概要
有櫛動物(ゆうしつどうぶつ)ともいう。名前の通り外見はクラゲと似ているが、クラゲ(刺胞動物門)とは全く別(有櫛動物門)である。触手もクラゲのような刺胞(毒針)がないので、刺すことはない。
体の側面にある8列の虹色に光る「櫛板」を波打たせて、ゆっくり、滑るように移動する。櫛板は発光しているわけではなく、光を反射する際に虹色に見えている。
プランクトン生活で海中を浮遊するものが多いが、海底の石などの基体にくっつける種類もいる。昭和天皇陛下が御発見あそばしたので有名なコトクラゲは、海底でうさみみ状の器官(をリラていうハープ系の琴に見立てて命名)を揺らしながら生活している。陛下のご参照あそばした資料には、メモ書きで「多分ナマコ」とある、半欠けの個体の絵があったという。
多くが2本の長い触手に触れた小さなプランクトンを餌にしているが、触手を持たず、他の動物を丸呑みする捕食者もいる。
クシクラゲの種類
オビクラゲ目
オビクラゲ科
- オビクラゲ
ウリクラゲ目
ウリクラゲ科
- ウリクラゲ(メイン画像)
カブトクラゲ目
カブトクラゲ科
- カブトクラゲ
フウセンクラゲ目
テマリクラゲ科
- フウセンクラゲ