自分の住んでいる国以外(外国)の人間のこと。対義語は「内国人」だがあまりつかわれない。
概ね、日本人から見ての観念では、白人や黒人はもとより、見た目ではほとんど(民族的)日本人と区別できない中国人などもすべて外国人ということになる。ただし、人種としての「日本人」と国籍上の「日本人」は別であり、日本人の血を引く「日系人」は国籍上は日本人ではないし(ただし、未成年者には二重国籍が認められているため、全てがこの例にはあてはまらない)、外国出身で日本国籍を取ったスポーツ選手(ブラジル人から帰化したラモス瑠偉などが該当)は民族としての人種としては「日本人」出身とは言えない場合がある。
世界的に言えば、人間を外国人か内国人かというカテゴリで見る習慣より、「黒人」「ヨーロッパ系」「インド系」「東洋人」といった人種、「クリスチャン」や「ムスリム」といった宗教で見る習慣が強い国の方が多い。したがって、異教徒の同国民よりも、人種や宗教が同じ外国人の方に同族意識を抱くということはよくある話である。
日本は島国であり、江戸時代など長年鎖国していたせいで外国人(特に欧米人)と接する機会が少なく、現在でも外国に行くことが特別であるような風潮では、外国人を奇異に見る癖は治ってないと言えるが、黒人も白人もフィリピン人もインド人も十把一からげで「外国人」扱いする日本は、宗教差別や人種差別が少ない国、という言い方もできる。