概要
主人公・広田武が通う高校の3年B組の生徒達。
クラスメイトのほぼ全員が、何の罪悪感もなく日常的に犯罪行為(不法投棄や痴漢冤罪、ホームレス狩り等)に手を染める程の、醜悪かつ下衆な性格の持ち主であり、武のことを「豚」と呼んで罵倒し、積極的・消極的に日々非人道的ないじめを繰り返していた。
現時点で理由は明らかにされていないが、クラス全員が武と同様に異世界に飛ばされており、その世界で手に入れた強力なスキルで、魔王を打ち倒して勇者となるが、魔王討伐後は「勇者」としての肩書やそのスキルを悪用して殺傷行為や奴隷所有等の傍若無人の限りを尽くし、極悪非道を当たり前のように行う外道集団と化す。
また、差別意識も強く、この世界に住む人間を「未開人」、オークやエルフやドワーフといった種族を「亜人」呼ばわりして見下している。
しかしそのほとんどはスキルの力に頼りきっている上に、己の立場に完全にうぬぼれており、確かに厄介な能力を持っていようが、少しでも油断を誘って隙を突ければあっさりと罠に嵌められるし、スキルの力の源である「宝玉」を奪って無力化することも容易い(また、全員基本能力としてサーチ能力を所有するが、相手が強すぎるとその効果が出ないらしい)。
また、ほぼ例外なく元々の醜悪な人間性に加えて、人としても致命的なレベルで知性にも欠けており、たとえ自分が危機的な立場にまで追い込まれようが、被害者達への謝罪はおろか、説得や命乞いをするという発想すらない。
その結果、この世界に住む多くの人間やオークをはじめとした他の種族達からは、強烈な憎悪の対象とされており、民衆はクラスメイトが武の復讐を受ける際も、自分達を虐げる彼らに容赦なく罵声を浴びせたり、武から復讐の手を委ねられると、壮絶な報復や拷問で激しい怒りをぶつけ、その息の根を止めている。
ちなみに鎌田のみスキルを発動する事なく、あっさりと武達に復讐された為、現時点で復讐を受けたクラスメイトの中で、唯一所有スキルが明かされていない。
主な復讐対象
☆印は単行本9巻時点での生存者。現時点で24名に復讐を遂行、鏖まで残り10名となっている。
黒幕
- 安田徳則☆
政治家の息子。容姿端麗、成績優秀、スポーツ万能と兼ね備えた完璧超人。武の母親が彼の家で家政婦として働いている。
表向きは学園内でも高い人気を集めるクラスのリーダー的存在で、武に対しても気兼ねに声をかけてくれる好青年だが、その実態は人の命を何とも思わない傲慢かつ冷酷無比な選民思想に凝り固まった上級国民で、武いじめや放火事件の首謀者である全ての元凶(ただし、自身はクラスメイトに指示するのみで、直接手を下すことは殆どなかった模様)。
数日前に文奈と人身事故を起こした際には介抱せずにその場を去り、無関係な人物を身代わりに出頭させて事件を解決したことにし、問い詰められても悪びれる様子もなく文奈をひき逃げした件ではなく相手との約束に遅れたことを気にしており、最終的には武の母のことをネタに脅迫して去っていった。これがきっかけで武に対するいじめが悪化するようになった。また、元の世界で別荘に黒光りする生命体が現れた際はその生命体諸共、別荘を全焼させたことがあるらしい。
武や他のクラスメイト同様、異世界に飛ばされるが、異世界を手中に収め、何らかの計画を成そうとしている模様。
現時点で所有スキルは不明だが、上空から街一つを壊滅に追い込むほどの威力を持つ光の砲弾を乱射することができる。
恐らく本作のラスボス。
主な勇者
- 松永琉絆空
- 野理勇五郎
- 鎌田信男
第1〜3の復讐対象。三者全員、亜人解放隊所属。
エルフの里やオークの集落を襲撃し、オググをはじめとしたオークたちを殺害したり、カレリアをはじめとしたエルフたちを陵辱しては私腹を肥やしていた。
オークの集落を襲撃した後、遭遇した武をスキルで痛めつけ、生意気に反抗した罰として崖から突き落とすが、運よく生き延びた彼と生き残りのオークたちに逆襲に遭う。野理はスキルで武を追いかけ回り込むも、穴に隠れてたオークたちに後ろから槍で四肢を刺され、武から突き落とされた直後に内臓を抉り出される。鎌田は近づいてくる武に気を取られ、自身の後ろにいたオーク達に油断し、そのまま頭部を握り潰されて死亡。残った松永は命惜しさに、「自分以外のクラスメイトたちが悪ふざけで放火した」と武の家の火事の真相を自供。そして「自分はお前を助けようとした」と嘘をつき、油断してる隙をついて殺そうとするも、「嘘をつくな」と見破られ右手を槍で突き刺された挙句、追い詰められて命乞いをするが、武をあっさり崖から突き落とした際に自分が言い放った「目の前にハエだのゴキだの、クソみてー虫がいたら殺す」という言葉を言い返され、そのまま頭部に槍を突き刺されて逆に殺された。その後これまで自分を虐げてきた連中への復讐のため、そして妹の死の真相を探るために、武たちが動き始める。
惨殺後は森の中で晒し首にされ、カレリアをはじめとしたエルフ達の仇を討つために、里を襲った自分達の行方を追っていたラドガに発見された。
所有スキル
- 八邪剣(やつじゃけん)
松永の所有スキル。無数の剣閃を走らせ、一瞬で対象を切り裂く。
- 魔闊歩行(まかっぽう)
野理の所有スキル。ジグザグで高速移動する。発動の際には「はちょぉぉ」と言っていた。
- 岩本夏喜
- 加村翼
第4、5の復讐対象。両者共に駐屯局所属。
元の世界では自己分析と言って武を騙し、彼の様々な欠点を書き出させ、それを黒板に貼り出して公開処刑しバカにしていた。
こちらの世界では見せしめとして、カーナの父親をはじめとする罪のない民衆を、何の理由もなく何度も処刑し楽しんでいた。
カーナのことを一方的に気に入り、自分たちが根城としている屋敷に拉致して陵辱しようとするが、現れた武の作戦でオークとスカトルスライムによって痺れ薬入りの噴水に追い込まれ、そのまま気絶させられる。その後武に捕らえられたうえにスキルを封じられ、彼による尋問で放火にかかわったクラスメイト達を聞き出されるも、最後の質問で「自分は放火に関わっていない」という嘘をつき、挙句の果てには父親を二度も処刑されたカーナによって火あぶりにされそうになり、加村がそれに耐えられず事件の首謀者が安田だと明かすも、油を撒かれてそのまま焼死した。
所有スキル
- 炎上燃法(フレイム・インフルエンサー)
岩本の所有スキル。自身の手から炎を出す。
- 大海を知る蛙人(メタモル・トード)
加村の所有スキル。本物の蛙のように自身の舌を長く伸ばし、人や物を軽々と持ち上げる。
- 津玉繭子
- 原松由美子
- 古家敬子
第6〜8の復讐対象。三者全員、人民管理局所属。
元の世界では文奈をネタに武を脅し、重たい岩を背負わせプールに飛び込ませたり、窓から逆さ吊りにして下へ落としたりと、映え写真の為の危険な撮影に協力させていた。
こちらの世界では男性をキモイだのブサイク呼ばわりして奴隷にして虐げたり、スキルによって体中の水分を絞りつくしたり、動物を操って襲ったり、宝石に変えて殺害したりと散々やりたい放題好き放題していた。また、岩本と加村の死亡後は、反乱した罪罪をなすり付けようとしていた。
しかし自分たちの前に現れた武の挑発に乗り、スキルで襲いかかるもオークに無力化され、武が用意した滑り台クイズで、原松は男がブスだからという理由で殺していたが、顔を醜く歪めて体液を流しながら悪足掻きする様を「今のお前も同じ」「そもそも俺がいなきゃお前がブサイクNo.1だったろ」と言われ、古家は「童貞を卒業させてやるから助けてくれ」と懇願するも「俺をキモイ呼ばわりしてた奴の体に突っ込むなんて最高にキモイ」とブーメランとして返されて、自分たちに殺された奴隷たちの家族(武曰く、「フォロワー」)によって仇と言わんばかりに惨殺される。津玉に至っては、放火の前に文奈に睡眠薬入りのシュークリームを与え、結果的に彼女が焼死するきっかけになったことを自供すると殺害されそうになるが、オークが協力していると知ると「オークを殺せ」と民衆を唆すも、これまで自分達が虐げてきたくせに当然味方をするはずもなく、最期は武によって民衆の元に放り出され殺害された。
彼女たちの惨殺後も、怒りのおさまらない民衆によって、その死体を晒し者にされた挙句、石を投げつけられていた。
所有スキル
- 死装束を濡れ衣に(ギルティメイカー)
津玉の所有スキル。手をかざした地点にいる対象の体内の水分を操り、人間を一瞬でミイラにしてしまう。
- 都合のいい命令(ジコチューテイマー)
原松の所有スキル。周囲の動物を自在に操る。原松は主にカラスを操っていた。
- 強欲宝石蒐集家(グリードジュエライザー)
古家の所有スキル。触れた生物を宝石に変える。
- 斎藤信二郎
第9の復讐対象。所属局は無し。
ブサイクな顔立ちから中学時代はスクールカースト最底辺だったらしく、元の世界ではクラスメイトたちにいじめられている武を、スナック菓子をクチャクチャと貪りながら、心底バカにし見下して悦に入っていた。
スキルによって大量のゴブリンを手中に収め、占領したエルフの里でエルフを犯し、動けなくなった者を獣道に捨て、それを食いに来た獲物をゴブリンに狩らせ、自らの私腹を肥やしていった(ラドガ曰く、彼にとってエルフは玩具でありエサとのこと)。しかしスキルで連れているゴブリンのせいで街に行けず、田舎娘かエルフしか相手にできない等と不満を言いながら、ゴブリンに八つ当たりし鬱憤を晴らしていた。
カレリアの墓に立ちションしたのが切っ掛けで激怒した武と決闘するが、そこでもゴブリンを仕掛けリンチし、更には自分も加わって痛めつけていたが、隠れていたオークに形成を覆される。降参するふりをして、仕返しでゴブリンに武とオークを襲わせようとするも、先ほどオークに殴り飛ばされた際に宝玉が外れスキルが解除され、今までの鬱憤を晴らすかのようにゴブリンにリンチされた挙句、最期はラドガに矢を射抜かれるという止めを刺された。
所有スキル
- 卑小なる者の王(ゴブリンテイマー)
その名の通りゴブリンを操ることができるが、斎藤自身はこのスキルをよく思っていなかった。
- 伊藤紗友美
- 山下早苗☆
第10、11の復讐対象。両者ともに資源回収局所属。
元の世界では痴漢冤罪で小遣い稼ぎしていたが、武に邪魔された腹いせに伊藤の体操着を盗んだという濡れ衣を着せ、その結果彼はことあるごとに疑われ、警察まで呼ばれる騒ぎになり、母も妹も肩身の狭い思いをするようになってしまった。
こちらの世界ではドワーフの集落を制圧した後、女子供を人質にしてドワーフ達を死ぬまで働かせ、しかもその人質を他国の貴族や猛獣ショーに売り飛ばしていた。
戦闘では伊藤が武の髪の毛を奪い、山下がスキルで自滅させようとしたが、細工した伊藤の髪の毛だったためそのまま片目を抉り出され、山下も自棄になるも返り討ちにされる。処刑時には手足に大量の石を乗せられた挙句、伊藤はドワーフたちを殺した巨大な岩の下敷きになり死亡。
山下は津玉たちが睡眠薬入りシュークリームを渡した後、伊藤と共に近くで事故があったとデマを流して文奈が絶対に外に出ないよう仕向けていたことを明かした後、体内に隠し持っていた宝玉と自身の腕の流血を利用し、スキルでドワーフを操って逃走。以降は武を死ぬまでいじめ尽くしてやることを企て、上山のスキルに目をつけて自分の復讐計画に協力するよう強制させるが、サラに対してセクハラかつ変態な言動を繰り返す彼に呆れては、度々鉄拳制裁を喰らわせるが、自身も武に対する復讐に固執するあまり、上山にドン引きされている。本作でも屈指の顔芸枠。
所有スキル
- 欲望の手(ギル・ガメール)
伊藤の所有スキル。一定範囲のものを手の中に収めることが出来る。
- 絶対の主従関係(イエスマニアック)
山下の所有スキル。相手の体の一部に触れている間は何でも命令が出来る。髪や肉片などを持っている限り命令は可能。有効範囲はおよそ300m〜400m。
- 三ツ屋茂幸
第12の復讐対象。国家公安庁所属。
元の世界では大病院の一人息子であり、親の権力を傘に着てやりたい放題していた、所謂ドラ息子。しかし医者の家系でありながら学力は大したことなかったため、志望校の受験に落ち今の学校に通うようになったが、それでも自分の非を認めないばかりか何かの陰謀だと唱えたうえに、テストの成績で武に負けたことを根に持ち、ゴミを食べさせた際には特製胃腸薬と呼んでいた謎の薬を入れ、それを無理矢理食べさせられる彼の姿を見て、笑いを堪えていた。
安田の送り込んだ刺客として、パラシュートと散布機を使い、異世界の毒虫と毒草から抽出し混ぜまくって作った毒ガスをまき散らしながら、空中から武たちに襲いかかる。
薬品入りの火炎瓶で武たちを追い詰めるが、ラドガの矢を躱したときにパラシュートが絡まり、仕掛けていた毒薬で動きを封じられ、パラシュートに引火してしまい追い詰められながら、放火の際に燃料を用意したと自供した後、スキルを無効化するサラ王女の情報を提供するもオークに穴に放り込まれ、自分の毒ガスに苦しんだ挙句、武に「なんで回復系スキルないんだ?」「女神もお前に医者の才能ないと思っていたんだろう」と吐き捨てられ、最期は罵声を浴びせながら息絶えた。
所有スキル
- 統制されし乱気流(タービュランス・ドミネイター)
風を自在に操ることができる。三ツ屋は毒薬などを使うため、風に薬を乗せたり能力を上手く利用していた。
- 星ヒカル
- 上山恵都男☆
- 木野間美穂
- 喜多川織香
第13〜16の復讐対象。星は人民教化庁、それ以外の三人は人民管理局所属。
表向きは爽やか系美少年である星は、元の世界でも人気読モとして木野間や喜多川を中心に多くの女子生徒から根強い人気を集めており、裏では女遊びも頻繁に繰り返していたが、その本性は「イケメンは正義でブサイクは悪」という危険かつ差別的な思想の持ち主であり、武が他のクラスメイトたちにいじめられていた時も、自分は何もせずただ高みの見物をしながら、斎藤同様に彼を見下していた。ある日ホームレスに服を汚されたことをきっかけに、美化活動と称しホームレス狩りを始めたが、偶然妹の病院に付き添っていた武がその帰り道で文奈と共にホームレス狩りの被害を受けた現場に遭遇し、負傷したホームレス達の介抱をしていた際、文奈は物陰に隠れた彼の姿を一瞬目撃していた。
上山は言動が変態そのもので、元の世界でも女子からはケダモノ扱いされ嫌われていたが、本人は大して気にしていない模様。武から復讐対象とされているが、彼に対していじめを行った描写が描かれていない為に現時点では不明。
サラから憐みの目を向けられるも、彼女の言葉を「自分を気にかけてくれた」とわざと曲解し、どこかで聞いた事があるような台詞を叫びながら、サラを手中に収めるという気持ち悪いことを宣言した。
こちらの世界ではサラの王都を支配し、パレードと称して大名行列の名目で、彼女を牝犬扱いして辱めたり、邪魔な住宅を喜多川と星のスキルで住民もろとも破壊したりと、やりたい放題かつ傍若無人の限りを尽くしていた。
ドワーフの協力で経路を見つけた武たちが城に潜入した後、上山を捕らえると星に脅されていると言い協力させられてしまい、自身のスキルで木野間と喜多川を無力化させるも、脅されているというのは嘘で王女の間に身代わりを用意して星に襲撃させる。その際に三人は攻撃に巻き込まれ戦闘不能となるが、星は妹を侮辱され激怒する武にブサイク呼ばわりされ逆上し、スキルで壁を突き破りながら滅茶苦茶に攻撃するが、武の作戦で鏡に突っ込んでしまいそのまま落下。オークに倒されて捕らえられたその後、サラを辱めた上に自分達を虐げてきた勇者への復讐に燃える民衆の前に放り出されると、木野間と喜多川は父を殺されたミリカを中心に、民衆によって家族の仇と言わんばかりに、顔面を針まみれにされながらリンチされて死亡。一方で星は木野間と喜多川と共に、武の家の前で二人を含めた自分のファンたちにいたずら通報をさせて、火事を「フェス」と称して消防車の到着を遅らせたことを自供し、それを聞いて激怒した武に鼻っ柱を蹴り飛ばされた後、自分たちの王都侵略と、自身の所有スキルでの破壊活動による巻き添えで、住居や家族を失った大嫌いなホームレスたちにリンチされ、自慢の美形顔を醜くされながら死亡する。
しかし、上山はずっと城内にいたために自分の存在に気づいていなかった民衆からは放置されていたが、武への復讐を企てる山下に拉致され、彼女の復讐計画に加担させられることになる。
所有スキル
- 嗚呼、麗しき星ヒカル(ライトニングチャージ)
星の所有スキル。亜光速の突進で進路上の物体を貫き破壊する。尚、発動の際には白馬に乗り、武器の大槍を軽々と振りかざしながら使用する事が多かった。
- 我が覗み、遥かなり(ピーピング・ROM)
上山の所有スキル。10体いる三つ目の犬型の使い魔を駆使し、それらが見たものを映写機のように投影させることができる。
- 幽命の彼岸(エゴスティック・ゴースト)
木野間の所有スキル。自身を幽体化させ、物理攻撃を無力にすることができる。更に仕込んでいた五寸釘で、相手の顔を滅多刺しにして殺していた。また一方で、対象に触れないと発動出来ないといった弱点を持つ。
- 巨人の手遊び(インスタント・コンストラクション)
喜多川の所有スキル。自身が指定した場所に、建築物を一瞬で作り出すと同時に、一瞬で破壊することも可能。ちなみに彼女のスキルだけ、何故か二話連続で説明があった。
- 岸山頼太
- 中田愁子
第17、18の復讐対象。両者共に資源回収局所属。
元の世界では金欲しさに、隠し撮りした文奈の写真を無断でネットに投稿し、その結果文奈はたくさんの見知らぬ男に付きまとわれ、心労のせいで体調を崩してしまう。
岸山は父がブラック企業の社長で、「36協定」という父の教えの元、港町を占拠して民衆を無理矢理働かせ、働けなくなった者は中田がスキルで殺害していた。
妹が見知らぬ男たちに付きまとわれるようになった原因を知って激怒した武によって、油断した隙に痺れ吹き矢で捕らえられ、自分達が散々奴隷のように働かせていた民衆に、これまでの恨みと言わんばかりに投石され、星みたく顔を醜くされた挙句放火にちょうどいい時間を教えたことを自供した後、武に生かされるチャンスとしてどちらが生き残るべきかを問われるが、お互い自分のことしか考えておらず両方ではなく自分の名前を言ったため、「自分勝手はダメだな」「二人とも地獄に左遷だ」と言われ地面に落とされ、二人揃ってそのまま野犬の餌にされた。
所有スキル
- 不可視の大金庫(ゲーミング・ストレージ)
岸山の所有スキル。自身の数メートル以内の対象を亜空間に送り込む。更にその送り込んだものも数メートル以内であれば出現させることが出来る。
- 虐奪の抽出(デーモニック・クリスタライザー)
中田の所有スキル。数メートル以内の対象から任意の物体を結晶として取り出すことが出来る。
- 笠川博
第19の復讐対象。国家公安庁所属。
オカルトマニアで大きなアフロヘアーが特徴。元の世界でも迷惑動画投稿者として好き勝手しており、岩本や加村と共に武を除霊と称してリンチしていたが、文奈の墓を荒らす動画(ツバを吐いたり小便をかける等)が不適切動画とされてアカウントを停止され逆ギレし、妹の墓を荒らされたことに激怒した武に対して、腹いせにクラスメイトたちの前で「不法占拠だ」と言いがかりをつけ、その時の彼の態度が気に入らなかったクラスメイトたちと共にリンチし、最後にはツバを吐き捨て言いたい放題好き勝手に、文奈を侮辱する発言をした。
こちらの世界では上山や山下と共に、死者を操る能力を使ってサラの王都を襲撃し、人々が死体に襲われて殺される地獄絵図を、動画映えすると言いながら悦に入っていた。
サラの両親を盾に動きを封じて上山が拉致し、山下の計画の為に髪の毛を手に入れスキルを使うが、彼女の能力に無効化されてしまう。戦闘では山下の作戦でそれを逆手に取り、死体の山でサラの動きを封じるが、壁の修理が応急処置程度で脆かったため、オークのタックルで簡単に破られて気絶させられる。その後武達に拘束され民衆に死体を使って人殺しをしたことを責められるも、「弱くて死んだのが悪い」「もう生きてないから別にいいだろ」と反省の色を見せず、それどころか「異世界の悪霊が自分に取り憑いたから自分のせいじゃない」と意味不明かつ現実逃避な発言をし、オークに右手の指を全部切断されたうえに、武に熱した鉄の棒で傷口を止血と称し焼かれ、痛みに耐えられずに「祓われた」と何回も泣き叫んだ。そして放火の際にみんなでその様子をライブ配信で見ていたことを自供し激怒した武に殴られた後、自分が操った死者たちに家族を殺された民衆(武曰く、「彼に家族を殺されて不幸になったショーの視聴者」)から、家族の仇と言わんばかりに細切れにされ死亡。
一方、上山と山下は逃走に成功し、手に入れたサラの髪の毛を使って武を倒す作戦を考えていた。
所有スキル
- 蹂躙された死者の安寧(シェイムレス・ネクロマンサー)
死体を操ることが出来るが、大雑把な命令しか出来ない。
- 宮市珠美子
- 桜井寿美礼
- 岡田遊々美
第20〜22の復讐対象。宮市は執行省、桜井は人民教化庁、岡田は人民管理局所属。
三人揃って男女差別的な思想が強い女尊男卑主義者。元の世界では武に「ハラスメント」という名の言いがかりをつけてクラスメイトたちとリンチしたり、自宅で文奈を虐待しているという嘘のいたずら通報をしたりして、学校での彼の評判を下げていった。特に元から男嫌いだった宮市は武だけでなく、自分が好意を寄せる安田を除いた他の男子に対しても男女差別的な言いがかりをよくぶつけていたため、男子達から反感を買っていた他(あの上山ですら苦言を漏らしたほど)、自らを「賢い女性」と自惚れており、自分以外の全ての女性の存在そのものを見下している。取り巻きである桜井と岡田も以前から男性教諭に対して「ハラスメント」という名の言いがかりをつけて蔑んでは困惑させていた。
こちらの世界では大賢者の村を占拠した後、その知識を独占するために大賢者の書物を村人達に書き写させ、間違えたものは容赦なく処罰し、桜井達は村に住む男性を問答無用で殺害し、女性達も自分達に従わないという理由で拉致していた。
戦闘では桜井はスキルをサラの能力で封じられ、上から飛び降りてきたオークに踏みつぶされて気絶、岡田はコッラに弱点を見破られ動けなくなり、武の痺れ吹き矢で額を刺されて捕らえられる。残るは宮市だけとなったが、彼女はスキルを使ってマグマを流れ出させ、サラとオークの身動きを取れなくし、「絶対防御」や「飛行」の札で武たちを追い詰めるも、彼の安田に関する挑発に乗ったうえに、逃げたふりをしたコッラの火のボウガンの矢による煙で窒息し気絶する。
その後、宮市以外はスキルを無力化され、ゴミのように扱ってきた女性たちに取り囲まれると許しを請おうとするが、自分たちに散々苦しめられてきた彼女たちは当然許すはずもなく、容赦のない罵声を浴びせられる。そのうえ宮市が安田に近づくことが目的だったと知り利用されていたと気づいたことで仲間割れした挙句、放火の発端が彼女の提案だったこと、その際に桜井が偵察、岡田が連絡をしていたこと、さらには文奈を武から引き離すために入院させるのが目的だったが、死ぬとは思っていなかったと自供する。そして岡田はオークに身体をバラバラに引き裂かれ、桜井はコッラに祖父の仇としてメッタ刺しにされるが、自身の一言で強い殺意を剥き出しにする彼女に動揺を与えるも、代わりに武に止めを刺されて死亡。宮市はあえてマグマを利用して、自身を拘束している枷を溶かして脱出しようと目論むもそれすら武に見抜かれており、枷が大賢者の知恵から造られた耐熱性抜群のものだった事でそのまま落とされ、軟化する前に体内にマグマが入ってきてもがき苦しみ、死に際に安田に見捨てられる幻覚を見て、発狂しながら溺死。
最期は自分だけが優れていると自惚れた性格や、安田に対しては犬の様な従順を持つ故に、彼の本性に最期まで気づかなかった有り様を、武に「自称賢い自己中薄っぺら女」と吐き捨てられた。
所有スキル
- 不平不満の書き散らし(パラノイド・レター)
宮市の所有スキル。出現させた筆と札を駆使し、その札に書いた文字の効果を貼った箇所の周囲に発生させることが出来る。尚、札は10枚まで出現させられる。
- 縦横無尽の言いがかり(ゾーニング・ハラスメント)
桜井の所有スキル。自身の右腕を細かい刃物に変え、攻撃を仕掛ける。
- 醜聞になる美談(ファクトレス・パパラッチ)
岡田の所有スキル。指で四角を作り、そこの中におさめた人間の動きを封じて写真を作り出す。更にその写真を破ることで撮られた人間も破った箇所と同じところにダメージを与えられる。尚、写真自体は数十秒で消える。一方で、ガラスや鏡といった光を反射する物の前で使うと跳ね返って自分が動けなくなるといった弱点があり、襲撃の際には粉々に砕いていた。
- 内田一二三
- 塔本伊佐美
第23、24の復讐対象。両者共に哨戒局所属。
元の世界では殴る蹴るに飽き飽きしていた松永達を見ていた内田が、武の頭部に椅子を引っ掛け豚車と言って首を絞めるといった行為を見せて笑いを取っていた。
しかもその途中で塔本が出てきて、スタンガンを使って武を気絶させ周りから面白がられていたが、それが気に食わなかった内田に「既製品に頼るとか安直すぎる」と言われ、彼女は逆に「試せる『モノ』があったから試しただけで、あんたのヌルいお遊びと一緒にしないで」と言い返し、彼の反感を買う。こうしてこの出来事をきっかけに、お互いが全力で張り合い出し、どちらが面白く武を虐げられるか競い合った。
こちらの世界ではスキルを駆使してオークやエルフをゲーム感覚で殺害し、さらには殺した一部のオークとエルフの耳をコレクションしていた。
内田は津玉・原松・古家への復讐後に一度街へ来訪し、武たちが仕掛けた落とし穴と大岩を併用した罠にかかるも、スキルで脱出し武を取り逃す。後に塔本と共に亜人狩りをしながら、安田の刺客として武たちに襲いかかる。一度スキルでラドガを捕らえ陵辱しかけるが、生き残りのエルフの少女に救出されたエルフたちを逃がされ、追っている際に武とラドガ、オークをどちらが先に狩るか競い合うも、お互いに罠にはめられ人食い蟻の群れの中に放り込まれる。そして死に際に放火の数日前から、三ツ屋が用意した可燃性の何かの液体を武の家の壁に塗っていたことを自供。その後内田はオークに仲間の仇と言わんばかりに、鎌田みたく頭部を握り潰されて死亡、塔本もそのまま見捨てられ、二人揃って蟻に喰い殺され白骨死体と化した。
所有スキル
- 粗にして暴、強にして狂(パワー!パワー!パワァァァ!)
内田の所有スキル。腕を肥大化させ、とてつもない怪力を発揮させる。
- 天地飛光闇貫断弓矢(あめつちをとびひかりとやみをわかつもの)
塔本の所有スキル。広範囲を圧縮消滅させる矢を射られる。
- 槇山未華子
第25の復讐対象。人民教化庁所属。
星と同レベルなナルシストかつぶりっ子な性格で、本橋アンナのようなアイドルを目指しているが、歌声は騒音レベルの糞みたいな濁声で(しかも本人は何故か超絶美声で上手いと思い込んでいる)、顔も武の事を言えないくらい原松や斎藤と同レベルなブサイク。そのうえかなりの自意識過剰で、加えて承認欲求と思い込みと勘違いだけは激しい。元の世界では竹下通りで似つかわしくない格好をしながら、芸能事務所からのスカウトを待ちわびていたものの、自分ではなく文奈にスカウトの声がかかる現場を目撃し、逆恨みのあまりにスカウトの名刺を寄越すよう、八つ当たりで連日連夜武の家に殴り込み脅迫を続けていた。放火の際にはわざわざ現場に赴き、絶望し涙する武の前であざ笑いながら、心の中で「ざまぁ」と吐き捨て、次の日には学校で死んだ文奈の事を侮辱する発言をした。
こちらの世界では幹部の一人である佐々木と共に修道院を占拠し、男性棟の修道僧たちを無理矢理自分のファン呼ばわりと扱いをしながら、連日連夜舞台で地獄の糞歌声ライブを催しては強制的に踊らせ、疲れて動けなくなったものや振付を間違えたものを、容赦なく自身のスキルで殺害していた(ラーテ曰く、念の入れようで殺す用の人質を確保しており、連帯責任や数え間違いで何人も彼女に殺されている)。
ラーテの協力で棟に潜入した武たちの作戦で、コッラの用意した耳栓によりスキルを無効化した修道僧たちの罠(嘘で煽てるといったものだが、まさかの効果覿面だったうえに、調子に乗って門を閉じ忘れて武の侵入を許した)で、客席にダイブさせられて顔面を強打したところを捕らえられる。その後猿轡をされた状態で樽に詰められ、刃物を持った修道僧たちに囲まれながらの尋問(武曰く、「楽しいファンミーティング」)にて、放火の際に安田の指示で武の家に火遊び後のゴミを撒いたことと、文奈が火遊びをして火事になったと見せかけるために、警察に放火の罪を彼女に擦り付けたことを自供。しかも「身体が弱かったから死ぬのが早まっただけ」、「そんな事より自分がアイドルになれるチャンスが増えた」等、文奈の命を何とも思わない発言をし、それを聞いた怒り心頭の武に思いっきりぶん殴られ、鬼のような形相と正論な罵詈雑言で追い詰められるが、それでも尚「自分はアイドルだ」と開き直る。そして最期は武に自分が死なせたファンもとい修道僧たちの人数を聞かれるが、「誰も殺してない、みんな心の中に生きてる」と的外れかついい加減な回答をしたため、これまで自身の酷すぎる歌に苦しめられてきた修道僧たちに、「てめえの騒音なんて誰も聞きたくねえんだよ」と唾棄され、「アイドルはお触り厳禁なんだから」という断末魔を叫びながら、刃物でメッタ刺しにされ死亡。尚、これまでのクラスメイトたちの中では一番全く反省せず、最後の最後まで己の所業を悪びれる事は一切しなかった。
所有スキル
- 歌姫未華子の超絶美声(インビジブルアサシン)
一定範囲に対し、任意の振動や音を発生させることが出来る。
- 長谷川哲
第27の復讐対象。人民教化庁所属。
これまで民衆に傍若無人な行いをし、激しい憎悪の対象とされてきた他のクラスメイトとは異なり、表向きでは善良な人物として振る舞っているが、実際は上山と同じく言動が変態そのもの(自身は賢くてイケメンだと称している)で、こちらは話術に長けているペテン師。
元の世界では宗教勧誘に来た子連れの母親のことが気になったのをきっかけに、新興宗教に密かな興味を持ち、ある日見た報道で「自分が教祖になれば金も女も思いのままになる」と思いつき、教祖のコスプレを購入し学校をサボって宗教勧誘を始めるも、当然胡散臭い目で見られては断れ、誰からも全く相手にされずにいた。そんなしばらく経った頃、偶然武の家の近くで見かけた文奈に一目惚れし、彼女を最初の信者兼聖女にしようと企てる(そして内心では性女呼ばわりしていた)。それ以来、「パワーを込めた壺」と称して盗聴器入りの壺を毎日渡しては、毎晩家で盗聴した文奈の声を聞き発情しながら自慰していたが、後に事情を知った武にこれら全てがバレてしまった上、文奈に拒絶されたショックから押し倒す(この行動は彼女にとってはPTSDとなり、極度の男性恐怖症を患ってしまい、病院でも女医に担当を変更せざるを得なくなったほか、拒食症となり瘦せ細ってしまったという)が、武に阻止され泣きながら逃亡。その後通報で警察から接近禁止を言い渡されてしまい、広田兄妹を逆恨みする。
こちらの世界では新興宗教「ハセガワ教」の教祖として善行を働き、安田の攻撃の被害で一度滅ぼされた街の民衆からは、「ハセガワ様」と心から称えられていた。
しかし心中では自身を盲信する民衆を「バカ共」呼ばわりしており、心底彼らを嘲笑いながら洗脳し、治療のお礼に若い美女達の純潔を奪っては(痛がった女性に対し、「これは祝福を授かるための善行だから痛がってはなりません」とおべんちゃらを並べていた)私腹を肥やしつつ、サラやラーテを悪しき王家の者として敵意を向けるよう扇動し仕向け、サラに強いショックを与えた。
その上ラーテとオーゴを密かに捕らえており、スキルでオーゴから吸い取った生命力を、怪我をした街の人々の治癒に利用し、民衆の目の前でラーテに辱しめを受けさせ、更には満月の夜に純潔を奪い血を搾り取る儀式を執り行う発言をする。
しかし儀式の当日、ラーテを犯し始めようとした時、突如蒸気自動車で現れたサラとコッラの奇襲を受け、傷を治す際に近くの女性の命を吸い取った事で自らそのカラクリを見せびらかしてしまう。しかも民衆が月食の事を知らず落ち着かせようとするも、彼らの勝手な解釈に呆れ子供を人質に取って逃げようとしたが、コッラに阻止され近くの空き家に逃げ込む。一度は冷静さを取り戻し、自慢の演説でもう一度洗脳しようと目論むも、待ち伏せして隠れていた武の強襲を受け、彼の前で上山の腕を治す際に多くの人間の命を吸い取ってきた事、「安田の命令じゃなきゃ誰があんな小汚い連中に触るかよ」とか、「奴らは所詮獣同然のバカなんだから俺に身も心も捧げてありがたがって死ねばいい」等と差別発言をした事で、部屋に設置してあった伝声管を通じて真実を知った民衆の逆鱗に触れ、「神罰」と何度も奇声を発しながら自棄になり突撃するが、サラに剣で左手首を折られた上に、ラーテに縄で縛られて返り討ちにされる。
更には勇者一味である事を吐いた事で、それを知った民衆から罵詈雑言を浴びせられ、伝声管も自分を動揺させるためのハリボテに過ぎないと告げられて、得意の演説で何とか乗り切ろうとするも、現れたカーナが自分ではなく武を称えた事や、住人の一人が罠用で使った大杭を処刑用に持ち出して来たのを見て、命惜しさに観念して自分が元の世界でこれまで盗聴した文奈の音声を、クラスの男子たち(岩本と加村と斎藤と上山と佐々木)に公開していた事を白状。
それを聞いてブチギレた武に顎を蹴り飛ばされた挙句、クラスメイトの前で妹を笑い者にした事を含め、今日までの己の罪を許される事なく、民衆の元へ蹴り落とされてしまう。こうして結局は処刑される事となり、これまでたくさんの純潔と命を奪い取ってきたくせに「少しくらい死んでもいいじゃねえか、お前ら治してやったんだし」と開き直り、純潔を奪われ家族を殺された民衆に「命を返せ」「純潔を返せ」と糾弾されても、「んなもん無理に決まってんだろ、アホか」と笠川や未華子みたく全く反省しなかった事で、「じゃあ長谷川様の純潔を捧げてみせて下さい」「祝福を授かる善行だから痛がってはいけないんですよね」と、かつて自分が純潔を奪ってきた女性達に言った事をそのまま返され、彼女達から股間に大杭をブチ込まれて、自分に全てを奪われた民衆の怨みをその身で味わいつつ、「だずげでがみざま」と神に助けを求め泣き叫び、痛みに苦しみながら狂死した。
しかし彼の死亡後に、山下と上山が陰でその様子を見ており、以前手に入れたサラの髪の毛を使い、スキルで彼女を操り武たちを襲撃。その後操られたサラを利用して武包囲網を張り、武を「勇者一味の仲間」という嘘の口実で指名手配し、彼は王国全土から追われる身となってしまう。
所有スキル
- 気まぐれな命秤(エナジーブローカー)
ラーテ曰く、左手で対象から生命力を吸い取り、右手で自身や相手を治す治癒能力。武からは、星の猛攻で吹き飛ばされた上山の片腕を治したのも、長谷川ではないかと推測されている。しかし燃費は非常に悪く、腕を治すだけでも少なくとも十人以上の命が犠牲にされている。
幹部
安田と並ぶ強力なスキルを持つとされる者たち。
上記の上山と同様、武から復讐対象とされているが、元の世界で武に対するいじめを行った描写が描かれていない為に、現時点では不明とされている。
- 佐々木晃典☆
第26の復讐対象。国土開発庁統括の執行省所属。
自身を「主人公」と自称する生粋のゲーマーで、某特撮ヒーローを思わせる強硬な鎧を身に纏う。
こちらの世界では未華子と共に修道院を占拠し、修道女達を脅迫・軟禁しながら、ひたすら自分を楽しませるためだけに、「破廉恥」呼ばわりしては陵辱していた。しかしその裏では、自分が異世界の支配者に成り上がるため、武を抹殺する上で安田も始末しようと、心の底では下克上を企てている。
未華子への復讐後、武によって軟禁されていた修道院の人々が逃走を図り、彼女が始末されたと知るや否、スキルを駆使して武らが乗った馬車を追い、立ちはだかったオーゴやラドガを一気に圧倒するが、武の作戦でコッラ特製の爆薬によって崩壊した石橋から落下し、負傷した片足を犠牲にしたラドガの攻撃で倒されるも、不幸にもスキルでしぶとく生き延びた。
所有スキル
- 異次元遊戯の大奸物(アルティメイトチートマスター)
ゲームキャラのような能力や特徴を、同時に自身の身体に宿すことができる。以下の七つの能力(残機・体力・怪力・回復・耐久・防御・機動)の内の三つまでを、同時に装備・入れ替えが可能だが、一度外した能力は一定時間の間、再装備が不可能となる。
- 金巻健次☆
- 村中朱里☆
- 仲村幸由起☆
金巻は国家公安庁統括の執行省、村中は国家公安庁、仲村は人民教化庁所属。
金巻と村中は共に沈着冷静な性格で、特に村中は他のクラスメイトたちとは一切つるまず、一人距離を置こうとする一匹狼な一面が強い。
仲村に至っては、不気味な雰囲気を漂わせる魔女のような風貌で、変態な上山や長谷川と同様、言動もどこか恐ろしいが、機嫌が良い時は普段とは一転して、可愛らしい顔(?)を見せることがある。また、他のクラスメイトたちから虐げられる武を写したクラスの集合写真では、安田と同様彼女の姿はなかった。
復讐対象?
上山や佐々木ら幹部クラスの者たち同様、元の世界で武に対するいじめを行った描写が描かれていない他、いじめに否定的と思われる描写が多いため、復讐対象に含まれているのか不明な者。
- 田山輝之
国土開発庁所属。
佐々木らと同じ幹部クラスの一人であるが、クラスメイトから虐げられる武を写したクラスの集合写真ではクラスメイトが醜悪な笑みを浮かべる中で一人怯えた表情で写っており、異世界で武が起こす復讐劇と聞いて青ざめた顔で怯えていた様子から、クラス内でいじめに否定的(もしくは見て見ぬふりをしていた)と思われる唯一の人物。
一見すると復讐対象とは言い難い人物に見えるが、元の世界で武に対するいじめに加担する様子は現時点で描かれていないにせよ、クラスメイト全員が復讐対象である故、彼が真っ当な善人なのか、或いは他のクラスメイトと同じように醜悪な本性を隠し持っているのかは不明。
関連タグ
悪徳勇者 クラス転移 いじめ 外道 鬼畜 人間のクズ エゴイスト 暴君 卑劣漢 悪女 胸糞 下衆
世界貴族(天竜人)…『ONEPIECE』に登場する貴族。34人の勇者と同じく、殺傷行為や奴隷所有等の傍若無人の限りを尽くし、極悪非道を当たり前のように行う外道集団。こちらの所業も凄惨を極めている故に民衆からは憎悪の対象として見られており、壮絶な迫害や報復を受けた者もいる。しかし中には改心して真っ当な志を持つ者や元から善の心を持った者もいる。
御使い…『第3次スーパーロボット大戦Z』に登場する敵。こちらも34人の勇者と同じく自分以外の全てを見下したり、世界に生きる人々の命を我欲で踏み躙ったり侮辱する行為を平気で行なっている。「元は別の世界に住む地球人」、「人間性が矯正不可能な程に醜く歪んでいるために絶対に消さなければならない存在」、「主人公の身内の死を引き起こしその後の人生を狂わせた元凶」といった共通点も多い。一方で、歪んだ存在でありながらも命の持つ力を最後まで侮らなかった者もいた(再登場した作品では、これまでの所業や振る舞いを心から恥じているような発言をしている)。
ホームランダー…『ザ・ボーイズ』に登場する敵。誰も自分に逆らえない事をいい事に能力を使って乱暴狼藉を働く悪人繋がり。
復讐教室…クラスメイトのほぼ全員が主人公の復讐対象とされている作品。こちらも34人の勇者と同じく平気で犯罪行為を行う者もいるが、一部には復讐対象と言い難い人物が登場する点も共通する。