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中國畫の編集履歴

2012-07-28 01:00:18 バージョン

中國畫

ちょんぐおほあ

「國畫」とも。中華圏において自らの文化の伝統的絵画を示す語。日本における「日本画」のようなもの。

概要

 広義には中国で描かれた絵画であり、狭義では伝統技法に則って描いた作品である。「日本画」と同じく言葉が示すところが広く、明確な指標はないが、壁画、刺绣、水墨画、彫刻、磁器に描いたものなどに水彩油彩を加えた物であるとされている。描く対象物は山水、花鳥、人物、走獸(動物)などであり、中国独自の意匠・故事などがふんだんに取り入れられる。「徐悲鴻」「齊白石」「笵曾」などはいずれも世界的に知られている画家である。

改革開放後の中国では伝統絵画の復活と当代絵画の流入により新しい形の芸術が花開いた。

国画と呼ばれる工筆画、写意画はもとより抽象画や油絵、デジタルアートの類はアジアの芸術をリードしている。得意な方面に特化した画家が多いのも中国の特徴である。

特徴

中国絵画の特徴を具体的に見ていくと、を使用することから書にも通ずる運筆法に重きが置かれている。筆法では墨色五色と称し、黒一色の墨を、水を以て薄め、五色を巧みに作り出し自在に操ることが求められる。山肌の岸壁を表現する皴法、墨の水分量により表現を変える破墨法、撥墨法、輪郭線を用いない没骨法等中国の伝統絵画には常にこの「書」的技術が求められる。構成には西洋とは異なり三遠法、六遠法の散点透視を用いる。 現代中国の写意画、工筆画もこれらの流れを汲み、近年では北朝鮮にも伝わる。「写意」とは「写実」に対する言葉で、雑線を省きながら実体のもつ特徴をより強調することである。また中国画において「情」と「景」を融合させることを「意境」という。

中国絵画の技法を体系的にまとめ、解説したものとして清代の「芥子園画譜」がある。江戸時代には南京で刷られた物が大量に日本に流入し、日本画家達に多大な影響を与えた。


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