CV:村上龍(小説家の方とは別人)
人物像
高校2年生の少年。人型機動兵器「ジェニオン」の搭乗者。
東京の研究学園都市・第二新東京市の陣代高校に転校してくるが、そこで謎の敵の襲撃を受けた際に次元転移して来たジェニオンに乗り込み戦ったことから、ジェニオンの開発元にして並行世界を股にかけて活動する企業「DEMコーポレーション」に所属するエージェントロボット「AG」からの依頼を受け、ジェニオンのテストパイロットとなる。
無愛想だが人付き合いが苦手という訳ではなく、コミュニケーション能力は高い。しかし、深層心理では他人を拒絶している部分があり、自らの目的達成の為には全てを捨てる覚悟を秘めている。
普段は大人しいが本質的にはかなりの激情家で、過去の経緯からか内面にはかなりの鬱屈した感情を溜め込んでおり、感状の浮き沈みが激しい。特に人の命に関わる場面で顕著であり、人の命を弄ぶタイプの敵や結果的に多くの人間の命を奪おうとする者には挑発的な態度をとる等、闘争心を隠そうともしない。それ故に過去にそういった類の行為を行った者(ゼクス・マーキスやシャア・アズナブルなど)に対しても、暴力の行使にこそ及ばないものの、八つ当たりに近い形で粘着質とも言える攻撃的な態度をとる傾向があり、その度に気を使わなければならない周囲から見れば、「非常に面倒臭い性格」の持ち主である。
作中幾度となく悪巧みがうまくいかず、困惑する相手に攻撃的な笑顔を見せることがあり、プレイヤーからは「ハンタースマイル」と呼ばれている。
オカルトを趣味とし、ミスリルの揚陸潜水艦「トゥアハー・デ・ダナン」の名前を聞き、名称の引用元をすぐに言い当てた他、ブロッケン伯爵をデュラハンと例えるなどそちら方面の知識が豊富。
UNの匿名掲示板にも時折書き込みをしており、その際のハンドルネームは「ナイト」。
デフォルト名を変更すると戦闘中に涼音から名前で呼ばれる所が「ナイト」に置き換えられる。
実は現時点で治療法が存在しない後天的な難病に侵されており、彼の趣味や性格などはこれに起因する。
幼少の頃に両親が離婚し、母方に預けられるも母と死別したことから父と共に暮らすようになり、父と共にビーストハンター(並行世界から現れる害獣の駆除を生業とする者)として活動していた経緯を持つ。
ハンターとしての腕前は相当なもので、ビーストでは屈指の強さを誇るディメンジョングリズリーを16歳の時に討伐。ダナンでのビンゴ大会の景品にディメンジョングリズリーの牙を提供している(C.C.が当てたが気に入らなかったようで、Dトレーダーに流れている)。
退役軍人であった父の教育の賜物でジークンドーを扱う他、トラップの敷設を初めとしたサバイバル技術や野草の知識に長けており、特にトラップに関しては戦争バカである相良宗介に感付かれないように設置する程の腕前を持つ。
学業と戦闘を両立しており、宗介の任務のバックアップの為に転校して来た早乙女アルトらS.M.Sスカル小隊の面々や兜甲児達と共にボランティア部を立ち上げ、戦闘で長らく学校から離れる際には「ボランティア部として活動する」という体裁を取っている(もちろん戦闘以外にも本格的なボランティア活動を行う事もある)。
特に宗介とは転校した時期も近く、また秘密を共有する人間として共に行動する事が多く、千鳥かなめからも彼を抑える役を押し付けられている。
しかし彼もまた一般常識に疎い部分もある為、時折宗介の騒ぎに同調してしまう事もある。
年上の女性から見ると放って置けないタイプらしく、転校したての時から涼音からは気にかけられ、次元転移の生存者が発症する「血塗られた眼」の重篤患者二人の担当看護師・柏葉真紀とは見舞いの時に何度も会っており、プライベートでも何度か一緒にいる所が涼音を含め部隊の何名かに認識されている。
ちなみに彼女は、顔を上気させて上目遣いをする専用の顔グラフィックが用意されている。
なお、共に戦う仲間であるヒイロ・ユイ、相良宗介、キリコ・キュービィー、刹那・F・セイエイらとともにむっつり五人組「ムッツリ5」に数えられているが、本人はその五人目に数えられている事に気づいていないなど天然な一面も見られる。
中盤の最終ふもっふシナリオ「女神の来日」では、クルツやボスに山中の行軍訓練として女湯覗きの片棒を担がされそうになる(コロニーのガンダムパイロット達に妨害を受けて彼自身はコースを大きく外れるが)。
同シナリオエンドデモでは、宴会の席で「ムッツリ5」として刹那をセンターにカラオケを歌うハメになる。
続編である天獄篇でも主人公として登場する。サイデリアルによって制圧された地球を解放すべく、Z-BLUEの一員として戦う。
今作の序盤でついに「ムッツリ5」の一員であると自覚し、脱ムッツリを目指して努力を続ける。それにより素の性格が顔を出し、所々でメンドクサイやらボンクラなどと言われる場面がある。
戦いの中で前作で行方不明だったスフィア・リアクター達と合流し、先輩である彼らからそれぞれ心技体を学ぶことになる。
時獄篇では語られなかった部分の過去も語られるが、その内容はプレイヤーの想像を超えて凄まじいものであった。
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類似人物
トウマ・カノウ:「元一般人」「武術を身につけている」「偶然からロボットに乗った」「前作の主人公に師事する」「シリーズ完結作の主人公」「年上の女性パートナーがいる」などの共通点を持った、スパロボシリーズの先輩。
天獄篇ネタバレ注意‼
後編である天獄篇では時獄篇でまったく語られなかった母親の件の詳細が判明する。
真相は後述だが、5歳の時に母であるメグミ・ラクナルドに殺されかけ(顔の傷はこの時の物)、更に目の前で彼女は自殺するという壮絶すぎるものであった。
この事件によってヒビキは心に深い絶望を抱え、皮肉なことにそれと向き合わせる希望を常に持つことにより、ガドライトから奪った二つの相反する感情で覚醒するスフィア「いがみ合う双子」を稼働させている。
バルビエル・ザ・ニードルの力によって裏人格に体を乗っ取られたスズネを救うべく戦い続けるが…、味方と思っていたアドヴェントから残酷すぎる仕打ちを立て続けに受ける。
内容を列挙すると
- 疑問を持っただけで敵対。
- 生身でジェニオン・ガイを破壊される。
- 思いを寄せていた女性がアドヴェントの部下だった。
- 自らが家族の仇であるテンシだと身をもって理解させられる。
と余りにも悲惨すぎる目に遭い、精神にかけられたシールド(自分がテンシだと分からなくする認識阻害に類する)を解除されたことも相まって、血塗られた眼を両目に発症し精神崩壊を起こしてしまう。
だが、ヒビキの精神に入り込んだ仲間たちとスズネの呼びかけに応えて目を覚まし、希望と絶望を超えてジェニオンをAGの想定を超えた機体「ジェミニオン・レイ」へと生まれ変わらせる。
スズネを取り戻し、新地球皇国と決着を付けたのち、宇宙の大崩壊を阻止するための作戦の序盤に、アドヴェントの口から母親の事件の真実が明かされる。
それは超時空物理学の研究者だったメグミは考古学を組み合わせ研究を続ける内、Zシリーズの黒幕である「御使い」の存在に気付きかけ、それを察した御使いの一人であったアドヴェントが罰を与え彼女が愛する息子であるヒビキと共に死ぬように仕向けたが、メグミは強い意志の力で希望と絶望を超え抵抗し自らの命を絶つことでヒビキを護ったのである。
しかしそれが、アドヴェントがメグミの子であるヒビキに興味を持つきっかけとなり、ヒビキの父と姉を殺害し絶望を与えることで、ヒビキが母親と同じく希望と絶望を超えた意志を持つかどうかの実験台になってしまう結果になった(アドヴェント曰く、同じような実験対象となった子供は全宇宙で9万3274人ほど存在するらしい)。
真実を教えられたことで母に対する憎悪や恐怖から解放されたヒビキは、家族の命を奪い自分の運命を弄んだアドヴェント達「御使い」を倒すことを改めて決意、宇宙を救う戦いに赴く。
ネタバレ
シュウ・シラカワ:「敵対者に緑川光ボイスがいる」「過去に母親に殺されかけ、トラウマを負った」「ラスボスが神である」などの共通点を持つ。