないがメビウスを集中的に攻撃して先に撃破すれば「時計が　こわれた！！」というメッセージと共にメビウスの時針がまさしく狂ったように壊れ、この状態となればメビウスの魔法による猛攻を封殺する事ができる。

ただし、メビウスを先に倒した場合は戦闘終了時にメビウスから得られるはずの経験値やコインが手に入らなくなるので経験値やコインが必要ならばリンリンから先に破壊しよう。

なお、リンリンは破壊すると通常のザコ敵と同じように消滅する。

SFC版のメビウスは時計部分が背景扱いであり、倒すと顔にあたる針だけが消えて沈黙する。

リメイク版では針の顔が飛び散った後、時計部分も消滅するようになった。

リメイク版のモンスターリストでの説明は「1ジカンスギマシタ　ゲームヲ　ヤメル　ジカンデス」と見た事ある内容になっており、リンリンは右が朝型のリン、左が夜型のリンで合わせてリンリンという事が判明している。

一部からは3つ目のスターピースを持っていながらカジオー軍団とはまるで無関係だったペパットと絡めて『時限爆弾がモチーフ』と考察されている。

リメイク版では「コロナ」という表現が不謹慎だったためか12時が「フレア」に変更されておりますます時限爆弾らしくなっている。

スーパーマリオくん9巻に登場するNo.48が操る悪(ワル)スターズはNo.48が宣言した通りに悪スターズが陣形を取って攻撃するというものになっている。

「本体が宣言すると邪悪なスターが陣形を組み、その通りに攻撃する」という点ではメビウス＆リンリンの攻撃演出とよく似ている。