モクレン目

もくれんもく

被子植物のモクレン類に属する目の一つ。古くから原始的な被子植物とされたが、属する科は分類体系によって大きく異同がある。

概要

被子植物モクレン類の代表的な目で、被子植物の中で基部被子植物(スイレン目、シキミ目など)に次いで原始的な特徴を示す。

全て木本であり、精油やアルカロイドを含み人間に利用されるものが多い。花は雄しべと雌しべが多数あり、らせん状に付くのが最大の特徴。花冠、萼の区別があるものとないものがある。甲虫によって受粉される虫媒花が多く、花が大きく華麗なものが多いが、ニクズク(ナツメグ)など花が小さいものもある。

下位分類

分類は体系によって異同があるが、現行のAPG分類体系では8科が属する。デゲネリア科、ヒマンタンドラ科、エウポマティア科はそれぞれ1属のみを含む単形科である。過去の分類体系ではマツブサ科やクスノキ科を含んでいたこともあった。

• ニクズク科(ニクズクなど)
• モクレン科(コブシ、ホオノキ、タイザンボク、ユリノキなど)
• デゲネリア科
• ヒマンタンドラ科
• エウポマティア科
• バンレイシ科(バンレイシ、アテモヤ、ポポー、イランイランノキなど)