概要
脚本・作画ともに御伽野きょむ氏(pixivアカウント)。
pixivにて2023年4月9日から連載されているWEB漫画……なのだが、多大なる作画コストとアニメ風イラストによる空き容量不足のため、14話以降は「挿絵付き小説時々番外漫画」として公開されている。
あらすじ
主人公には家族がいない。
でもなんか似たようなのはいる。他にも色々もっといる。推しもいるし、何なら嫁(仮)もいる。
多忙でなかなか会えない戸籍上のパパやママもいる。
これは複雑怪奇な縁が紡ぐ、泡のように儚くも鮮烈なまでに色鮮やかな育児奮闘記である。
登場人物
桜花苑(おうかえん)
- 徒花 紫苑(あだばな しえん)
主人公、通称「くみちょ」。3歳児(推定)でありながらテンションがすでに老後で無表情がデフォルト。
『いなくなった両親を探している』身元不明の迷子で、後述する蛇口夫妻の養子。なので氏名は戸籍上「蛇口紫苑」だが、後述の理由で家主の名字を名乗っている。
- 庄屋 閃太郎(しょうや せんたろう)
紫苑の母のような何か。だが男だ。濃藍(こきあい)の色鬼。
水を操り治癒能力で活躍する一方、狐狗理さんからは「庄屋・紫苑専属全肯定bo太郎」と評されるほどの親バカ。
- 築地 綾介(つきじ あやすけ)
紫苑の兄のような何か。黄支子(きくちなし)の色鬼。
雷で戦う。鬼巻や俵とは「奇ぐるみ」との戦闘時にスリーマンセルを組む間柄。
- 鬼巻 夜露(おにまき よつゆ)
紫苑の叔父のような何かその1。濃紫(こむらさき)の色鬼。
戦闘時にはバリアを張って「奇ぐるみ」を封じ込める。
- 俵 伊織(たわら いおり)
紫苑の叔父のような何かその2。白銅(はくどう)の色鬼。
二刀流の大きな包丁で戦う。
- 愛沢 曼珠(あいざわ まんじゅ)
紫苑の姉のような何か。牡丹の色鬼。
天真爛漫なボクっ娘。
- 春日野 凛(かすがの りん)
紫苑の嫁のような彼女。
「禁忌叢書(きんきしりーず)」の使い手である紫苑の戦闘力に惹かれている。
- 徒花 環(あだばな たまき)
紫苑の祖父のような何かで、(元)児童養護施設「桜花苑」の家主。
とある事情により、アンチエイジングの鬼と化している50歳。
蛇口家
- 蛇口 右吟(へびぐち うぎん)
紫苑の養父。検挙率ナンバーワンの警視庁捜査一課刑事……なのだが、捜査の仕方や度重なる越権行為が問題で始末書率もナンバーワン。ただし提出率はワーストワン。訳ありの養子(紫苑)と訳ありの妻(海月)がいる。
紫苑の名字を「徒花」で通しているのも、捜査や検挙の過程で裏社会から恐怖と恨みを抱かれており、報復や逆恨みによる危害が身内である紫苑に及ぶのを防ぐため。
訳あって孤児となった時、児童養護施設として環が運営していた「桜花苑」に身を寄せていた。
- 蛇口 海月(へびぐち みづき)
紫苑の養母で右吟の妻。旧姓は「紅浦(べにうら)」。女子高生とハッカー業とで二足のわらじを履いている。ハッカーとしての通り名は「JELLY」。
父親に政略結婚の道具として扱われていたことと、そのために中卒で家に閉じ込められていたことが原因で男嫌い。ならば結婚させられる前にと、『暇すぎて精神を病んでも困るので』与えられたパソコンで警視庁にサイバー攻撃を仕掛けて「預言速報システム」の提供と引き換えに保護を求め、その一環である右吟との書類婚&離婚届不受理申出で実家から逃げ切るという荒技をやってのけた才媛。