概要
演:堀北真希
ホラー映画『着信アリ』シリーズ完結作『着信アリFinal』に登場するヒロイン。
安城高校2年C組に在籍する女子高生。
もう一人のヒロイン・草間えみりとは小学校時代からの幼馴染みであり、親友同士。持っている携帯電話には、えみりとお揃いのイルカのストラップをつけている。
クラスでひどいいじめを受けていたために韓国行きの修学旅行を一人欠席している。
クラスメイトからは「パム」というあだ名で呼ばれていた(あだ名の由来はスパムメールから)。
しかし修学旅行中、「転送スレバ死ナナイ」と記された、“誰かに転送すれば助かるが、代わりに転送を受けた相手が死ぬ”死の予告電話がクラス中に広まり、着信を受けたクラスメイトが次々と凄惨な死を遂げていく事件が発生。
その着信を受けて死んだのが、日頃から明日香をいじめていたクラスメイトばかりだったことから、その死の予告電話は「パム(明日香)の呪い」と呼ばれるようになる。
明日香はパソコンを通じて自分をいじめていたクラスメイトの携帯に死の予告電話を送りつけることでいじめの復讐を行い、そのパソコンの画面越しからクラスメイトの無惨な死に様を見て嘲笑う復讐の鬼と化していた。
当初は明日香をいじめていたクラスメイトが死の予告電話の主な標的であったが、見て見ぬフリをしていたクラスメイトや自らの保身を最優先とする担任教師にもその恐怖が降りかかり、明日香と同じいじめの被害者だった男子は今まで自分をいじめていた主犯格に転送することで復讐を達成し、狂喜笑いをしていた。
関連タグ
悲劇のヒロイン いじめられっ子 闇堕ち 復讐鬼/復讐者 殺人鬼 鶏 草間えみり
野咲春花、藤沢彩菜、藤井有栖、リンネ・ベルリネッタ…クラスで壮絶ないじめを受けた末、復讐鬼と化したヒロインキャラ。
※以下、ネタバレになります!!ご注意ください。
一連の復讐劇を首謀したのは、明日香に化けた水沼美々子で、本物の明日香は病院に入院中だった。
いじめを苦に夜中の学校で首吊り自殺を図った明日香だったが、幸い用務員に早く発見されたために未遂となり、意識不明の状態で入院していた。
また、明日香は物語冒頭で美々子から最初の着信を受けており、最初の犠牲者となったいじめの主犯格の女子は明日香から転送の形で着信(既に転送済み)を受け、その翌日に明日香と同じ首吊り死体となって発見された。
また、クラスで最初にいじめを受けていたのは親友のえみりであり、明日香が彼女を庇ったことから今度は明日香自身がひどくいじめられるようになってしまい、再びいじめられることを恐れ、明日香を助けることができなかったえみりは「明日香はクラスの誰よりも私のことを恨んでいる」と、強い罪悪感に苛まれていた。
えみりの決死の呼び掛けで意識を取り戻し、韓国での死亡事件を知った明日香は今までの犠牲は全部自分のせいだと思い、今までいじめから庇っていたえみりに「つらいのは充分にわかっていたから、もう自分を責めたりしない」と言い残し、美々子を連れて彼女が行くべき所にえみりの代わりに行こうとしていたが、えみりのボーイフレンドのアン・ジヌらが土壇場で思いついた方法によって美々子の魂が消滅し、生還。
しかしえみりは自らを犠牲にしたアンの死を目の当たりにしたショックで心身ともに壊れてしまうが、日本へ帰国後、明日香と一緒に約束していた海へと出掛けた。
関係者
- 草間えみり
明日香の小学校時代からの幼馴染みにして、無二の親友。クラス内でいじめに遭っていた自分を庇ってくれた明日香がいじめられるようになってからは再びいじめられることを恐れ、明日香を助けることができず、強い負い目を抱いていた。
一度は明日香からプレゼントされたイルカのストラップを外してしまったが、修学旅行時に学校から配布された携帯電話に再びつけていた。
- 楠木あずさ
第一の犠牲者。女子の中でのいじめの主犯格であり、友香をはじめとするクラスの女子達を率いて明日香をいじめていた。
明日香から転送の形で着信を受けた翌日、明日香と同じ首吊り死体となって発見された。
- 真鍋友香、及川美保、佐々木恭子
明日香をいじめていた女子グループのメンバー。着信を受けた友香は激しい争いの末、メンバーの一人であった川中瑞江に転送し助かるが、全員精神崩壊を起こして入院してしまう。
- 三上輝也、小泉丈弘
第二、第七の犠牲者。男子の中でのいじめの主犯格で、クラスの男子達を率いて明日香や信一をいじめていた(主な主犯格が輝也で、信一いじめの主な主犯は丈弘)。
輝也は自分の元に届いた呪いの着信を全く信じようとせずに電柱から落ちて来た電線に首を絡められ感電死、丈弘は信一から今までのいじめの復讐と言わんばかりに転送を受けた直後に大量の鶏の羽を吐き出し、死亡。
- 木部義孝
六番目の犠牲者。明日香やえみり達クラス(2年C組)の担任教師。自らの保身を最優先にする典型的な事なかれ主義で、クラス内で起こるいじめにも無関心だった。
呪いを信じていなかったが、己の身を守るための口実を付けて嫌がる生徒達から携帯を取り上げていたものの、物置に隠れていた楓から「バカな大人は死んで下さい!」と転送を受け、エレベーター内で左手に自らの心臓を握った状態の遺体で発見された。
- 今原信一
丈弘や輝也を中心にクラスの男子達からいじめに遭っていた陰気な雰囲気の男子。
木部の遺体を発見した直後に着信を受け、他のクラスメイト達に追われるが、ギリギリのところで自分に来た着信を自分をいじめていた主犯格である丈弘に転送して助かると同時に復讐を達成し、狂喜笑いをしていた。
ただし、復讐達成後のその後は作中で描かれていないため、その後の動向は不明。
- 赤池徹、島崎真理、立花楓
いじめには直接加担していなかったが、着信を受けたクラスメイト。えみりの友人である真理は元々明日香とも親しかったが、明日香がいじめられるようになってからは見て見ぬフリをするようになってしまった。
転送されることを恐れた他の男子達によってクローゼットに閉じ込められた赤池以外は自分の恋人を横取りした矢澤みのり、嫌がる生徒から携帯を取り上げる木部に転送してそれぞれ助かっている(真理のその後の動向は不明だが、楓は死の着信を止めるためにえみりに協力し、生き残っている他の同級生らと共にネットカフェへ立ち寄ってその場の客に協力を仰いだ)。