藤沢彩菜
ふじさわあやな
白咲中学校3年3組の女子生徒。出席番号22番。
暴行、恐喝、脅迫、集団無視、クラスメイトの男子生徒からの性的暴行など毎日のように悲惨ないじめを受けていた。そんないじめを受け続けるあまり、「自分が大人しくしていれば早く終わる」などという考えすら定着してしまっており、卒業まで耐え忍ぶ日々を送っていた。
しかしある日の登校途中、信号待ちをしていた彼女が同じ学校の制服を着た誰かに突き飛ばされ、3週間程度入院するほどの重傷を負わされた。命や日常生活に別状はなかったものの、この明らかにいじめという領域を越した行動にこのままではいずれ殺されてしまうかもしれないと感じた彼女は退院した3週間の間、復讐の計画を練り、クラスメイト全員の狩りを開始する。
原作では自殺しようとしたが、死を目の前にしてクラスメイトに同じ苦しみを味わわせるべく、復讐することを決意したということになっている。
漫画では軽くウェーブがかかり、所々長さの違う薄紫色の髪型をしている。
ジュニア文庫版ではポニーテールをシュシュで結んでいる。
小説にて「顔が可愛い」としっかり記述されているため容姿は良い方。
また中学3年生とは思えぬ程スタイルが良い。
私服姿も、どことなくお嬢様を思わせそうな服装をしている事も多い。
父親が社長であり温室育ちのため、自己中心的な行動や性格が目立っているところもある(ただし、酷いいじめのせいで歪んでしまった可能性も否定できない。尤も、自己中心的な行動や性格は大体の登場人物もそうだったりするが)。自分は父親に愛されていないということを自覚しており、苦手意識を持っている。母親との関係も、母親の保身や世間体ばかり考える態度もあってか、いじめの事件がエスカレートするにつれて拗れていってしまい、結局分かり合う事もなく険悪なままだった。
一方で心優しい一面を持っており、漫画版の6巻では小学生の頃には一緒に祭りに行けなかった美穂の為に露店の食べ物を買いに走り、中2の頃には不良である常盤蓮を保健室に連れて行き介抱している。また、北浦亮から好意を抱かれ告白されたこともあっただけでなく、いじめがエスカレートしてしまうまでは、塚本美穂を始め仲の良い友人が何人もいたりと学校内における人間関係は悪いものではなかった。
父親には「成績も運動も並み以下、秀でた才能もない」と言われているが、協力者こそいるものの生徒の事を徹底的に調べ上げ、行動を予測したり計画を立てて1人ずつ潰していったりと復讐を何だかんだでやり遂げている辺り頭は決して悪くない。
人並み以上に裕福なのか、個人で自由に使えるパソコンやプリンターを所持していたり、復讐対象者を罠にかけるための材料や道具一式を現金で全て買えるほど金銭面にも余力を感じさせている。また、自分の復讐に協力させた貧乏な吉永翔太に復讐を手伝ったお礼に現金数万円を報酬として渡していた。
彩菜の友人にして、協力者。最初は彩菜に協力させられることになるが、のちに友情を感じ協力的になる。
彩菜に弱みを握られる形で協力させられることになる。いやいやながらも報酬のために協力している。しかし、中盤で一真への復讐の際に翔太が彼を惨殺してしまったため、彩菜に見限られてしまう。
小学校からの親友だった。今は距離を置いており、いつしか真莉グループに入っていた。終盤で彼女を黒幕と思い込むが・・・?
彩菜に好意を寄せており、かつては告白したことがある。しかし、彩菜に手酷くふられてしまう(ただし、蓮に脅されたもので、彼女に落ち度はないといえる)。そのせいで、祐樹と健太郎は彼女のことをかなり憎んでいるが、亮自身は弱気になりながらも彩菜に対する好意は抜けず、助けようとしている。しかし、漫画版では祐樹に遠ざけられたりと助けられなかったりしていることもあったらしい。
大輔と一真に彩菜を性的暴行するように指示し、自身は直接やらないものの録画したふりして告げ口できないようにしている。これだけ書けば彩菜の敵ではあるが、中盤の終盤で真央と詩織の罠に嵌った彩菜を輪姦しようとした不良たちを叩きのめしたうえで助けている(のちに美穂に諭される形であったことが発覚)。本当は彼女に惚れていたらしく、手下の二人に性的暴行させたのも、幼いころの母親の異常な愛情(平たく言えばマゾヒスト)による影響である。
真莉グループのリーダーではあるが、真央と詩織たちのいじめに快く思っておらず、彼女自身が止めることがある。真莉自身は彩菜のことを嫌いと言いつつも、なんやかんやで面倒見ているが・・・?
復讐を決意し、いじめを行った主犯格を始めいじめの事実を知っても見て見ぬ振りをした人物やただ傍観していた人物らに復讐を成し遂げていく。基本的には彩菜が計画や策を練って社会的制裁を実行していくのだが、彩菜が手を下す前に、復讐相手が自滅や警察などの介入破滅するパターンもあった。
物語が進むにつれて凄惨ないじめと悲劇を体験したこともあり、翔太に無責任な対応を見せたり殺しかねない行動をおこなう残忍さを見せ、復讐対象者の死についても、次第に心を痛めなくなる冷酷な人物になっていった。
復讐を始めた当初は綿密に計画を練って社会的な制裁を与える方法を取っていたが、相手次第とは言え次第に凶器や罠で復讐対象者を傷つける等、実力行使に打って出る場面が目立つようになった。更に、復讐対象者が命に関わる被害を受けても「別にいいんじゃない。死んだら死んだで。」と笑顔で吐き捨てたり、祐樹から亮の自分に対する思いを知っても「作り話」と断じてしまう残酷さも見せるようになった。そればかりか、たとえ自分に関係する人物にどんな事情を抱えていたとしても、周囲の意見や想いも自分の復讐を正当化することを前提にする曲解した考え方を持つようになってしまう。
中盤では、父の秘密を知ったことで、遂に絶縁を言い渡されてしまう。その後も止められない怒りと憎悪を抱えながら復讐を止めずに実行していく中、真莉に呼ばれた公園で真央と詩織に不良男子からリンチを受けるも、蓮に助けられる。その後、蓮から真莉の本性と真の目的、美穂が変わらず自分のことを親友として想っていることを聞かされる。最初は信じようとしなかった彩菜だが、蓮に諭されていく内に美穂が自分を守り支えようとしていることに気付いた。美穂を助けに行こうと行動するも、蓮に止められもみ合いになる中、転んだ拍子に気絶してしまう(実際は、彩菜が気絶を装っていて、その後部屋から抜け出し学校に駆け付けた。)。彩菜が学校に駆け付けた頃には、蓮は突然現れた藍によって重傷を負わされていた。この時彩菜は、蓮が自分を助け守ろうとしていることにようやく気付いた。そして蓮から、藍が復讐に囚われている危険性と「生きろ。アイツ(美穂)の想いを無駄にするな。」と叱咤激励され、「必ず助けるから」と約束する。学校に乗り込み美穂を見つけ出すも、既に美穂は命を落としていた。その後は美穂を失った悲しみと怒りに任せて、遭遇した真央を不意打ちで大怪我を負わせ、自分を探す鞠莉を窓の外から不意打ちして死闘が始まる。死闘の中で、真莉が彩菜を殺し、彩菜の父の大切なモノを奪おうとすることを聞かされるも、その時点では彩菜の父とは絶縁しており、事実を知った真莉は呆気に取られてしまう。そして死闘の末に彩菜が真莉の心臓を刺した形で決着が付く。後にまだ復讐していない詩織を探す中、山瀬によって解放され、チェーンソーと異常なまでの狂気を持った翔太が現れ襲われてしまう。追いかけまわされた挙句、出口と間違えて高い所から転落してしまい、意識不明の重体になった。
その後、意識不明の状態が続いている。また、メディアの報道では「復讐教室事件」として報道されており、彩菜は『被害者にして加害者』として報じられてしまっている。
凄惨ないじめが原因で復讐に走ってしまったが、彩菜自身も両親が娘のために泣いてくれる人物ならば、復讐しようとは考えなかった。彩菜が心の中で求めていたのは、いじめを行った相手への復讐などではなく、両親が笑顔で待っていて、親友の美穂といて、仲の良かった親友達が待つ学校で楽しく過ごす何気ない日常だった。
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プロローグ
この物語は、作者が山崎烏先生の復讐の唄を読んで色々妄想したことによって生まれた駄作小説です。文庫と漫画版両方の内容を使っていきます。また、原作で藤沢彩菜ちゃんと山瀬裕也くんが好きなのでこの二人もだす予定です。1,799文字pixiv小説作品