大怪獣決闘ガメラ対バルゴン
だいかいじゅうけっとうがめらたいばるごん
概要
前作『大怪獣ガメラ』のヒットを受け、ゴールデンウィーク用に製作された特撮映画。
通常の作品の倍である超A級予算が投じられた他、高年齢層を意識し昭和ガメラの中で唯一子供が登場しない、夜のシーンが多いなどアダルトな雰囲気でまとめられている。
また同時上映に『大魔神』があり、日本で唯一長編特撮怪獣映画二本立てを行った作品となった。
怪獣ブームも追い風となりヒットは飛ばしたものの予算をかけすぎたため回収しきれず赤字になってしまい、またやはり『大魔神』との二本立てだったためどうしても長くなってしまい途中で子供が飽きてしまう事となった。この反省点は次回作に生かされる事となった。
当初は、『ガメラ対宇宙氷人』という案で進められていた。そして、この宇宙氷人がきっかけで『大魔神』が作られる事となる。
また、ここからガメラと黒部ダムの因縁が始まった。
あらすじ
飛行機パイロットの平田圭介は、独立の夢をかなえるために兄の一郎が戦時中にニューギニアの奥地で発見した巨大オパールを回収する計画に参加するため、知人の川尻と小野寺と一緒に旅立つ。
その場所は「虹の谷」と呼ばれる禁忌の場所だったが、欲にかられた一行は探検を開始する。ようやくオパールを発見するが、川尻は足から這い上がって来た毒サソリに刺されて死んでしまう。
川尻の死を悲しむ圭介だが、何と小野寺が裏切り洞窟を爆破。オパールを手に一人日本に帰ってしまった。帰る途中マラリアにかかっていた小野寺は治療後、仲間に麻雀に誘われオパールを部屋に置いていったが、赤外線治療器の電源を切るのを忘れてしまった。すると赤外線を浴びたオパールの中から、蜥蜴のような怪物が孵化した。
一方、前作で「Zプラン」によって宇宙へ追放されたガメラがロケットから脱出。エネルギーを求めて黒部ダムを破壊し、火山の中へ潜伏していた。