概要
Xラウンダーであるゼハートやフリットとの力量の差に悩むアセムは、敵パイロットから鹵獲したミューセルを使用して無理矢理Xラウンダーの力を得ようとするものの、その禁断の力にアセムの脳が耐え切れずに、戦闘中に意識を喪失してしまう。
その事をフリットに咎められたアセムに、ウルフは「Xラウンダーではなくスーパーパイロットを目指せ」と諭すのだった。
ウルフがデシルに殺された際、怒りに燃えるアセムはダブルバレットの力でデシルを圧倒。「何故動きが読めない!?お前は一体何なんだぁ!?」という驚愕のデシルの問いかけに対し、アセムは威風堂々と告げた。
「俺はスーパーパイロット・・・アセム・アスノだぁっ!!」
第3部でアセムが「キャプテン・アッシュ」として再登場したときも、「スーパーパイロットをなめるなよ」と発言しており、今なおその名には誇りを抱いていることが伺える。
小説版
「相手がXラウンダーなら、こっちはスーパーパイロットだ!」
「何ですそりゃ」
「今考え付いた」
Xラウンダーにおびえるマックスを笑い飛ばしながらウルフが答えたセリフである。
アニメ版と同様にXラウンダーとの力量の差に悩んでいたアセムであったが、
さすがにこの答えには言葉を濁していた。しかし…
「お前はお前でいいんだ。フリット・アスノになんかならなくてもいい。
お前にはあいつにないものがいくらでもあるじゃないか。
ダチがいて、ガールフレンドがいて、幸せな思い出があって、オレ様のような立派な師匠もいる
――アセム――――スーパーパイロットに、なってみちゃあどうだ?」
それが、ウルフの最後の言葉だった。
(オレはXラウンダーじゃない)
(けれど、オレの心の中には、ガンダムの中にはウルフさんがいる。死んで行った人たちの魂がある。
スーパーパイロットか、いいじゃないか)
戦場という現実の中で、自らの小ささを認め、凡夫であることを理解し
仲間とともに戦うことを選んだアセムには、Xラウンダーであるかどうかなど関係のないことだった。
突然変異の才能になど依存しない。誰にでも出来る、誰にでも到達できる
血反吐を流して培った技術と経験と仲間達と人々の祈りを乗せてXラウンダーを凌駕する存在。
それがスーパーパイロットである。
関連項目
超サイヤ人(似ているようで違う)